僕⇒俺
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#655 [氷雨]
「あのね、今日…ちょっと話があるんだ」
俺は意を決して呟くように告げた。
北原さんは驚きもせずにコクンと首を縦に振る。
「うん!公園、行こっか」
俺は手を引っ張られて北原さんに着いていく。
公園には散歩をしている人やサッカーをしている子供達がたくさんいた。
:08/05/22 22:07 :D704i :☆☆☆
#656 [氷雨]
冬だというのに意外と人はたくさんいて俺は驚いた。
「驚いてる」
北原さんはまたクスクス笑って俺をベンチまで引っ張り、ベンチへ腰掛けると隣をパシパシ叩いた。
「ここ!」
俺は北原さんの隣に腰掛ける。
:08/05/22 22:12 :D704i :☆☆☆
#657 [氷雨]
「私ね!この公園、大好きなんだ。だから陽君と来たかったの」
北原さんは優しく微笑む。
俺は今から、最低な事をしようとしていれのに…
北原さんは優しい笑顔をくれる。
けれど……
俺は口を開く。
「北原さっ………………」
:08/05/22 22:16 :D704i :☆☆☆
#658 [氷雨]
「陽君!楽しい思い出をありがとう!私は大丈夫だよ?幸せになってね」
俺の言葉を遮り、北原さんは叫んだ。
そして、また優しく笑った。
俺は思いもよらない展開に呆然と口をパクパクさせる。
それを見て、北原さんはキャハキャハと笑う。
:08/05/22 22:20 :D704i :☆☆☆
#659 [氷雨]
「そんな陽君、初めて見たー……、陽君……別れても仲良くしてね?」
今にも泣きそうな震えた声。
俺がそうさせているんだ、と思うとズキリと胸が痛む。
けれど…、俺は……
1度、瞳を閉じ…開く。
「うん、当たり前だよ?俺こそ仲良くしてね?」
:08/05/22 22:25 :D704i :☆☆☆
#660 [氷雨]
その言葉を聞いて、また北原さんは笑い出した。
ぇぇえええっ?どうして…?
俺は意味がわからなくて、首を傾げる。
北原さんは一通り笑い終えると言った。
「陽君って面白い!!」
どして……?
やっぱり意味がわからない。
意味を聞いても、北原さんは笑って誤魔化した。
:08/05/22 22:29 :D704i :☆☆☆
#661 [氷雨]
そして、俺達は最後のデートとしてゲームセンターへ行った。
「あのぬいぐるみ、可愛い!」
北原さんが叫ぶ。
「あれ?俺、捕れるかも…」
そう言って、500円を投入して、操作する。
「わぁー!陽君すごいっ!」
ぬいぐるみは1回目で取れた。
:08/05/22 22:34 :D704i :☆☆☆
#662 [氷雨]
「はい!!あげる」
俺は取れた嬉しさ余って、極上の笑みを向けた。
「陽君はズルいよなぁ……」
北原さんがそう呟いた事にも気付かずに第2回目へ突入する。
「「あっ!」」
俺と北原さんは同時に声を上げた。
「惜しかったね……」
残念そうな声と表情。2回目は失敗してしまった。
:08/05/22 22:39 :D704i :☆☆☆
#663 [氷雨]
「次こそは!!」
俺は気合いを入れて、取りかかる。
500円で3回。
チャンスは後1回だけだ。
自分の世界に入ってしまって、真剣に取り組む。
そんな姿を見て、北原さんはまたもクスクスと笑っていた。
そして……
「ぁあっ!!…………」
:08/05/22 22:42 :D704i :☆☆☆
#664 [キリア]
あげ
:08/05/28 10:05 :SH904i :☆☆☆
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