恋するドーリィ
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#23 [リナ]
 
彼女は息苦しさで目を覚ます。
「…………っ!?」
目の前に人形の顔。
手は首に回っていた。

目を見開きその光景を理解するのに少し時間がかかったが、彼女は息苦しさで我に返る。

「んくっ……あ、が……やめ……くる、し……」
体を動かそうとしたが、指一本すら動かない。

「ド……リ……おね、が……死……死……ん……じゃ……」

――グルンッ。
彼女は白目を向いた。
 

⏰:08/01/12 22:18 📱:N905i 🆔:p/4tz8HY


#24 [リナ]
 
当たり前だ、彼女が目を覚ます前から首は締められていたのだから。
酸素はすぐに底を突く。

それでもドーリィは手を緩めない。

あれから何分。いや、何時間絞めていただろう。
やっと手を首から離した。

カタッ――。
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
 
ドーリィは肩を震わせ笑う
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタッ――。

震えは激しさを増した。
 

⏰:08/01/12 22:31 📱:N905i 🆔:p/4tz8HY


#25 [リナ]
 
ピンポーン
翌日また男がやって来た。
彼女は現われない。
男は合鍵を使いドアを開けた。
 
ガチャッ

「上がるぞー。
おーい小春?まだ寝てるのか?」
言って男は上がり込む。

ズルッ…――。
 
部屋の中にあるガラス戸の向こうから音がした。
戸は閉められている。
 
「……小春?」
 

⏰:08/01/12 22:40 📱:N905i 🆔:p/4tz8HY


#26 [リナ]
 
ガラッ。
男はガラス戸を勢い良く開いた。
 
「いらっしゃい健ちゃん」
 

⏰:08/01/12 23:02 📱:N905i 🆔:p/4tz8HY


#27 [リナ]
 
「なんだ…居たのか」
彼女の姿を確認し、ホッと胸を撫で下ろす男。

「ごめんね?ちょっと手が離せなかったの」
「そっか。
いや、昨日のことがあっからちょっと心配したんだ」
言って彼女の頭を撫でる。

「心配してくれてありがと」
ニコッと笑う彼女の顔は相変わらず愛らしい。

「なんか飲む?コーヒーでいぃ?」
彼女はコーヒーを作り机のうえに置くと、男の隣に腰をおろす。
「サンキュッ。……?」
男は彼女の首を見た。

「どーかした?健ちゃん」
「首の、アザは?」
 

⏰:08/01/12 23:33 📱:N905i 🆔:p/4tz8HY


#28 [リナ]
 
「起きたら消えてた」
「キスマークもか?」
「……いーじゃないそんなこと」
彼女は怪しく笑うと男を押し倒した。

「どーしたんたよ?
今日は大胆だな」
カーペットに押し倒された男は笑いながら言う。

「あたしが付けてあげる」
男の耳元で囁き、首の左側に唇を近付ける。
右を向く男。
ベッドの下に見える影。

目を凝らし見る。
首にアザを付けた女――。

そこには白目をむいた彼女が無残に横たわっていた。

⏰:08/01/13 00:03 📱:N905i 🆔:3mo4DZHk


#29 [リナ]
 
「……こは……る……?」
小さく呟き、ベッドの下に手を伸ばし触れた彼女の肌は、人間のそれとは違っていた。
――冷たい。
いや、冷たすぎる。

男は自分の上にまたがる女を退かし、手で口を押さえるとキッチンへ走り水を出す。

「ヴッ……オエッ……」
「どーしたの?健ちゃん」
今にも吐きそうな男の背中をさする女。

バッ!

その手を払い除け、女から距離をとる。

「お前……誰だ……」
声は震えていた。
  

⏰:08/01/13 00:13 📱:N905i 🆔:3mo4DZHk


#30 [リナ]
 
「何言ってるの?小春よ?」
ニヤニヤ笑いコキコキッと首をならす女。
「ウソだ!
お前は……小春じゃない」
男は女から離れ、またベッドのある部屋に戻ってきた。

「小春よ健ちゃん。
しん……じ……テ?」
カクッカクッと変な動きで近づいてくる女。
男は本棚にあった分厚い辞書を取り出すと、女めがけて走り頭を思い切り殴る。

ブンッ

ゴキュッ――…。

鈍い音がして女の首が曲がらない方向へ曲がる。
 

⏰:08/01/13 22:11 📱:N905i 🆔:3mo4DZHk


#31 [リナ]
 
女は殴られた衝撃で後ろへ飛ばされ動かなくなった。

男はよろよろと後退し、ベッドの横に尻もちを着いたのも束の間。

ゴリッボキボキボキッ

「ひっ…………!」

女は立ち上がり両手で頭を持つと、首を元の位置に戻した。

「ば、けも……の……」
 

⏰:08/01/13 22:18 📱:N905i 🆔:3mo4DZHk


#32 [リナ]
 
「ひどイよ、ケン……ちゃん……でモ、許して、アげる」
焦点の定まらぬ目で言う女。

「……………………」
男は女を見たまま動けないでいる。

「だ、カラ……ちょウだい……ケンちゃ、んの……ケン、ちゃん、の…………………………………オ前のッ!!」
 
言って女は男に向かって走りだす。
男は逃げる間もなく女に肩を捕まれた。

「やっやめろっ!離せっ!」必死でもがくが、女の手は離れないどころか肩に強くめり込み始めた。
 

⏰:08/01/13 22:34 📱:N905i 🆔:3mo4DZHk


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