僕⇒俺
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#772 [氷雨]
護りたい。
つい最近までは自分に自信なんて皆無で下ばかり見ていた俺。
¨男らしく¨なんて言葉は到底似合わなくて、のび太だった俺。
まだ¨のび太¨からは脱出できていないかもしれないけれど、
『葉山さんを護りたい』
そう強く心に思う。
:08/08/06 12:21 :D704i :☆☆☆
#773 [氷雨]
穏やかな気持ちで葉山さんに視線を送る。
そして……
「陽が好き。大好きなの」
照れた頬は淡いピンクで葉山さんは隠す事なく、真っ直ぐに俺を見てくれた。
「え?陽!?どうしたの!?」
:08/08/08 09:33 :D704i :☆☆☆
#774 [氷雨]
葉山さんの驚いた声にハッとする。
頬に何かが流れた。
触ると涙だった。
「あ……っ、俺…嬉しくて…」
涙を拭いながら、慌てて言葉を繋げる。
葉山さんは俺の言葉を聞いて嬉しそうに笑った。
「大好き」
:08/08/08 09:37 :D704i :☆☆☆
#775 [氷雨]
また葉山さんは言ってくれた。
カァァァと真っ赤になる。
「俺も好きだよ…」
照れて小さな声になってしまったけど、想いは伝わる。
にっこりと笑う葉山さんがその証拠。
「あ………、み……美咲、今からデートしませんか?」
:08/08/08 09:43 :D704i :☆☆☆
#776 [氷雨]
「…………っ!するっ!するよっ!!」
勇気を出して『美咲』と呼んだ。
それに涙を溜めて喜んでくれる美咲は可愛くて仕方ない。
俺達は手を繋いで思い出の場所をデートした。
「ねぇ、陽?」
:08/08/08 09:47 :D704i :☆☆☆
#777 [氷雨]
「ん?」
美咲は真剣な眼差しで俺を見上げる。
「敬語とれかけてる」
嬉しそうに美咲は笑った。
「嬉しいから、そのままね」
はにかんだ笑顔は少し照れていて、繋いだ手をギュッと握り締める。
:08/08/08 09:52 :D704i :☆☆☆
#778 [氷雨]
「うん」
こんなに幸せでいいのかな…?
直ぐ隣には大好きな人が居て、夢も見つかった。
「美咲、俺…本格的にモデルになるんだ。それで……」
「私が居るよ?陽が苦しくなったり、嬉しい事があったら私が一緒に居る」
:08/08/08 12:20 :D704i :☆☆☆
#779 [氷雨]
俺の言いたかった事が分かっていたのか俺の言葉を遮り美咲は真剣に言葉を繋げる。
「そりゃあ………、色々大変だろうけど、私が陽から離れないからっ」
そう言うと真っ赤な顔で悪戯っぽく笑うと下を向いてしまった。
少し小さく見えた美咲を思わず抱き締めた。
:08/08/08 12:24 :D704i :☆☆☆
#780 [氷雨]
「…………え?」
美咲は突然の俺の行動に付いていけなく小さく呟いた。
「美咲、凄く好きだ。幸せにするからっ」
俺の言葉に美咲は暫くの間、反応しなかった。
「陽……プロポーズみたい…」
やっと聞こえた声は涙で濡れて震えていた。
:08/08/08 12:28 :D704i :☆☆☆
#781 [氷雨]
「はは……、本当だ」
美咲を離し顔を覗くと瞳に涙を溜めていて満面の笑顔だった。
俺はこの人と生きていく。
生きていきたい。
本当のプロポーズはまだ先だけれど、俺はこの人の笑顔を護りたい。
いつか………
最高のプロポーズができるように。
いつか……
:08/08/08 12:36 :D704i :☆☆☆
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