「純也」
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#342 [あぃみ]
俺はいつの間にか
あいみに逢いに行く習性がついていた。

あいみは二つの仕事終わりで疲れているはずなのにいつも笑っている。



でも…
初めて見たのはあいみとキスした日の事だった。


あいみの呼吸が少し乱れて 車の外の一点を見つめて切ない目をした。


あいみは何かをみている。俺には見えない何かを

⏰:09/04/23 20:58 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#343 [あぃみ]
それからも何度か 『もう一人のあいみ』が現れた。


素直なあいみが
何を考えているかわからない瞬間。


やっぱりこの女は素直な天然キャラを演じているだけで裏があるのではないか…


そんな風に思い始めた。

⏰:09/04/23 21:02 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#344 [あぃみ]
俺は あいみを信じない。絶対に騙されない。
俺が勝つ。




だけど 『もう一人のあいみ』はよく 泣いている。


ますますわからない。

⏰:09/04/23 21:04 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#345 [あぃみ]
心ではわかっているのに身体はあいみの元へ近づこうとする。


俺はあいみをどうしたいのか?


気がつくとあいみの家の近くにいて 電話をしている。
我に帰り、嘘をついて近くにいることを隠す。


意味がわからない。
自分が。
自分の行動が。

こんなこと初めてでとまどっていた。

⏰:09/04/23 21:10 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#346 [あぃみ]
ある日またいつものようにあいみに電話した。

珍しくあいみは友達と飲んでいると言った。

友達はあいみの話にいつも出てくる『りん』って女。あいみとりんは幼なじみですごく仲がいいとか。。前働いていたボーイズであいみと来た客だから覚えていた。

あいみは生意気に断ってきたが 俺は強引にでも行こうと思った。
タイミングがあればりんにあいみの事を聞きたいと思っていた。

⏰:09/04/23 21:16 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#347 [あぃみ]
居酒屋につき、二人を探した。


探す間もなくすぐにわかる。


二人の席に着くと りんは俺を笑顔で迎えた。


「久しぶり!てか覚えてる?仕事辞めたんだってね!まぁまぁ座りなよ。飲もう飲もう!」

⏰:09/04/27 14:04 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#348 [あぃみ]
あいみにチラリと目をむけると 酔っているのか
少しはにかみながら流し目。


頬はピンク色をしている。


りんのトークがすごくて
殆どりんと話をしていた。
気がつけば焼酎を四杯半。すごく心地いい。
久しぶりに気分よく酔っ払ているのを味わっていた。

⏰:09/04/27 14:09 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#349 [あぃみ]
「俺彼女とかいらねぇし」


りんの質問にびっくりして慌ててこう答えた。

付き合ってんの?って。
わかんねぇよ。
操ってるとか言えないし、てか操ってるかどうかもわからないし。
なんかもぅ わけがわからなくなってきた。

⏰:09/04/27 14:13 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#350 [あぃみ]
急に肩が重たくなり、ふと見ると あいみがもたれかかってきた。
しかも爆睡。


長く、
カールしたマツゲ。
綺麗な鼻筋。
無駄がない程度に
厚い唇。


閉じている目をすごく近くで見たのは初めてで
あまりに美しくて唇を重ねたくなった。

⏰:09/04/27 14:20 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#351 [あぃみ]
「あいみ、寝ちゃったんだぁ〜。」


りんの声で我にかえり、りんに頷いた。


「てかあんた今すごい優しい顔してたよ?」


俺は「そうか?」とか適当にごまかし、グラスに残った酒を一気に飲みほした。

⏰:09/04/27 21:54 📱:911SH 🆔:☆☆☆


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