「純也」

お昼休みも、何度も文章作ったけど結局送れなくて、でもその日は運よく仕事が忙しく、あっというまに上がる時間になった。

私は忙しい。
２時間後には夜の顔になる。
純也の事をできるだけ考えないように、ひたすら話した。いつもよりお客とベタベタした。
私の求めているのとは違う温もり、優しさ。

こんなにもてる私。
ねぇ純也、私、こんなに優しくされるんだよ？

23時。
気持ちが入りきらなくて
お客からクレームを受けてしまった私は、「今日は上がっていいよ」と言われ、ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ歩いていた。もう、目がつねにボーっとしてしまう。

純也に電話したいけど
どう接したらいいのかわからないし、

もうすぐ家だ。
最後の角を曲がろうとしたとき、見覚えのある車が停まっていることに気がついた。

同時に携帯が鳴った。

あﾂ!更新されてる

応援してるから

頑張ﾂてﾈ(´∀`)

112さん

るるさん

ありがとぅ

一人の時しか更新できないからちょぃちょぃでごめんなさい

頑張って書くので応援これからもお願いします

重いまぶたは一気に開いた。

純也だ！

車も純也の車。

私はとっさに車から見えないところに隠れてしまった。

私の心臓と携帯は同じリズムで鳴り続ける。

通話ボタンに指を当てて
どうしたらいいか考えた。

謝りに来てくれたのかな？でも、ごめんって言われても彼女じゃないしおかしいかな…
でもでも
純也のそばに行きたい。

電話にでる決意をした時、純也からの呼び出しは止まってしまった。

また私はどうしようと考えていると今度はメールが届いた。
青いランプだから純也に間違えない。

「お疲れ！
仕事？何時に終わる？
俺今友達と飲んでんだけど終わったら行こうかと思って！終わったら連絡して！」

…嘘をつく意味がわかんない。強がりなのか。

車のところにむかって行って驚かせてやろうかと思ったけどそんな勇気はない。

メールに返事を打った。

「仕事だよ、もうすぐ上がる、来てくれるの…」

いや…
なんかな…

「今終わって帰ってるよ、まだ友達でしょ？何時くらい……」

違う。

「この前はごめんね。なんか連絡しずらくなっちゃって…」

んー。

何度も何度も打ち直した。

するとボタンの反応がにぶくなり、また青いランプが光った。

「やっぱやめた！
ねみぃしダルイからめんどくせー。」

私は焦った。

会えなくなっちゃう。
行かないで…