僕⇒俺
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#481 [氷雨]
「え…………?」
雅さんの声は明らかに怒っていた。
俺は北原さんの手をギュッと握ると、
「すみません、今、デート中なんで……」
雅さんに一礼して、俺はまた【逃げた】
「ちょっ!陽!!!」
:08/04/07 12:03 :D704i :☆☆☆
#482 [氷雨]
雅さんが後ろで叫んでいたけれど、俺は振り返る事なく、突き進んだ。
北原さんの手を優しく握って。
しばらく、歩くと俺は止まって振り向いた。
「ごめん、あの人すごくいい人なんだけど…」
そこまで言うと北原さんは微笑んだ。
「うん。陽君の事、すごく心配している人の目だった。いい人だって、わかるよ」
:08/04/07 12:07 :D704i :☆☆☆
#483 [氷雨]
北原さんの言葉を聞いたら涙が出そうになった。
優しい雅さんを裏切った?
そう思ってしまった。
北原さんは不思議そうに俺に聞いた。
「けど…、どうして怒ってたの?」
:08/04/07 12:09 :D704i :☆☆☆
#484 [氷雨]
「それは……、わからない」
本当は知っている。
俺が【逃げた】から。自分の気持ちから。
けど…、どうしたらよかった?
俺は葉山さんがあの時、俺の事をそういう対象でないと思ってた。
:08/04/07 18:05 :D704i :☆☆☆
#485 [氷雨]
けど、今日の葉山さんはなんだか変だった。
俺は今でも、思い出すたびに光が 差しては消える。
「期待は残酷だ……」
俺は小さく呟いた。
そして、決めた。【葉山さんは諦める】と、
:08/04/07 18:18 :D704i :☆☆☆
#486 [氷雨]
その日は北原さんと散歩のようなデートをして、 家まで送り すぐに家へ向かった。
「ただいまぁーー…」
楽しかった、けれど俺は疲れてた。
心に何ともいえないようなモヤモヤが渦巻いている。
正体のわからないモヤモヤ。
:08/04/07 18:54 :D704i :☆☆☆
#487 [氷雨]
やるせない気持ちで一杯になる。
「はああぁぁぁああ……」
おもいっきり大きな溜め息をついた。
何かを吐き出したくて。
けれど、スッキリする事はなくて、変わりに呆れたような声が聞こえた。
「なあーにっ!でっかい溜め息ついてんのよー!!」
:08/04/07 19:00 :D704i :☆☆☆
#488 [氷雨]
元気な母の声。
なんだかホッとする。
「なんでもないってー…てか!おかえり」
長い間、会ってなかったような気がする。
「ただいま!」
お母さんはにっこり笑った。
「陽ーーー!おかえりぃ」
:08/04/07 20:18 :D704i :☆☆☆
#489 [さな]
あげx
:08/04/12 09:27 :W54T :☆☆☆
#490 [我輩は匿名である]
:08/04/12 18:10 :D903i :☆☆☆
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