僕⇒俺
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#172 [氷雨]
その時、俺は違和感を覚えた。
俺……葉山さんには敬語まじりなのに…?あれ……?
言葉が……?
「あの!違います!突然でドキドキして…!」
考えてると女の子が叫ぶ。
「そっか…なら良かった〜…俺、セクハラしたかな?って思っちゃった…」
ははっと笑う。
:08/01/19 11:06 :D704i :☆☆☆
#173 [氷雨]
「え〜〜〜おでこタッチくらいでセクハラなんていいませんよ〜…むしろ触ってほしいっていうか…」
女の子は最後はボソッと言ったので聞きとれなかった。
「え…?ごめん!最後なんて…?」
「へ……?なんでもないです〜!!あっ!あれですよ!自販機…!」
目の前には夢にまで見た自販機…(大袈裟)
「ありがとう〜!本当に広いね。ここ〜…」
:08/01/19 11:12 :D704i :☆☆☆
#174 [氷雨]
上も吹き抜けでお店がいっぱい。
「私も思います……それで、あの……」
ガタンッと午後ティーのホットが落ちたと同時に女の子が言う。
「アドレス教えてくれませんか…?」
顔を今まで以上に真っ赤にして下を向いている。
「へ………?俺の……?」
俺は何が起きてるのかわからなくて、こんな事初めてで…
:08/01/19 11:18 :D704i :☆☆☆
#175 [氷雨]
「えっと〜…いいけど……」
「本当ですか!?やったぁ!じゃぁ〜赤外線で〜」
………………………――
「よし!受信完了!今日!送りますね!!」
そう言って走っていってしまった。と、思ったらまた戻って来た。
「あの…今日…お1人なんですか?」
また真っ赤で、けど今度は上目遣い。
:08/01/19 11:46 :D704i :☆☆☆
#176 [氷雨]
「友達と映画見るんだ…」
「あっ…そうなんですか…!すみません!それじゃっ…!」
また走り去った。
なんか面白い子だな…なんて思いながら葉山さんの元へ戻った。
「すみません…なんか遅くなっちゃって…」
葉山さんは声をかけるとパッと顔を上げて嬉しそうに微笑んだ。
「いいよ!けど…?どこに行ってたの?」
:08/01/19 11:49 :D704i :☆☆☆
#177 [我輩は匿名である]
面白いですね
頑張ってください
:08/01/19 18:28 :F902iS :☆☆☆
#178 [氷雨]
「はい!これ!」
さっき買ったまだ熱いくらい温かい午後ティーのホットを渡す。
「え……?これ…私、大好き!」
嬉しそうに受け取る。
「うん。かなぁって思ってた」
ドリンクの前を通る時、いつも目がいってたのを俺は見てたから。
「え…?なんで〜〜!?陽、超能力使えるの?」
:08/01/19 18:31 :D704i :☆☆☆
#179 [氷雨]
冗談ぽく言って、両手でぎゅっと午後ティーを握りしめる。
「ないですよ〜〜!そんな能力〜」
「ふふ…陽、ありがとう」
なんだか午後ティーを愛しそうに見つめる。
そんな葉山さんを見てると心が暖かくなった。
「大丈夫ですか?寒くないですか?」
すごく心配で俺は葉山さんに聞く。
:08/01/19 18:52 :D704i :☆☆☆
#180 [氷雨]
「うん!全然大丈夫だよ。映画館行こっか!」
満面の笑顔で笑う。
「はい!」
そうして映画館へ足を速めた。
――――――……
「ん〜〜…陽は何見たい?」
「俺は何でもいいんですけど…泣くのは嫌です……」
俺たちはチケット売り場で立ち止まってる。
けど…1つ気になる事が……
:08/01/19 19:13 :D704i :☆☆☆
#181 [氷雨]
ずっと手を繋いでる事…
お店を出る時に葉山さんが俺の手を急かすように引っ張って繋いだんだけど…
正直…すごい照れる!!
「陽〜涙もろそうだもんね」
へへっと意地悪っぽく可愛く笑う。
「う……そうだけど〜…言わないでください!」
男なのに……っていつも思うから…
:08/01/19 19:20 :D704i :☆☆☆
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