僕⇒俺
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#591 [氷雨]
長らくの放置
すみません!
更新します。
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「今のは俺に言ったのか?」
詰め寄られる事1メートル前。
ドスの利いた重低音は目の前で歩みを止めた。
そっと顔をあげると優しい笑顔の孝裕さん。
けれど…、笑っているけど笑ってない。
:08/05/04 18:25 :D704i :☆☆☆
#592 [氷雨]
ひくひくと口をひきつらせながら、の優しい笑顔。
それ程、恐ろしいものはなかった。
とっさに、
「すみません!!」
と、謝っていた。
それと同じ位の時、頭に手が置かれた。
驚きまたも俯いていた顔を上げると、軽く頭を叩かれた。
:08/05/04 18:30 :D704i :☆☆☆
#593 [氷雨]
「陽だから許してやるが…、もう二度と言うな…発するな」
怒りは収まる事なく現れていた。
俺の馬鹿っ!!
そう何度も俺は俺を責めた。
けれど、その後、雅さんに話した(相談)事を孝裕さんにも話すと、機嫌良さそうに助言してくれた。
そんなに仲間外れが嫌いなのか、と疑問を抱くくらいに。
:08/05/04 22:26 :D704i :☆☆☆
#594 [氷雨]
そして、突然の魔王の御言葉。
「陽、お前美咲に告れ」と…
確かにそう言った。
当然、俺はフリーズ。
なかなか帰って来れないくらいに衝撃力抜群の魔王の御言葉。
「気の毒に……」
隣に座る雅さんの声がどこか遠くに聞こえた。
:08/05/04 22:35 :D704i :☆☆☆
#595 [氷雨]
「やる気あるのか!!?」
孝裕さんの罵声が飛ぶ。
無理もない。
俺は撮影中にも関わらず、「陽、お前美咲に告れ」その言葉でパニック状態。
帰っては来れたが、撮影に集中できないでいる。
「孝裕……、お前が撮影前にあんな事言ったからだろ」
そう言って弁解してくれる。
:08/05/05 07:37 :D704i :☆☆☆
#596 [氷雨]
雅さんが天使に見える。
しかし、
「知るか!仕事と私事の区別くらいつけろ!」
罵声は止むことなく、しかも、正論なので雅さんも口を噤む。
「陽、今は忘れて頑張れ…」
後はそう言うしかなくなって、雅さんは苦笑いした。
:08/05/05 07:41 :D704i :☆☆☆
#597 [氷雨]
『今は忘れて……』
雅さんの言葉通り、考えない事にした陽は1度、目を瞑り、また開く。
陽の顔にはモデル《HARU》の顔が覗いた。
幼さの少し残った、けれど綺麗で儚く、時に妖艶、時に悪戯っ子。
陽は色んな顔で周りを魅了する。
:08/05/05 07:46 :D704i :☆☆☆
#598 [氷雨]
クルクルと変わる表情に周りは惹かれ、孝裕と雅以外のスタッフはボンヤリと陽もとい、HARUに見入っていた。
「はい、終了」
孝裕さんの声でスタッフはハッと意識を取り戻す。
周りを見渡し、はは、とみんなで苦笑いをした。
一方、撮影の終わったモデル側は……
「陽、やっぱお前はモデル向き」
:08/05/05 07:50 :D704i :☆☆☆
#599 [氷雨]
「へ………?」
雅さんの言葉にクエッションマークが飛ぶ。
そんな俺を尻目に孝裕さんも頷いた。
「俺、陽の事、知ってるような気がするんだ」
孝裕さんが意味のわからない言葉を発する。
雅さんんは怪訝そうな顔をして、
「新手のナンパ?」
:08/05/05 08:04 :D704i :☆☆☆
#600 [氷雨]
と、言った。
「なっ…!お前はいつもそんな事ばかり考えてるのかっ!?」
孝裕さんが焦りながら雅さんに怒鳴る。
雅さんはそんな孝裕さんを無視して尋ねた。
「陽と孝裕、知り合いだったの?」
やっぱり怪訝そうな顔で俺と孝裕さんを交互に見る。
「いや…、どこかで見た事があるんだ」
:08/05/05 08:09 :D704i :☆☆☆
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