--Vampire Hunter--
最新 最初 全 
#1 [黒朱] 07/08/07 20:45
――――あたしは好きでこんな体になったんじゃない―――…
お願い―――
あたしを殺して――――…
#7 [黒朱]
にもかかわらず、男はただ顔をしかめるだけで平気のようだ。
そして何事もなかったかのように剣を抜くと、後ろを振り向き普通に喋る。
「貴様、ハンターか?」
よく目を凝らすと男の後ろに、もう一つ黒い影が立っていた。
:07/08/07 22:04
:W44K
:☆☆☆
#8 [黒朱]
「だとしたら…どうする?」
暗くて姿、表情は見えないがどうやら若い男のようで、声には少し微笑が含まれていた。
「愚問だな……貴様を殺るまでだ」
抜いた剣を片手に男はそう言うと、一瞬にしてハンターの元へ移動する。
:07/08/07 22:07
:W44K
:☆☆☆
#9 [黒朱]
怯える男には暗くて何が起こったのかは分からなかった。
ただ分かったことは、キーン――…と剣のぶつかり合う音のみだった。
「愚かなヴァンパイア、貴様はもう逃げることは出来ない」
「ふっ、何故そう言い切れる?俺様が貴様を殺さないとは、限らないだろうっ!!」
:07/08/07 22:12
:W44K
:☆☆☆
#10 [黒朱]
ガキンッ
剣と剣のぶつかり合う音が大きく響く。
「私がお前に殺られると…?それこそ愚問だ」
ハンターは後ろに高く飛び、男と間合いをあける。
そして着ていたコートの内から小型ナイフを数本取り出すと、勢いよく男に投げつける。
:07/08/07 22:15
:W44K
:☆☆☆
#11 [黒朱]
「うぐっ」
その速さに避けきれなかった男はまともにナイフを体に受けた。
左足、右肩、右目に一本ずつくらい血を流す。
「こんなオモチャで俺様を殺せるとでも思っているのか?」
顔に冷笑を張り付けながらハンターに向かって言う。
:07/08/07 22:19
:W44K
:☆☆☆
#12 [黒朱]
:07/08/07 22:25
:W44K
:☆☆☆
#13 [黒朱]
>>11 続き
「そのナイフは殺す為のモノではない」
ハンターは静かに言うとゆっくりと男に近づく。
「ふん、こんなモノ」
そう言って男はナイフを抜こうとした。が、柄まで深く食い込むそれはなかなか抜くことが出来ない。
:07/08/08 14:41
:W44K
:☆☆☆
#14 [黒朱]
「あいにくそれは特注でね、簡単には抜くことが出来ない。…それと、ナイフの先に特効性の対ヴァンパイア用の薬が塗ってあり、体に痺れがきて動けなくなる」
「っクソ…この俺様が人間なんぞに殺られてたまるか」
男は必死に立とうとするが、痺れが効いているのか動けないでいた。
:07/08/08 14:45
:W44K
:☆☆☆
#15 [黒朱]
ハンターは男の前で立ち止まる。
「……人間、とは限らない」
「?!貴様…もしかして―――」
ゴキッ
男が言い終える前にハンターは男の首を折った。
そして傍らにあった剣を拾い、心臓めがけて振り下ろした。
:07/08/08 14:50
:W44K
:☆☆☆
#16 [たいらともよ]
おもしろいです(∩ω`ゞ
:08/08/20 10:57
:PC
:☆☆☆
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194