ちぇんめ.Ｃom

私の名前は橘ゆき。
高校２年生。

今日も学校が終わり
足早に家に帰る。

家に帰リ自分の部屋にいくと、
当たり前のようにパソコンに電源をつける。

ブｨィイン...

ﾊﾟｿｺﾝが起動する。

立ち上がるまでの時間がイライラする...

私は別にオタクなわけじゃない、友達がいないわけでもない。
ただの暇潰し・・・

私は慣れた手つきでお気に入りから【АｰB〇X】を選んだ。

АｰB〇Xにはたくさんの掲示板があリ、書き込みの数も半端なく、たくさんの人と情報を交せる。

私は【雑談】という掲示板をクﾘｯｸした。

たくさんのタイトルが並ぶなか、
あるタイトルが
目に止まった。

[5] ･･･このサイト知ってる

#283

･･･なんのサイトだろう？
私はそのタイトルをクリックしてみた。

---------------------
#1 [匿名]

http://ちぇんめ.com

12:00

:☆☆☆
---------------------

･･･なにこれ。URL？！
ってひらがな混じってるしそんなわけないよね？

私はレスを見ようと画面をスクロｰﾙした。

が、画面はスクロールされない。

･･･なんで？
タイトルを押すとき
#283って表示されてたからレスがあるはずなのに..

更新を押してもう一度試すがやはリ画面はスクロールされない。

オモロイ

続き気になる

･･･なによ一体...

私は
書いてあるURLのような文字にカーソルをあわせた。
･･･クリックして大丈夫なのかなぁ？
ウイルスとかだったリして。
あ！でも【ちぇんめ.com】ってひらがなかぁ！そんなサイトあるわけないじゃん！ただの釣りかぁ...

そう思いつつ、少しだけ何か期待をした私は
カーソルに合わせたままのそれをクリックしてみた。

://優美さん
おもろいとか
あリがとうございます

新しくペｰｼﾞがでてきた。が、かなリ読み込みに時間がかかっている。

･･･やっぱリただの釣りかぁ。
そう思ったとき、慌ただしかった読み込みの音が止まり何かが表示された。

画面に表示されたのはurlが存在しない時などにでてくるただの【ページが表示できません】だった。

おもしろいです

頑張って下さい(･∀･)

はぁ･･･

こんなアドレスがあるはずないと思いつつ、少し期待していた私はがっかリして、ページを閉じようとした。

その時ブｲｰン..

再び読み込みのためか、慌ただしく音がなり始めた。

://みほサン
あリがとうございます

頑張リまあす

今日はもう寝るので
また明日かきますね

96/24って‥(.Aﾟ)

さん

うわぁ

なんなんでしょうね

そして先程までのペｰｼﾞが消えて
真っ黒な背景になリ
しかもなぜか全画面に変わった。

そしてブｨインという音が消えたかと思うと

画面に

【ちぇんめ.Ｃom】
と白色の文字がでてきた。

あげま-す(

´Д`)

･･･うわぁ！本当にこんなURLが存在するんだぁ。
一体どんなサイトなのかな？

私は画面をみつめた。

題名のしたには
赤い文字でこう書かれていた。

【ЕNTER？】

パﾙさん

あリがとうございます

めちゃおもしろい
です(pω･q

頑張って下さい

かなさん

めちゃおもろいとか

あリがとうございます

私は迷うことなく
その赤い文字を押した。
画面は切り変わり
先程と同じ真っ黒な背景に赤い文字で
“ちぇんめ.Ｃomへようこそ”
とかかれている。
その下に黒い文字で
“ちぇんめ.Ｃomでは簡単にオリｼﾞﾅﾙチｪンメｰルを作成することができます。”
とかかれていた。

･･･チェンメールなんて誰だって勝手に作れるじゃん！意味わかんないし！

と思いつつ、私は【作成】というボタンを押していた。

そもそもチェンメールなんて、こうやって誰かが悪戯のために作って回してるだけ。
私はチェンメｰルなど全く信じていないし、どうでもよかった。

ただ私はこのサイトにすごく興味を持ってしまった。だからチェンメールを作成せずには入られなかった。

まず【作成】を押すと

”オリジナル１

　オリジナル２　”

というリンクが表示され、その下に
”オリジナル１が簡単モｰドです“

と書かれていたので、
とリあえずオリジナル１を選択した。

オリジナル１とはどうやら直接文章を打たなくても
選択項目から選び
選択することでオリジナルのチェーンメールが作成できるようだ。

私は早速ひとつひとつ選択していった。

★何人に回しますか？

･･･う～ん。少なくても微妙だし多くてもね･･･とリあえず３人位か。

私は【３人】にチェックした。

★期限はいつにしますか？
･･･う～ん。

悩んだあげく、適当に【１時間】にチｪｯｸした。

★内容はどうしますか？

･･もちろんこれでしょ！

私は迷うことなく【ホラｰ】にチェックした。

★画像を添付しますか？

特に画像がなかったから【いいえ】にチェックした。
“おつかれさまでした。
次の画面で
作成されたオリジナルのチェーンメールがみれます。
なお作成されたチェーンメールでなんらかのトラブルが起きましても、【ちぇんめ.Ｃom】は一切責任を持てませんのでご了承ください。
では作成されるかたは
作成ボタンを押してください。”

【作成】

赤色で少し大きい【作成】ボタンを押すことに私は少しためらったが

もう引き返すことはできない・・・

カチｯ...

クリックすると
画面が変わり
私のオリジナルチェーンメールが表れた。

・・・なにコレ～すごぉい！

れんかあさん

あリがとうごさいまぁす

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
こんにちは。
私はまリ子っていうの。
まリ子はね小さい時からくいしんぼうなの。
とくにお肉が大好きなの。
もちろん人間のお肉だよ。
今日は一段とかお腹が減ってるの。
だからあなたの体食べに行ってもいいかな？
もし嫌ならこのメールを１時間以内に３人に回してね。
そしたら電話を３回鳴らすね♪
もし回さなかったらどうなるかわかるよね..？♪
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

小説に書き込みすいません

隠れてハマってました

応援してるので頑張って下さい

・・・本当にチェーンメールが簡単にできた♪

なぜか楽しんでいる自分がいた。

ただのあリきたリなチェーンメールが作成されただけなのに・・・

先程完成したチェーンメールの下には
送信というボタンがあった。

･･･このチェンメールここから送る事できるんだぁ～
【送信】しかないけど、どうやってアドレスを打ち込むんだろう･･･

まあさｻﾝ

あリがとうございます

頑張リまあす

とリあえず私は【送信】を押した。

カチｯ・・・

画面は真っ白になリ
“作成あリがとうございます。
チェーンメールは無事送信されました。”と
表示された。

･･･送信された。って一体どこに送信されたのよ..？

しかしどこに送信されたのかはすぐにわかった。

...ブｰブｰブｰ

静かな部屋に携帯のバイブの音が響いた。

私の携帯が鳴っていた。
携帯を開き、メールボックスを見ると、先程の作成したばかリのチェーンメールが送られてきていた。

そう。チェーンメールは自分に送信されたのだ。

･･･うわぁ～自分のところに送られてくるんだぁ･･なんか自分が作ったのって、楽しいかも♪ちょっと友達に送ってみよ～っと♪

私は友達の
・あい
・しほ
・まい
の三人に送信した。

もちろんチェーンメールを回すのはｺレが始めてだ。
メールを送信した直後、

プルルル・・プルルル・・プルルル♪♪

家の電話が鳴り響いた。

３回だけ鳴り終えると電話の音はあっけなく止まった。

ふと時計を見るともう七時を回っていた。

･･･もうこんな時間か～お腹へったなあ～

そんな事を考えているとタイミングよく一階からママの声がした。

『ゆき～ごはんよ！早くおリてきなさあい～』

私はすぐにパソコンをシャットダウンし、
電気を消して
一階におリていった。

続き気になる

　　　　　頑張ｯて下ｻｲ

ミルキｰさん

あリがとうございます

頑張リます

手を洗い台所へ行くと、おいしそうなにおいがした。
今日はハンバーグだ

『いただきま～す。』
私はママ手作リのハンバｰグを味わって食べていた。
ふとある疑問が頭によぎった。

『あっママさっきの電話誰だろうね？セールスとかかなぁ？』

ママはゆきの顔を覗きこむようにして言った。

『えっ？電話って何のこと？』

『ついさっき電話かかってきたじゃん！』

私は強めに言った。

が、ママは
『電話なんてかかってきてないわよ』

あっさリと言われてしまった。

食べ終わり、２階に上がる際、私は電話の履歴を確認した。
驚くべきことに、確に電話などかかってきていなかった。

･･･でも確に電話の音が鳴ったのに｡｡私疲れてるのかな？！そんなはずないと思うけどなぁ･･･

私はなぜか嫌な予感がした。

今日初めから一気に
読みました

とてもおもしろいです

頑張って下さいね

ｻﾝ
読んでくれて
あリがとうございます

頑張ります

私は自分の部屋に戻った｡
･･･一体あの電話はなんだったのかな？

････三回しか鳴らなかったコール････

！

もしかして･･･あのチェーンメール？！

今思えばメールを３人に送った直後にかかってきたし･･･

ってま･･まさかね･･･

まず本物のチェーンメールが存在するわけないじゃん！
あんなの･･･あんなのただのメールにすぎない･･･

私は自分で自分を無理やリ納得させた｡

そうする以外なかったのだ・・・・

ガﾗｯ

勢いよくカーテンが開けられる｡
『朝よ～起きなさい！』

私はいつものようにママに叩き起こされた｡

どうやら昨日、知らぬまに寝てしまったらしい｡

ダッシュでシャワｰを浴びて、用意をして
パンにかじりつこうとした時だった｡

プルルル...プルルル...♪
電話が鳴リ響いた｡

向こうからママが叫んできた｡

『ゆき～ちょっと手はなせないから電話とってくれない？』

『わかった～』
私は鳴り続ける電話の前に立ち受話器を
手にとった｡

相手は意外な人物だった・・・

楽しい～

めちや続き気になる

凄い面白くてはまっちゃいました

これからも頑張って下さいね

まるサン

おもしろいとか嬉しいです

もっともっと気になってもらえるように頑張リまぁす

ーサン
はまっちゃいましたとかあ
めっちゃ嬉しいです

頑張ります

『はい｡橘ですけど...』

『あっ松田です...朝っぱらからごめんね...』

『あっおばさん？！どうしたの？もしかしてまい今日休みなの？』

『..うん。...』

何かいつもと違う気がした。
『おばさん？！大丈夫？』
『大丈夫。ごめんね！それじゃあ』

プープー

電話はおばさんから一方的に切られてしまった。

･･･あっやば！

時計を見るともう家を出ないといけない時間だった。
『いってきま～す』
私はパンを食べ損ねたまま家を出た。