大好きな春へ ...≪BL≫

　
勇「着替えて来て下さい」

海「春日、部屋行くぞ」

春「ぁ、ﾊｲ...///」

ちょっと優しくされた
だけで海斗さんの事
イイ人だと思うなんて
僕って調子の良い奴だな。

でも...誠二さんと居た時とは違うんだよね
なんでだろ...？
　

海斗さんに優しくされると心が "ぽわん"ってする。
誠二さんに優しくされた時は "ホッ"ってした。

その"ホッ"ってのは、心が休まるとかじゃなくて
"良かった"って何かから
逃れられた時の安心感...

僕はいったい誠二さんの
何から逃れてたんだろ？

　
最近気付きはじめた
誠二さんと生活してた時の違和感...

今の生活には無いのに
確かに、あの時には
違和感があった...

何かに縛られてる様な

海「ｵｲ...」

春「ﾊｯ...はい！」

いけない、ボーっとしてしまった。

　
海「風呂入るか？体冷え
　たろ」

春「ぇ、あ...///」

海「....（笑）」

　ｸﾞｲｯ

海「入るぞ」

春「ぁ...///」

―風呂場―

　ﾁｬﾌﾟﾝ　ﾁｬﾎﾟ

　

春「海斗さんｯ...
　も、もぉいいです///」

海「なんで？（笑）」

春「恥ずかしい...///」

今、僕は海斗さんに抱っこされながら浴そう浸かっている。

海「春日は俺のペット
　だろ？おとなしく
　抱かれてろよ（笑）」

春「ｶｧｧ///」

　
優しくされるのが、こんなにムズカユく感じるのは
相手が海斗さんだから？

僕はﾁﾗｯと海斗さんの顔を見た。

海「ん？...」

春「ﾄﾞｷﾝ...///」

どうしよう...
なんだか急に海斗さんの事意識しちゃってるｯ
....意識？意識って何？

　
海「...ｸｽ（笑）
　何？俺の顔みてさ」

春「ぇ///...あのｯ
　ぃ、いえ。すみません」

海「ﾌﾟｯ...赤い（笑）」

そう言って海斗さんの手が僕の頬から首を撫でた。

春「ﾋﾟｸﾝ...///」

海「ﾆﾔ....さ、そろそろ
　あがるか（笑）」
　

春「ぇ...」

いつもなら、この雰囲気
だと絶対エッチするのに

　ﾓｼﾞｯ

ちょっと体が反応してきてたのにな...

海「....（笑）」

なんか...ホント最近の
僕は変だな。

この気持ちはなんだろ？
　
　

　

お風呂からあがり、僕は
勇気さんが用意した
白い浴衣を着せられた。

春「なんで浴衣なの？」

勇「海斗様がこの間
　銀座で買ってこられた
　物です。ﾆｺ」

春「海斗さんが...？」

勇「はい。」
　

　ｶﾁｬ

海「ｵｲ、勇気....ぁ」

勇「海斗様」

海斗さんは浴衣を着せられてる僕を見て、少しムッと顔をしかめた。

春(( ぇ...？もしかして
　似合わないから怒って
　るのかな...))

海「俺が着せたかった」

　