僕⇒俺
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#101 [氷雨]
「雅が『一緒に仕事したい奴がいる』って言った時は耳を疑ったけどな…」

それに……と続いて…

「雅が頭下げる奴、初めて見た……」


へ……………?

すると、周りの人もうんうんと頷く。


「陽、お気に入りだし?」

ニッと笑う。

⏰:08/01/11 00:40 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#102 [氷雨]
「ああ〜〜!何かやる気になってきた!!撮影始めるぞ」


冷めた印象をはね飛ばして孝裕さんが叫ぶ。

「「おう!!」」

周りの方々も気合いが入ったのか急にテキパキ動きだす。

「これ衣装ね〜向こうで雅と着替えてきて」

衣装係の人から衣装を受け取り着替えに行く。

「よし!俺もいつもより気合い入る〜〜!陽!楽しくいこうぜ!」

⏰:08/01/11 00:46 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#103 [氷雨]
「あ…うん…」

緊張と不安で押しつぶされそうになりながらも服を着替えた。

「へ〜…陽ってお兄系も似合うみたいだな」


俺の姿を見て渋々言う。


「え…?そうですか?それを言うなら雅さんの方が……」

完璧に着こなしてる。

⏰:08/01/11 07:28 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#104 [氷雨]
「モデル何年目だと思ってんだよ!つかさ…俺の事知らない奴って陽が初めてだからさ!なんだか新鮮で」

照れたようにニッと笑った。


「ん………?知らない奴がいないとは?」

その言葉が引っかかって雅さんに尋ねる。

「雅は3冊のメンズ雑誌の表紙努めたり、まぁ言えばトップモデルなんだけど」

声は雅さんではなく孝裕さん。

「トップモデル……?」

⏰:08/01/11 07:34 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#105 [氷雨]
「ああ…男で雅を知らない奴なんか存在しないと思ってた」

そ…そんなに有名で…


「んな誉めんなよ〜!照れるじゃん」

雅さんが孝裕さんの肩をバシバシ叩く。

「はいはい。つか遅いから呼びにきたんだけど?早く始めるぞ」

「わかった〜陽?準備いい?」
俺の顔を覗く。

⏰:08/01/11 07:39 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#106 [氷雨]
来たぁぁぁぁ〜…

「あ…はい。準備○Κです」

力なく答えて扉を開けた。



――――……

「違う!!もっと動いて!!」
「はい!!」


き…厳しい〜〜……!

撮影が始まって数分、俺は死にそうになりながらポーズを決める。

⏰:08/01/11 08:04 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#107 [氷雨]
「そうそう!!もう少し顔上げて!俺を睨むように!」


孝裕さん、人変わりすぎ…


「孝裕すげぇ厳しいで有名だからな…けどここまで俺についてこれる陽もすげぇよ」


俺にそっと耳打ちする。


「へ………?」

「何!会話してんだ!集中しろ!!」

罵声に似た孝裕さんの声が響く。

⏰:08/01/11 08:08 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#108 [氷雨]
「はい!」

雅さんのせいなのにぃ〜〜…


そう思いながらも元気よく返事する。


「雅!お前も!もっと本気だせ!!陽に負けてんぞ!!」


狽・ぇぇええええ!!?

「俺が陽に!?さすが陽!」

「馬鹿か!悔しがれ!!」

雅さんと孝裕さんのコントが始まった?

⏰:08/01/11 08:20 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#109 [氷雨]
「んな怒鳴らなくてもさぁ〜」

「ふん!本気で仕事しないからだ!そんな事してないで、陽に手本でも見せてやったらどうなんだ?」


呆れた声で雅をけしかける。


「ああ〜!!それいいな!陽?少し孝裕の隣に行って俺の本気見ててくれねぇ?」

ニッと笑って、孝裕のけしかけに乗ってはりきる。

「あ!はい!!」

⏰:08/01/11 22:46 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#110 [氷雨]
見てみたい!ただただ俺は思った。雅さんの本気を…


孝裕さんの近くで邪魔にならない所で俺は雅さんの本気を見る。


「雅、集中…」

孝裕さんの力強いけれど静かな声が響いた。

雅さんは目を閉じて集中している。

カシャッとカメラの音がすると雅さんの目がスッと開かれた。

⏰:08/01/11 23:29 📱:D704i 🆔:☆☆☆


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