ぎんいろのおおかみ〈}イラスト付きBL}〉
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#190 [☆Cocomo☆MILK☆]
「妖魔のくせに声なんて出すんじゃねえ。
気味が悪いぜ」
スッと向けられた刃が下ろされ、輝夜はぺたりと床に座り込んだ
輝夜は混乱していた
母親が妖魔であることは、すなわち自分も妖魔の血が流れていること
育ての親でもあった故郷の村長は今までなにもいわなかった
:07/08/27 12:24 :W51S :☆☆☆
#191 [☆Cocomo☆MILK☆]
―――もしかしたら自分が妖魔だったことを知っていて生け贄に出したのかもしれない――
付きつけられたような絶望感に、乾いた唇が震えた
「…にしてもよぉ、ホントにこいつ人間じゃねぇのか?」
「長老も言っていただろう。
あのあやめとかいう妖魔の息子だと」
「そうだけどよ、なんつーか男にしちゃぁ綺麗すぎると思わねえか?殺しちまうなんざもったいねえ」
:07/08/27 12:28 :W51S :☆☆☆
#192 [☆Cocomo☆MILK☆]
「まあ言われてみればそうだな…。
どうせ殺すんだ。
俺たちが好きにしてもバチは当たらないかもな」
「違いねえ」
くくっと下卑た笑い声が響きわたる
しばらくしてコツコツと足音が近づき、ガチャンと目の前の柵が開いた
「おい、お前」
ゆるりと力なく顔をあげると
「俺たちの相手をしろ」
にやりと唇を歪ませた男が青ざめた輝夜を見下ろしていた
:07/08/27 12:33 :W51S :☆☆☆
#193 [我輩は匿名である]
続きが気になります
:07/08/27 18:06 :SO903i :wPkpGj7o
#194 [☆Cocomo☆MILK☆]
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
|匿名さん|
いつもありがとうUPすごく励みになります
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:07/08/27 19:21 :W51S :☆☆☆
#195 [☆Cocomo☆MILK☆]
いきなりなんのことかと唖然とする輝夜の腕を乱暴に引き上げ、そのまま引きずるように奥へと歩かされた
奥に行くと壁に付けられた数本の蝋燭
そのぼんやりとした灯りの中、もう一人の男がニヤニヤと薄笑いを浮かべている
輝夜は違和感と恐怖を感じ、ハッとしたように足を踏みとどめた
「いやだ、離し…あっ!」
抵抗するよりも早く、そのまま地面へと突き飛ばされる
:07/08/27 19:28 :W51S :☆☆☆
#196 [☆Cocomo☆MILK☆]
男の足元へと体を投げ出された輝夜は、痛みに顔を歪ませた
「痛がる顔もそそるねえ」
クッと喉の奥で笑った男が、膝を折り目線を合わせる
ぎらぎらと血に飢えた獣のような瞳に、ぶるりと身震いした
「っ何のつもりだ…!」
睨むように吐き捨てた言葉に、男は更におかしそうに笑った
「何をするを何も。本当にお前が妖魔か確かめてやるよ」
:07/08/27 19:35 :W51S :☆☆☆
#197 [☆Cocomo☆MILK☆]
今更ながら自分の状況下に背筋が凍り付いた
欲に満ち、舌なめずりする男の顔つきをみて言わずもなが犯されてしまうことは明白だった
恐怖に砕かれた足に力が入らない
逃げ出したくても声すら喉の奥に張り付いてしまった
「おとなしくしてりゃァ悪いようにはしねえ」
節くれだった汚らしい指先が、輝夜の白い肌に触れた
:07/08/27 20:30 :W51S :☆☆☆
#198 [☆Cocomo☆MILK☆]
――――――――――――――…
目の奥が熱い
握りしめた拳には血管が浮かび上がり
固く閉ざした唇からは血が滲んでいた
背中越しの地面の感触は冷たく、身体を這いまわる指先の熱に吐き気を催した
抵抗するわけでもなく、ただ耐えるように男たちの愛撫を受けながら、輝夜はきつく視界を閉ざしていた
:07/08/27 20:49 :W51S :☆☆☆
#199 [☆Cocomo☆MILK☆]
「そう強ばるなよ。
気持ちよくしてやるから。
――ほら、声出せよ」
身体にのしかかった男が、きつく噛み締めた唇に指を挟み込む
「っく、…ぅ」
無理矢理指を押し入れられ、輝夜は眉を縮めた
嫌々と首を振り抵抗するも、侵入してきた指先が唾液に濡れた舌をぬるぬると弄んだ
:07/08/28 00:57 :W51S :☆☆☆
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