ぎんいろのおおかみ〈}イラスト付きBL}〉
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#118 [☆Cocomo☆MILK☆]
素直に延べたセリフ
セツは身を離し、輝夜を見下ろした
「…やめておくか?」
無理強いはさせたくない、と髪を透かれて輝夜はあわてて首を振った
「違う…っそうじゃなくて…あの、こういうの…はじめてだから…」
顔を赤く染め、言いにくそうに呟いた言葉に、セツは一瞬呆気に取られ小さく笑った
「…心配するな。何も最後まではしないさ」
「……え…?」
:07/08/17 16:00 :W51S :☆☆☆
#119 [☆Cocomo☆MILK☆]
「…初めからお前を危険なカケに晒すつもりはない。
…母親に会うんだろう?もし今ここでオレと交わり死んでしまったら、オマエは悔やみながらオレを怨み続けるだろうしな」
それだけは勘弁だ、と苦笑いしセツは輝夜の頬に口付けた
「でっでも…!それじゃぁ…」
言いかけた言葉を吐くよりも早く、セツの唇に飲み込まれた
低い体温とは裏腹に、熱い口内
:07/08/17 16:07 :W51S :☆☆☆
#120 [☆Cocomo☆MILK☆]
ぬるりと侵入してきた舌先に、びくりと身体が跳ねた
「……ん、…ぁ」
歯列をなぞられ、舌を絡め取られる
二度目にされた口づけは最初の時と比べられないほど濃厚だった
「…っ…は…、……」
ようやく唇を離され、どちらともない溢れた唾液が互いの唇を結んだ
「…最後まではしなくても、オマエの高まった気をもらえば…十分だ」
:07/08/17 16:12 :W51S :☆☆☆
#121 [☆Cocomo☆MILK☆]
妖しく細めた瞳
その瞳に見つめられるとなぜか身動きがとれなくなってしまう
「………セツ」
両手を伸ばし、その首へぎゅっとしがみついた
「…ありがとう」
耳元で小さく囁かれた声に、セツは一瞬驚き、小さく笑った
人とこうして触れ合ったのは生まれて初めてだった
冷たいと感じていた体温は徐々に暖かさを感じ
輝夜は柔らかい温もりに涙が滲んだ
:07/08/17 16:29 :W51S :☆☆☆
#122 [☆Cocomo☆MILK☆]
さらけだした肌を長く綺麗な指が這う
身体の隅々をなぞるようにされて、輝夜は恥ずかしさに目をつぶるばかりだった
求め合うように交わされる深い口づけ
浅く荒くなる呼吸
少しづつ身体を支配する快楽
やがて反応を示し、勃ち上がったものを口に含まれ輝夜はあっけなく果てた
涙に濡れた輝夜の頬に、セツの唇が落ち、涙の跡をなぞるように舐められる
:07/08/17 16:35 :W51S :☆☆☆
#123 [☆Cocomo☆MILK☆]
ぼやけた視界に見上げたセツの顔は、どこか切なそうに微笑んでいた
――――――――――――――…
「ん……う、」
「起きたか」
目を覚ますとセツの腕に抱かれたままだった
セツの後ろでぱちぱちと焚き火の音が聞こえる
「…俺……」
:07/08/17 16:40 :W51S :☆☆☆
#124 [☆Cocomo☆MILK☆]
視線をさ迷わせ身体を起こそうとした瞬間、身体に掛けられた着物がはらりと落ちた
「…!」
晒された素肌に慌てて羽織を引き寄せる
ちらりと横を見れば、横になりながら自分を見つめ面白そうに笑うセツがいた
「おはよう」
「お…はよ…」
:07/08/17 18:19 :W51S :☆☆☆
#125 [☆Cocomo☆MILK☆]
ぎこちなく返事を返し、ふと彼の身体見る
同じ性であっても自分とは似付きもしない逞しい身体
察するに、セツも輝夜と同様上に掛けられた羽織の下は何も身につけていないようだった
昨夜の情事を思いだし、サッと頬に朱が走る
いくら最後まで身体を繋がなかったとしても、はじめての経験だった輝夜にとってはどちらも同じことだった
(…なんか…恥ずかしい…)
:07/08/17 18:21 :W51S :☆☆☆
#126 [☆Cocomo☆MILK☆]
セツの顔が直視できない
精気を与えたとはいえ、輝夜が感じたのは痛みでも恐怖でもない
じわじわと身体を侵食されていく熱い熱に、甘い快楽
相手が相手なだけに身体の異変も気になったが別状変化はなさそうだ
気まずそうに顔を背けたままの輝夜に、セツの腕がそっと伸ばされる
「輝夜…」
:07/08/17 19:37 :W51S :☆☆☆
#127 [☆Cocomo☆MILK☆]
しなやかな指先が細い輝夜の腕を捕らえる
そのままぎゅっと後ろから抱き締められ、輝夜は息を詰めた
「…ありがとう。感謝している」
首筋に顔を埋めたセツが呟く
綺麗な長い銀糸がさらりと肩を撫で、どきりと胸が鳴った
「…そんな…俺の方こそ………ごめん」
:07/08/17 19:41 :W51S :☆☆☆
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