ぎんいろのおおかみ〈}イラスト付きBL}〉
最新 最初 全
#1 [☆Cocomo☆MILK☆]
むかしむかしのものがたり
その世は妖怪と人間が共存しあっていた
ある者は妖怪を恐れ忌み嫌い
またある者は神神しい彼らを称え奉っていた
しかし時は流れ妖怪の存在は希少たるものとなり
力をつけ増え続けた人間たちは、彼ら妖怪の能力を恐れ、抹殺してしまおうと目論んだ
そんな世の中に一人の少年と孤独な妖怪が出会ってしまう
それはそれは長いお話。
} [jpg/22KB]
:07/08/08 13:39 :W51S :☆☆☆
#2 [☆Cocomo☆MILK☆]
}セツ}
*妖狐族の生き残り
*年齢不詳
*一人きりで孤独に生きて来た妖怪
セツ [jpg/25KB]
:07/08/08 13:43 :W51S :☆☆☆
#3 [☆Cocomo☆MILK☆]
}輝夜〈かぐや〉}
*小さな村で生まれ育った少年
*16歳
*両親は他界。人を信じることが苦手
かぐや [jpg/22KB]
:07/08/08 13:47 :W51S :☆☆☆
#4 [☆Cocomo☆MILK☆]
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
}皆様ハジメマシテ}
妖怪〈♂〉と人間〈♂〉の恋愛小説ですz
ホムペから引用したものでまだ連載中ですが最後まで書かせていただきます{
感想リクエスト・アドバイスお願いします|
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
:07/08/08 13:52 :W51S :☆☆☆
#5 [s2]
絵うまい(・3・)
:07/08/08 13:54 :W42S :☆☆☆
#6 [☆Cocomo☆MILK☆]
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
|s2さん|ありがとうございます|
時間がなくて下書きですが(¥△¥;)
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
:07/08/08 13:56 :W51S :☆☆☆
#7 [夸夛]
絵がめちゃうま((Δ・。q
イラスト付きは分かりやすいネー(・A・。`q)
:07/08/08 13:59 :N702iD :☆☆☆
#8 [我輩は匿名である]
絵が超うまいですねx
どんな小説になるのか
楽しみですッ~~
頑張って下さい
:07/08/08 14:01 :W44K :OqF.1YOw
#9 [☆Cocomo☆MILK☆]
∴∴∴∴∴∴∴∴∴
|7さん|〈すいませんバカなんで名前読めないですホ(>д<)ホ〉
イラスト付きの方がちょっと面白いかな?と思いました(^^;
駄文と駄イラでよけい見苦しいかもですが(@д@)ハワワホ
ありがとうございます|
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
:07/08/08 14:04 :W51S :☆☆☆
#10 [☆Cocomo☆MILK☆]
∴∴∴∴∴∴∴∴∴
|トクメイさん|
ありがとうございます|(≧ε≦)
少しづつ更新していきますね|
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
:07/08/08 14:05 :W51S :☆☆☆
#11 [☆Cocomo☆MILK☆]
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
何かを成し遂げる
それには見合った代償は付き物だ
――この世は妖気に溢れていた。
各地の至るところには戦いの傷跡が残り
数多くの記録が残されている
人間が刃を向けた相手は〈妖魔〉だった
だが彼らは見た目は一切人と変わらない容姿をしている
:07/08/08 14:14 :W51S :☆☆☆
#12 [☆Cocomo☆MILK☆]
しかし秘められた力は強大であり
妖魔たちが力を誇示していた数年前までは、多くの村や町が破滅へと追い込まれていた
だが時は流れ、今は彼らの大半が姿をみせないようになっていた
:07/08/08 14:16 :W51S :☆☆☆
#13 [☆Cocomo☆MILK☆]
当初は不明と言われていた原因は、最近になり環境の変化ではないかと言われている
人が住みやすいように木を切り倒し
火の代わりに石油を使い
多くの進化を遂げてきた
それが昔からこの世に生を受けた妖魔たちの生態に異常をもたらしたのだ、と
:07/08/08 14:23 :W51S :☆☆☆
#14 [☆Cocomo☆MILK☆]
だが、いまだこの地の奥深い場所では生き延びた妖魔が時々姿を現すと言われている
その妖魔に目をつけられた村は、滅ぼされるか
またはそれなりの対価を支払うことで生きている
――――対価…
村人を生け贄として捧げることで、この村は救われていた
:07/08/08 14:26 :W51S :☆☆☆
#15 [☆Cocomo☆MILK☆]
「失礼します」
そしてこの少年もまた、生け贄になることを命じられた
「入りなさい」
「…はい」
村長の屋敷へと通され、歩みを進める人物
年は16
幼い風貌に似合わぬ寂しげな瞳は見事な蜂蜜色で彩られ、髪は艶やかな栗色をしていた
:07/08/08 14:33 :W51S :☆☆☆
#16 [☆Cocomo☆MILK☆]
だが身に着けている衣服は質素であり、その者があまり裕福な暮らしをしていないことは明白だった
「すまないな、輝夜〈カグヤ〉」
「いいえ」
白髪の村長が、かぐや、と呼んだ少年へと視線を向ける
:07/08/08 14:35 :W51S :☆☆☆
#17 [☆Cocomo☆MILK☆]
輝夜は自分が生け贄えとなる事実を知っても動揺もせず、静かに瞳を閉じた。
周りの者から見ても異質な存在であった少年、輝夜
幼い頃、彼の母親は生け贄となり姿を消した
父はその責任と罪悪感から逃れるように自ら命を絶った
:07/08/08 17:53 :W51S :☆☆☆
#18 [☆Cocomo☆MILK☆]
輝夜は物心ついた時から両親を奪った妖魔が憎かった
いつか殺してやろうと、そればかりを考え育った
世話が必要な幼少期は村長の元で暮らし、すぐ自立した
だがその珍しい髪と瞳の色、そして美しい容姿を村の者は
『まるで妖魔のようだ』
と言い彼を忌み嫌った
:07/08/08 17:56 :W51S :☆☆☆
#19 [☆Cocomo☆MILK☆]
誰とも交流を深めず、信じるものは己のみ
ずっとそうして生きて来た
この村に今は数少ない妖魔が現れたのは数年前
村人も滅多に足を踏み入れない森の奥地に、ひっそりとした洞窟を見つけたのが始まり
:07/08/08 17:59 :W51S :☆☆☆
#20 [☆Cocomo☆MILK☆]
その洞窟の入り口には数日前から行方不明となっていた村の若い娘の亡骸が転がっていた
毎年続いていた天災も、その洞窟を見つけてからはピタリと治まり、村では
『年に一度、あの洞窟に住む妖魔に生け贄を捧げよう』
ということが決められた
:07/08/08 18:01 :W51S :☆☆☆
#21 [☆Cocomo☆MILK☆]
初めは半信半疑だった村人たちも、生け贄を捧げる際に、洞窟でその妖魔の姿を見た途端、認めざるを得なくなる
輝夜も話には聞いていて、遅かれ早かれ自分もそうなるだろうと悟っていた
:07/08/08 18:03 :W51S :☆☆☆
#22 [☆Cocomo☆MILK☆]
両親もいない自分を育ててくれた村長にその事実を告げられたのは酷であったが、輝夜は静かに頷いた
「明晩、生け贄の義を執り行う。よいか、輝夜」
「…はい」
生け贄となるものは、前日から施錠された納屋へ入れられ、当日には身体を清める高価な衣服を身にまとわされる
:07/08/08 18:06 :W51S :☆☆☆
#23 [☆Cocomo☆MILK☆]
今まで生け贄は村の若い女性たちだったが
小さい村ではそれが数年も続けば大きな打撃となってしまう
故に今年は輝夜が選ばれた
輝夜は村人に手を引かれ、納屋へと案内された
これが、最後の夜
:07/08/08 18:20 :W51S :☆☆☆
#24 [☆Cocomo☆MILK☆]
だが彼に恐れはなかった
生きていても喜びも何も感じない生活
狭い世界
虐げられて生き延びる理由が、自分にはなかった
がちゃん、と施錠される音が、やけに大きく響く
:07/08/08 18:21 :W51S :☆☆☆
#25 [☆Cocomo☆MILK☆]
狭い納屋のなか、輝夜は天を仰いだ
そこには無数の星明かり
そっと手を伸ばすが、指はむなしく空をつかむばかり
自分になせる、最初で最後のこと
妖魔に身を食われ、命つきようとも構わなかった
ただ一傷でもいい
両親を奪った憎い敵に痛みを与えられれば―…
○ [jpg/4KB]
:07/08/08 19:16 :W51S :☆☆☆
#26 [☆Cocomo☆MILK☆]
まちがいなく自分は殺されるであろうことは覚悟の上
なにもせず退屈な生を過ごすこと
それが輝夜にとって何よりの苦痛なのかもしれない
夜明けは間もなく
自分の命も、あとわずかなのだろうと輝夜は夜空を仰ぎながら思っていた
そのときまでは―――
:07/08/08 19:18 :W51S :☆☆☆
#27 [☆Cocomo☆MILK☆]
夜が明けた
人々にとっては希望の夜明けであっても、輝夜にとってこの目で見れる最後の朝日
だが輝夜はなんの迷いもなく命じられたまま納屋を出、泉へと連れられ身を清めた
幼い頃から太陽の光に弱く、あまり長い時間外で過ごすことができなかった
:07/08/08 20:31 :W51S :☆☆☆
#28 [☆Cocomo☆MILK☆]
それ伴い、輝夜の肌は雪のように白かった
思わず見張りの村人が息をのむほどの妖艶さ
それは死を前にしてもたじろかず、潤いを帯びた瞳を宿しているのも手伝っていた
身を清めてから、鮮やかな刺繍がほどこされた織物を纏わされる
:07/08/08 20:34 :W51S :☆☆☆
#29 [☆Cocomo☆MILK☆]
生け贄のものが着るもので、本来女性用として作られた藍色のそれは、細身で色白の輝夜の肌によく映えた
「準備はいいか」
「はい」
朝から村人たちは妖魔の出現を恐れ、家に隠っている
生け贄の義を執り行う村長と、見張り役二名だけで輝夜を森の奥地へ連れて行くことになった
:07/08/08 20:37 :W51S :☆☆☆
#30 [☆Cocomo☆MILK☆]
生け贄となるものは、例年ここで逃げ出したりあまりの恐怖に発狂してしまうものもいたが、輝夜はなんの抵抗もなく道を歩んでいく
そして森の奥地へたどり着き―――
輝夜はそっと顔をあげ洞窟を見やった
:07/08/08 20:40 :W51S :☆☆☆
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194