ぎんいろのおおかみ〈}イラスト付きBL}〉
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#281 [☆Cocomo☆MILK☆]
「俺もだ」
深い、口づけ
そして徐々に始まる律動
動きは緩やかでも、確実にさっき反応のあった場所を確実に突き上げられ、声が押さえられない
汗で張り付いた前髪を退けてくれる大きな手のひら
意思とは関係なく溢れる涙を、舌先で舐め取られる
次第に早められて激しくなっていく動きに、何も考えられなくなっていく
「あ、ぁ、…っセ、ツ…セツ…っ」
揺さぶられながら途切れる喘声
:07/09/12 23:33 :W51S :☆☆☆
#282 [☆Cocomo☆MILK☆]
夢中で名を呼ぶと、かすかに乱れた熱い吐息に名を呼び返され、頭の奥が、じんと痺れた
溶けてしまうような身体の熱
熱い吐息
同時に前もいじられ、輝夜は声にならない声を上げる
こんなのは知らない
知らなかった
「輝、夜」
何度も名を呼ばれ視線を合わせると、何故か胸が苦しくなった
自分と同じように快感の熱にうかされたセツの瞳は、どこか悲しげで、切なそうで――――
:07/09/12 23:38 :W51S :☆☆☆
#283 [☆Cocomo☆MILK☆]
―――ああ、そうか
もしかしたら自分は死んでしまうかもしれないんだ―――
しかし恐怖はなかった
こうしてセツに抱かれながら死に耐えたとしても、最期に見たものが、自分を見つめる彼の瞳ならばそれでよかった
「セツ―――」
:07/09/12 23:42 :W51S :☆☆☆
#284 [☆Cocomo☆MILK☆]
ああ、もう―――――駄目だ――
耐えきれない快楽に、とうとう意識が薄れた瞬間、深く深く抱きしめられる
「輝夜…―――」
そして耳元に、熱く掠れた声がかすめた
「――――愛してる――…」
その言葉を最後に、輝夜の意識は途切れた
―――――――――――――――………
:07/09/12 23:46 :W51S :☆☆☆
#285 [☆Cocomo☆MILK☆]
:07/09/12 23:51 :W51S :☆☆☆
#286 [☆Cocomo☆MILK☆]
―――桜丘、と呼ばれるその丘は名前通りの場所だった
村外れにあるひっそりと立つ、小さな丘の上には一本の桜
樹齢何百年ともなろうこの大きな桜木は、春夏秋冬、全ての季節に花を舞わせていた
この桜丘は母と二人だけの秘密の場所
麗らかな春先
母と二人、こうして散歩がてらこの丘に訪れるのが楽しみだった
「なんで花を咲かせるの?」
桜の幹の下、柔らかな草の上に寝そべった輝夜が尋ねる
:07/09/13 12:23 :W51S :☆☆☆
#287 [☆Cocomo☆MILK☆]
春じゃないのに、と見上げた我が子に、隣に腰を下ろす母親が柔らかく笑んだ
「――そうね、例えば、好きな人を残して逝ってしまった人が、春夏秋冬、花を咲かせて「貴方の側にいますよ。だから安心して生を全うしなさい」
、って合図を出してあげてるの。
だから桜を見ればその人の事を思い出せるわ」
「ふぅん…なんかよくわかんないや」
つまらなそうに唇を尖らせ、雲ひとつない青空を仰ぐ
:07/09/13 12:32 :W51S :☆☆☆
#288 [輪廻]
:07/09/13 18:48 :SH902iS :☆☆☆
#289 [AKON]
:07/09/14 02:26 :D904i :eucnGs4g
#290 [☆Cocomo☆MILK☆]
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|輪廻さん|AKONさん|アンカーありがとうございました☆(o^v^o)助かります(≧▽≦)/
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:07/09/14 12:37 :W51S :☆☆☆
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