「純也」
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#60 [あぃみ]
帰りの車はなんだか気まずい空気が流れていた。
きっと私だけがそう思ってるのだろう。
純也はノンキに鼻歌を歌っていた。
いつも私を迎えに来てくれる所についた。
お別れの時間。
純也は突然自分のシートの背もたれを倒した。
「ふぁ〜、ねみぃ」
「えっ?寝るの?」
私が驚いて純也をみると起き上がって私のシートも倒してきた。
:07/10/10 00:39 :PC :☆☆☆
#61 [あぃみ]
「お前も寝ればいいじゃん!明日休みだろ、起きたらそのまま遊びに行こうぜ?」
ノンキにブイサインを私に向けた。
たしかに休みだ。何日か前に一回言っただけ。
「私が休みってよく覚えてたね?」
「当たり前じゃん!」
当たり前なのか?
純也はたまに意味深な答えを堂々と言う。
私も横になり、車の天井をボーっと眺めていた。
:07/10/10 00:52 :PC :☆☆☆
#62 [あぃみ]
するといきなり純也は私の胸に手のひらを乗せて、軽く握った。
「え?何?」
私は驚いて純也を見た。
純也は目をそらすとボソッと言った。
「Bカップぐらいか?」
「意味わかんないんだけど!」
純也は照れたように笑った。
キスもなく、ムードもなく、いきなり胸だけ触られた。
でも嫌な気はしない。
:07/10/10 08:30 :PC :☆☆☆
#63 [あぃみ]
そんな純也のテンポにはまり込んで予測不可能な行動にも楽しんでいるようになった。
「あいみ!」
私は少し恥ずかしくなったので身体を起こしていた。寝転んだままの純也は後ろから私を呼んだ。
しかも、名前で。
私はドキドキして振り返った。
:07/10/10 08:41 :PC :☆☆☆
#64 [あぃみ]
「ん?」
純也を見ると、今までにない優しい微笑みで私を見ている。
「ちょっとこいよ?」
私は恥ずかしくて意地をはった。
「なんでよ。純也私の事好きでもないくせに」
少し睨んだ。
「まぁまぁまぁまぁ」
私をなだめるように純也は優しく笑う。
そして腕を引かれて純也の腕の中に入った。
:07/10/10 08:48 :PC :☆☆☆
#65 [あぃみ]
…普通ならここで好きだよって言ってくれるよね?私勘違いしてる?好きって言ってよ…純也…
心の中でそう願っていると、純也は私の顔に顔を近づけてキスしようとしているのがわかった。
嬉しいけど悔しくて、
私はまた意地をはる。
「嫌だよ。」
:07/10/10 08:53 :PC :☆☆☆
#66 [あぃみ]
すると純也から優しい笑みが消えた。
「あっそぉー。トオルとは平気でするくせに俺は嫌なんだ?」
「………」
私は言葉につまる。
違うよ。気持ちが欲しいの…
でも 言えない。
:07/10/10 18:23 :PC :☆☆☆
#67 [あぃみ]
わたしが黙っていると純也は少し空気を変えた。
「あっそ。今しなかったらもう絶対しないからな。」
ずるい純也。
私は何も言わず純也に寄り添った。
「はい!して?」
笑顔の後、口をとがらせて目をつぶる純也。
いきなり受け身になるなよ…
私はそっと近づき、
唇を重ねた。
:07/10/10 18:29 :PC :☆☆☆
#68 [あぃみ]
キスなんて慣れているはずなのにドキドキがおさまらない。
でも純也はお構いなしに舌を入れてきた。
すごぃ透き通った気持ち。
純也が私の口の中で私の舌を探す。
私はここだよと私も絡める。
気持ちぃぃ。
そぅ思い始めた時、純也は動かしていた舌をピタリと止めた。
辞めないで……。
:07/10/10 22:11 :PC :☆☆☆
#69 [あぃみ]
そして口から舌を出して甘い顔で私を見つめる。
私は夢中でその舌に愛撫する。想いを込めてひたすら舐めた。
何分そうしていただろう。私は顔を離して純也を見つめた。
「はぁ。気持ちいい」
純也の目はとろーんとしていてすごく可愛い。
私は熱があるときみたいに身体と顔がほてってボーっとしてしまう。
:07/10/10 22:21 :PC :☆☆☆
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