僕⇒俺
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#339 [氷雨]
学校は違うので途中までは一緒に登校。
「うわー……やっぱり振り返るねー…」
三依が突然、呟いた。
「は………?何か辛い事があったの?」
俺は過去の心配をして三依に尋ねる。
「いやいや……つか、中身はやっぱ陽兄だね」
:08/02/29 22:08 :D704i :☆☆☆
#340 [氷雨]
「え………?」
三依を見ると、ニッと笑っていった。
「マヌケだもん」
昔の悪戯っ娘だった三依を思い出す。(今もだけど…)
「何それ……兄に向かって失礼だぞ!」
俺は昔に戻れたみたいに嬉しくて調子にのる。
:08/02/29 22:12 :D704i :☆☆☆
#341 [氷雨]
「ハハ…ばぁーか……んじゃね」
「うん、またね」
三依と学校の別れ道になり、暴言を吐かれながら手を振った。
――――……
「やっとついた……」
遅刻をしたので足取り重く、学校に着くと自然と呟いた。
:08/02/29 22:15 :D704i :☆☆☆
#342 [氷雨]
「お!梨本ー!!珍しいな!遅刻なんてーー…今から出席にしとくなあ」
声が響き顔を上げるとりっちゃんだった。
小宮の奴…。全然怒ってないじゃん!!
少し恨みながらも靴を履き替え教室に向かった。
:08/02/29 22:18 :D704i :☆☆☆
#343 [氷雨]
「あ…梨本君だあーー」
着いた時間はちょうど休み時間だった。
やっぱり、学校中に知れ渡ってるみたいであちこちから声が聞こえる。
はぁ……俺、目立つの苦手なのに…
若干半べそかきながら、教室の扉を開けた。
:08/02/29 22:22 :D704i :☆☆☆
#344 [氷雨]
「あ!陽ーー!!おーーーーはよっ」
小宮のいつもの体当たり。
よけたつもりなのに何故か腹に直撃。
「んぐっ…!!こーみーやーー…毎日…毎日、痛いんだってば!」
小宮の頭を軽く叩く。
:08/02/29 22:25 :D704i :☆☆☆
#345 [氷雨]
「いてっ…今日は遅刻した罰だ!!」
へっへーと笑いながらいう。
「じゃあー…昨日はなに?」
俺も負けずに言い返す。
「昨日は日曜、遊んでくれなかった罰だ!!」
:08/02/29 22:27 :D704i :☆☆☆
#346 [氷雨]
「え……………」
思わずいってしまった。
日曜は葉山さんと……
「ご……めん」
俺は下を向いて、何て言っていいねか、どんな顔をしたらいいのか、わからなかった。
「え…?なっ…陽!俺、気にしてないってば!!」
:08/02/29 22:30 :D704i :☆☆☆
#347 [氷雨]
俺の落ち込みように小宮は焦ってた。
ごめん、小宮……。
すると、誰かが近づく。
顔を上げると葉山さんだった。
また嫌な予感がする。
「陽ーおはよします!小宮…あのさ、陽は日曜、わ………」
俺は手で葉山さんの口を塞いだ。
:08/02/29 22:34 :D704i :☆☆☆
#348 [氷雨]
「え……?どうしたの…陽…」
小宮が呟く。
俺はハッとし、手を放すと葉山さんを外へと呼んだ。
―――……
「ここだったらいいかな…」
教室の少し離れた所で止まる。
「陽?どしたの……?」
:08/02/29 22:37 :D704i :☆☆☆
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