「純也」
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#36 [あぃみ]
車を発見して窓から除くと、あの綺麗な顔の美しい純也がこちらを見た。
私の胸はまた大きな音をたてて波打った。
ジェスチャーで「乗れ」と合図されたので助手席に向かい、ドアを開けた。
「純也、私の顔覚えてたの?」
乗り込みながら聞いた。
純也はこちらを見て顔全部で笑った。
「おう!忘れるわけねーじゃん」
キャラは少し変わってしまったけどこの笑顔にはやっぱりやられてしまう。
:07/10/08 22:46
:911SH
:☆☆☆
#37 [あぃみ]
「忘れるわけねー」と言う言葉の意味が気になったが、やっぱり良い意味でとらえておきたいから聞くのはやめた。
車は走りだし、夜の街をこの車だけが輝いている。 そんな気持ちだった。
「純也、二人で会うの初めてだね!どこ行く?」
「てかお前、化粧ちゃんとしてきたじゃん!着替えてるし、エライ!」
純也はしっかりと前を向いて、エライ!と大きな声で言った。そして笑った。私はその笑顔から目がはなせない。
すると純也はちらっとこちらを見ていった。
:07/10/08 22:55
:911SH
:☆☆☆
#38 [あぃみ]
「☆+*#〇△!!」
…?
「へっ?なんて言った?」
「ガハハハ!お前まぬけな顔〜!!おもしろ!」
純也はテンションが高い。楽しく思ってくれている事がすごい嬉しくて、楽しい。
何処へ行くでもなく、
グルグルとドライブを楽しんでいた。
:07/10/08 23:51
:911SH
:☆☆☆
#39 [あぃみ]
純也のペースで、会話は盛り上がった。
しばらくして気付いた事。私はつい純也を見つめてしまう。その度に彼は意味不明の言葉を発して自分で笑う。
照れ隠し……。
:07/10/08 23:54
:911SH
:☆☆☆
#40 [あぃみ]
純也のペースで、純也の世界で純也を中心にして、そのすぐ傍に私がいる。大満足だ。それでいい。むしろそれがいい。
私は純也に染まりたい。
1番傍に置いてほしい。
この日はそんな気持ちになって朝方家に帰った。
:07/10/08 23:59
:911SH
:☆☆☆
#41 [あぃみ]
次の日からはもう、
抑えることができなかった。純也の事ばかり。
仕事も上の空。休憩が楽しみでしょうがない。
純也と電話できるから。
純也しか見えなくて。
私は男を落とすのに自信がある。純也もいつか…
私のものにする。
…もう、純也しか見えない。
:07/10/09 00:05
:911SH
:☆☆☆
#42 [あぃみ]
次の日も、同じ時間に同じ場所に純也は迎えにきた。同じ笑顔をみせてくれた。
「あー、腹減ったぁー」
純也が言うので何が食べたいのか聞くとハンバーグが食べたいと言うので、夜中まで営業しているところまでハンバーグを食べに行くことになった。
「あいちゃぁん、
おいら金ないんだ。」
その顔が余りにも愛おしくて…
「任してっ!」
:07/10/09 00:17
:911SH
:☆☆☆
#43 [あぃみ]
私は人にごちそうするのが好き。プレゼント送るのも好き。喜ぶ顔を見るのが大好き。
18才にして昼と夜の収入合わせて手取り40〜50万はあるのでお金に困ったことはない。
純也は仕事を辞めてしまったのでお金がない。
ガソリン代金もあげた。
ハンバーグ屋さんでは仕事を辞めた理由を聞いてみた。
:07/10/09 00:23
:911SH
:☆☆☆
#44 [あぃみ]
すると純也は少し声を低くして話しだした。
「俺、殴られた。あそこの連中みんな頭おかしいんだよ。薬やってるし、店で客とSexするし、トオルがあいに手を出してたじゃん?あの時も裏で薬やってきて、戻ってからあいとやろうとしてたんだぜ?だから俺行ったじゃん?あのタイミングがまずかった。」
「え?私のせい?」
「そうじゃなくて、俺はそうゆうせこい奴ら嫌いなんだ。言い合いになって、しまいにはイキがるな、生意気だっつってボコボコよ…ありえねぇ」
「まじで?でも私は純也が正しいと思うよ。もうあんな店二度と行かない!」
「うん。そのほうがいいと思う。りんちゃんにも教えてあげなよ」
純也の優しさに触れた。
:07/10/09 00:33
:911SH
:☆☆☆
#45 [あぃみ]
さらに純也は給料も払ってもらえなかった。
会計を済ませ、また車に乗った。帰りはあっと言う間で寂しい。
そして次の日も次の日も純也はいつもの場所に迎えにきた。
純也の中で私はどうゆう存在なんだろう?
最近はちょっとした悩みやその日の出来事など私に話してきてくれるようになった。
:07/10/09 00:42
:911SH
:☆☆☆
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