僕⇒俺
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#260 [氷雨]
「どうしよ……」

一応…モデルっぽく自信満々風に歩いてるけど…内心ビクビク

「すみません!HARUさんですよね…?」


ちょうど下駄箱に着き、肩を下ろした所で声をかけられる。


「へ……?あ…ぁあ、何…?」

顔をちゃんと見ると隣のクラスのファッションリーダー田中君……

⏰:08/02/08 08:28 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#261 [氷雨]
目をキラキラ輝かせて俺を尊敬の眼差しで見る。

「転校生か何かですか!?HARUさんみたいな人、俺が知らないなんて…ないと思うんです…!」


なんだか言葉になってないような…

けど、ちょっと仲の良かった田中君にもわからないなんて、ずいぶん変わったんだろな、と少し笑えてきた。


「クス…田中君、俺ら仲良かったよ?」

⏰:08/02/08 08:34 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#262 [氷雨]
「友達♪」

にっこり笑ってバイバイと手を降る。

「俺がHARUさんと…?………………?HARU………陽………?ぇ……?」


気づいた時には陽はもう見えなくて、田中君は「嘘だろ…」と呟いた。


階段を上ってると、後ろからタタタタッと足音が近づいてくる。

⏰:08/02/08 08:41 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#263 [氷雨]
これはいつもの……


ドーーンッと背中に何かがぶつかる。


「けほっ、小宮…手加減してっていつもいってるだろ〜!」

「ははっ!陽〜おっは〜〜あれ?髪切った!?かっこいいじゃ〜ん」

俺より少し背の小さい友達、小宮 剣[コミヤ ケン]

小動物みたいで可愛んだ。

女子にもすごい人気!

⏰:08/02/08 08:48 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#264 [氷雨]
さすが大親友、俺だってすぐにわかってくれた。


たぶん雑誌なんて小宮は興味ないからよけいだろな。


「でさっ!今度、俺んちでゲーム大会開こうぜ!」

「本当に!?すごい楽しみ!」

教室までいつものたわいのない話。

小宮のおかげで周りの目を気にしないで歩けた。

⏰:08/02/08 08:55 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#265 [氷雨]
ガラガラと教室の扉を開けていつものように自分の席へかばんを置いて、小宮の所へ向かう。

「小宮あのさ〜今度のゲーム大会さ〜……」

場所や時間などを提案していく。

「ふむふむ、それなら陽君、君は他の友達も誘いたまえ」


小宮が隊長ぶって俺にいう。

「はっ!小宮さん!人数は何人くらいを集めれば!?」

⏰:08/02/08 09:00 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#266 [氷雨]
「ふうむ、それでは10人くらいを……」

「はっ!って…小宮の部屋にそんなに入んないって〜〜」


ノリツッコミを入れながら、ははっと小宮と笑い合う。

周りなんて本当に忘れてて…


「陽〜〜!おっはよ!どうよ♪周りの反応は!?」

葉山さんが顔を見せ、俺に尋ねる。

⏰:08/02/08 09:05 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#267 [氷雨]
「ぁあ…!そういえば……」

忘れてた……

恐る恐る周りを見ると、みんな驚いてるね……


「陽…なのか?」

俺を【のび太】と名付けた男友達が俺に聞く。

「うん……はは…高槻、驚きすぎだから!」


俺はいじめられてた訳でもなく、友達はたくさんいたし、みんなと仲良かったからみんなの反応に初めて戸惑った。

⏰:08/02/08 09:16 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#268 [氷雨]
「いや…変わりすぎ……けど面影はあるし……」


高槻は真剣に【のび太】と【HARU】の似ている所を探す。

「髪切っただけじゃん〜!メガネは最初から黒縁だったしなぁ〜」

小宮が無邪気に自分の感想を言う。

「ぁあ〜…確かに…!!」

周りのみんなも納得とばかりに頭を縦に降る。

⏰:08/02/08 13:22 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#269 [氷雨]
「しっかし〜モデルだろ?すげぇなぁ〜!」

高槻が俺だと判断して、いつものように話しかけてくれる。


「【のび太】がなぁ〜…もう、のび太って呼べねぇじゃん〜」

周りの友達も高槻に続いて話しかけてくれる。

まずひと安心……


「てか、美咲!陽君と仲良かった!?」

⏰:08/02/08 13:26 📱:D704i 🆔:☆☆☆


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