ぎんいろのおおかみ〈}イラスト付きBL}〉
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#133 [☆Cocomo☆MILK☆]
しゅるりと帯を巻き終え、セツは長い前髪をかきあげた

その様子を見ていた輝夜はいたたまれなくなり、自らも掛けられた羽織を身につけた

(……急に…どうしたんだろう)

もやもやと不安が押し寄せて、焚き火に木をくべ始めた背中を見つめた

「…用意が出来たら此処を発つ。道は長い。ちゃんと準備しておけ」

「…うん」

それから一度も、セツは振り返らなかった

⏰:07/08/18 03:18 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#134 [☆Cocomo☆MILK☆]
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
|今日はここまでです|感想いただけたら喜びます遇P
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2643/
`かんそーばん`
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴

⏰:07/08/18 03:20 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#135 [ケ]
あげイ

⏰:07/08/18 11:30 📱:W44K 🆔:sE8J4sMU


#136 [我輩は匿名である]
 


   ⊂ニ(^ω^)ニ⊃
    / age \



.

⏰:07/08/18 21:35 📱:D903i 🆔:5/RBzCZk


#137 [我輩は匿名である]
あげァ

⏰:07/08/19 16:15 📱:W44K 🆔:KYOoG3Us


#138 [☆Cocomo☆MILK☆]
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
皆様アゲありがとうございます(>д<)ホ
感激です(/_;)

∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴

⏰:07/08/19 21:22 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#139 [☆Cocomo☆MILK☆]
>>133 より|

⏰:07/08/19 21:44 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#140 [☆Cocomo☆MILK☆]
――――――――――――――――――…


洞窟を発ってから二時間後

細い獣道を進みながら、ようやく目的の村の側まで着いた

その間、二人は終始無言だった

聞きたいことも言いたいことも山ほどある

しかし輝夜は黙々と歩くセツの姿を黙って見つめ、歩を進めた

おぼつかない足取り

山道に慣れていない輝夜は何度も草根や岩に足を取られそうになる

⏰:07/08/19 21:55 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#141 [☆Cocomo☆MILK☆]
それを察したセツは何も言わずに歩を緩め、輝夜が歩きやすいよう生い茂る木の枝や雑草を掻き分けながら先導した


「…この先が村だ」

先を歩いていたセツがぴたりと足を止めた

言葉通り、すぐ先の林から民家や煙が立ち上っているのが見えた

「オレはこの先には行けない。もう大丈夫だろう」
「あの…!」

反射的に、引き返そうとしたセツの袖を引く

眉を寄せ見つめたセツに、輝夜はパッとそれを離した

⏰:07/08/19 22:01 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#142 [☆Cocomo☆MILK☆]
「ごめんなさい…あの、…なんて…言ったらいいのか」


生け贄として捧げられ、その機会にと復讐すら企てていた自分

それをこんな予想もしない転機に導いてくれたセツ

このまま村へ行き、母親と共に過ごせるかもしれないという期待が輝夜にはある

しかし、セツには希望も何もない

きっとこのまま彼はあの洞窟へ戻るのだろう
彼を待っているのは孤独と暗闇―――

⏰:07/08/19 22:07 📱:W51S 🆔:☆☆☆


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