僕⇒俺
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#546 [氷雨]
雅さんは悲しそうに俺を見る。

俺はビクリと震える。

「俺は陽が気付いてなかったの気付いてた」



………え?


不可思議な言い方に疑問を抱く。


どういう事?

⏰:08/04/21 20:46 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#547 [氷雨]
俺は反射的に雅さんの顔を見た。


また悲しそうな顔で、けどさっきと違って笑っていた。


無理矢理に。


俺は不思議な言葉に首を傾げる。


雅さんは乾いた笑いを漏らすと言った。

「俺は全部知ってたんだ」

⏰:08/04/22 08:09 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#548 [氷雨]
意味がわからなかった。


全部知ってる?


何を?



頭はまたハテナで埋め尽くされた。


「はは…、陽…変な顔」

雅さんは苦笑いした。

⏰:08/04/23 16:57 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#549 [氷雨]
「へ………………?」


不意に笑った雅さんにマヌケな声を出す。


俺の声を聞くと雅さんはホッとしたような顔をしてふんわり笑った。


そして…

「陽…、美咲は…高校入学してからずっとお前が好きだったんだ」

⏰:08/04/23 19:27 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#550 [氷雨]
なんて言った。






……………………


……………え?


葉山さんが…?え…………?

⏰:08/04/23 19:29 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#551 [氷雨]
またパニックに陥る。


「陽って本当に百面相だよなぁ…、美咲はすげぇな」


そう言って明後日の方を向いてしまった。


俺は質問したい事がいっぱいで…

口を開いた。

「えっと……、どうして雅さんが………?」

⏰:08/04/23 19:33 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#552 [氷雨]
やっぱり出た言葉はまだ理解しきれていないような質問だった。


「ん?俺がどうして知ってるかって…?」


そんな俺の質問に瞬時に理解して適切な返事をしてくれた。


雅さんは少し考えた後、俺に言った。


「俺、美咲の幼なじみだし」


にっこり満面の笑みで笑った。

⏰:08/04/25 21:33 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#553 [氷雨]
「へ〜〜……え?幼なじみ!?」


意外な言葉に驚きを隠せない。

俺の顔を見てプッと雅さんが噴き出す。


「どんだけ驚いてんのー、俺らよく恋について語るから」

ニッと悪戯っぽく笑った。

⏰:08/04/25 21:46 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#554 [氷雨]
ということは…


最初から…?


「最初から知って?俺の気持ちも……?」


俺は少し冷や汗を流す。

たぶん顔もひきつってるんじゃ?

⏰:08/04/25 21:58 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#555 [氷雨]
雅さんは当たり前のように言った。


「陽の気持ちはわからなかった、陽を知らなかったし。美咲は珍しく話しかけれないって言うしさ」


俺は納得。

つい最近まで雅さんを知らなかったんだもんな。

俺の気持ちもわかるはずないよな…


そう思っていたのに、

⏰:08/04/25 22:03 📱:D704i 🆔:☆☆☆


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