僕⇒俺
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#588 [氷雨]
ヤバい!!

つい出してしまった言葉を取り戻したかった。


しかし、そう思っても、もう遅い。


「陽?」

魔王の囁きはすぐそこまで迫っていた。


孝裕さんの怖さはドスの利いた低い声、あと威圧感、迫力。


そして何よりも【俺様】

⏰:08/04/28 19:21 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#589 [我輩は匿名である]
あげる 頑張って

⏰:08/05/03 00:20 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#590 [x]
あげ

⏰:08/05/04 12:25 📱:W54T 🆔:☆☆☆


#591 [氷雨]
長らくの放置すみません!
更新します。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「今のは俺に言ったのか?」


詰め寄られる事1メートル前。

ドスの利いた重低音は目の前で歩みを止めた。


そっと顔をあげると優しい笑顔の孝裕さん。

けれど…、笑っているけど笑ってない。

⏰:08/05/04 18:25 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#592 [氷雨]
ひくひくと口をひきつらせながら、の優しい笑顔。


それ程、恐ろしいものはなかった。


とっさに、

「すみません!!」

と、謝っていた。


それと同じ位の時、頭に手が置かれた。

驚きまたも俯いていた顔を上げると、軽く頭を叩かれた。

⏰:08/05/04 18:30 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#593 [氷雨]
「陽だから許してやるが…、もう二度と言うな…発するな」


怒りは収まる事なく現れていた。

俺の馬鹿っ!!

そう何度も俺は俺を責めた。


けれど、その後、雅さんに話した(相談)事を孝裕さんにも話すと、機嫌良さそうに助言してくれた。


そんなに仲間外れが嫌いなのか、と疑問を抱くくらいに。

⏰:08/05/04 22:26 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#594 [氷雨]
そして、突然の魔王の御言葉。

「陽、お前美咲に告れ」と…


確かにそう言った。



当然、俺はフリーズ。

なかなか帰って来れないくらいに衝撃力抜群の魔王の御言葉。

「気の毒に……」

隣に座る雅さんの声がどこか遠くに聞こえた。

⏰:08/05/04 22:35 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#595 [氷雨]
 
 
 
「やる気あるのか!!?」

孝裕さんの罵声が飛ぶ。

無理もない。

俺は撮影中にも関わらず、「陽、お前美咲に告れ」その言葉でパニック状態。


帰っては来れたが、撮影に集中できないでいる。

「孝裕……、お前が撮影前にあんな事言ったからだろ」

そう言って弁解してくれる。

⏰:08/05/05 07:37 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#596 [氷雨]
雅さんが天使に見える。


しかし、

「知るか!仕事と私事の区別くらいつけろ!」

罵声は止むことなく、しかも、正論なので雅さんも口を噤む。

「陽、今は忘れて頑張れ…」


後はそう言うしかなくなって、雅さんは苦笑いした。

⏰:08/05/05 07:41 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#597 [氷雨]
『今は忘れて……』


雅さんの言葉通り、考えない事にした陽は1度、目を瞑り、また開く。


陽の顔にはモデル《HARU》の顔が覗いた。


幼さの少し残った、けれど綺麗で儚く、時に妖艶、時に悪戯っ子。


陽は色んな顔で周りを魅了する。

⏰:08/05/05 07:46 📱:D704i 🆔:☆☆☆


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