「純也」
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#22 [あぃみ]
私は、昼間も働いている。飲食店でウエイトレス 。夜は派遣でコンパニオン。


次の日の昼間はもう仕事をしていた。

お昼休み。携帯を開く。
着信2件、メール1件。

どうせトオルだろうと思いながら開いた。


着信は知らない番号。
メールもその番号からだった。

⏰:07/10/07 09:53 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#23 [あぃみ]
題名「純也だよ」
「何してんの?電話したの俺だから」


それだけ。
びっくりした。でも胸が締め付けられて喜びが混みあげてきた。


私は昼間も仕事していて今は休暇中と答えると、
終わったら電話してと嬉しい言葉がかえってきた。


私の胸の中は純也で埋め尽くされ、高なっていた。

⏰:07/10/07 09:59 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#24 [あぃみ]
あの緊張して、可愛くて、シャイで、ニコニコしている純也が頭からはなれない。


仕事が終わり、
早速電話をかけた。


「あいみだよ。
純也、よく番号わかったね


「暗記したんだよ」


純也は酔っ払った私が一回だけ言ったあの時に頭に叩き込んでくれたらしい。なんて可愛い奴…

⏰:07/10/07 10:03 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#25 [あぃみ]
電話だと
あの夜とは違う純也で、
男らしく、たくましい感じがして私はさらに惹かれていった。



ここから
純也とあいみの関係が始まった。

⏰:07/10/07 10:05 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#26 [あぃみ]
「植物人間って…」

当時の私には理解できなかった。
いつも一緒にいたから。

突然の出来事に泣く事しかできずに、彼のためにお金を稼ぐ事を決意した。

私には両親がいない。
祖父と祖母と暮らしていたが、その彼の家に転がり込んだ。

⏰:07/10/07 22:23 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#27 [あぃみ]
彼は片親で母と暮らす。
三人で二年間一緒に過ごしていた。

彼の家は貧乏で彼の母がかむしゃらに働いて稼いでいた。そのお金で私の面倒も見てくれていた。

彼が交通事件に合って呼ばれた時、私は入院費を出そうと決めて、高校を辞めて仕事を始めた。

見込みは20%と言われたが、頑張って生きている
私の彼氏。
もぅ二年前の事だった。

⏰:07/10/07 22:31 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#28 [あぃみ]
「あなたは自由にしてなさい。きっとまさるもそう望んでいるから。」


「でもママ、あいは信じてるんだよ。まさるは元気になるんだから!」


事故当時はこんなに一途で純粋だった私も、時がたち、男達にちらほやされるようになり、いつのまにかこの気持ちがどこかに隠れてしまって
月に一回お金を振り込むだけになってしまった。

⏰:07/10/07 22:37 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#29 [あぃみ]
純也にであった事で、彼氏と深めた愛の事を更に私から離して行った。


「あい、俺、仕事辞めたく。仕事終わったらでんわして?」


「え?…わかったよ!」


純也とは一日に何回も連絡する程になっていた。


私は忙しいから合間合間に連絡をした。

⏰:07/10/07 23:53 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#30 [あぃみ]
夜中コンパニオンをやって家に付き、純也に電話をする。


「純也なんで仕事辞めたの?どした?」


「いやぁーいろいろあってね…」

少しため息まじりで答えた純也の反応に、
言いたくない感じをとらえたのでそれ以上は聞かなかった。


「ぁ!そんなことより、俺今日車免許とれたよ」


あの笑顔が浮かんでくるくらいに純也は弾んだ声で言った。

⏰:07/10/07 23:59 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#31 [あぃみ]
「きっとあいが頑張ってって言ったのが効いたんだね!おめでとー!」


「いや、お前に言われなくても俺は受かったけどねっ」


純也は私の事をお前と呼ぶようになった。
それくらい近い存在になったのかと思うとそれだけで嬉しい。


「じゃぁ今度ドライブに連れてってね!」


純也とはあの日店で会った依頼、一度も会ったことがない。

⏰:07/10/08 22:18 📱:911SH 🆔:☆☆☆


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