僕⇒俺
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#100 [氷雨]
いちごさん
ありがとう頑張りますね ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「へ…………?」

イケる……?


「だろ!?」

興奮気味に雅さんが言う。


「ああ…、こいつはモデル向きかも…本番に強いタイプだな」

等などを俺の顔を掴み横、正面と色々な角度で見られて孝裕さんにもなんだか気に入られたみたい。

⏰:08/01/11 00:38 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#101 [氷雨]
「雅が『一緒に仕事したい奴がいる』って言った時は耳を疑ったけどな…」

それに……と続いて…

「雅が頭下げる奴、初めて見た……」


へ……………?

すると、周りの人もうんうんと頷く。


「陽、お気に入りだし?」

ニッと笑う。

⏰:08/01/11 00:40 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#102 [氷雨]
「ああ〜〜!何かやる気になってきた!!撮影始めるぞ」


冷めた印象をはね飛ばして孝裕さんが叫ぶ。

「「おう!!」」

周りの方々も気合いが入ったのか急にテキパキ動きだす。

「これ衣装ね〜向こうで雅と着替えてきて」

衣装係の人から衣装を受け取り着替えに行く。

「よし!俺もいつもより気合い入る〜〜!陽!楽しくいこうぜ!」

⏰:08/01/11 00:46 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#103 [氷雨]
「あ…うん…」

緊張と不安で押しつぶされそうになりながらも服を着替えた。

「へ〜…陽ってお兄系も似合うみたいだな」


俺の姿を見て渋々言う。


「え…?そうですか?それを言うなら雅さんの方が……」

完璧に着こなしてる。

⏰:08/01/11 07:28 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#104 [氷雨]
「モデル何年目だと思ってんだよ!つかさ…俺の事知らない奴って陽が初めてだからさ!なんだか新鮮で」

照れたようにニッと笑った。


「ん………?知らない奴がいないとは?」

その言葉が引っかかって雅さんに尋ねる。

「雅は3冊のメンズ雑誌の表紙努めたり、まぁ言えばトップモデルなんだけど」

声は雅さんではなく孝裕さん。

「トップモデル……?」

⏰:08/01/11 07:34 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#105 [氷雨]
「ああ…男で雅を知らない奴なんか存在しないと思ってた」

そ…そんなに有名で…


「んな誉めんなよ〜!照れるじゃん」

雅さんが孝裕さんの肩をバシバシ叩く。

「はいはい。つか遅いから呼びにきたんだけど?早く始めるぞ」

「わかった〜陽?準備いい?」
俺の顔を覗く。

⏰:08/01/11 07:39 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#106 [氷雨]
来たぁぁぁぁ〜…

「あ…はい。準備○Κです」

力なく答えて扉を開けた。



――――……

「違う!!もっと動いて!!」
「はい!!」


き…厳しい〜〜……!

撮影が始まって数分、俺は死にそうになりながらポーズを決める。

⏰:08/01/11 08:04 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#107 [氷雨]
「そうそう!!もう少し顔上げて!俺を睨むように!」


孝裕さん、人変わりすぎ…


「孝裕すげぇ厳しいで有名だからな…けどここまで俺についてこれる陽もすげぇよ」


俺にそっと耳打ちする。


「へ………?」

「何!会話してんだ!集中しろ!!」

罵声に似た孝裕さんの声が響く。

⏰:08/01/11 08:08 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#108 [氷雨]
「はい!」

雅さんのせいなのにぃ〜〜…


そう思いながらも元気よく返事する。


「雅!お前も!もっと本気だせ!!陽に負けてんぞ!!」


狽・ぇぇええええ!!?

「俺が陽に!?さすが陽!」

「馬鹿か!悔しがれ!!」

雅さんと孝裕さんのコントが始まった?

⏰:08/01/11 08:20 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#109 [氷雨]
「んな怒鳴らなくてもさぁ〜」

「ふん!本気で仕事しないからだ!そんな事してないで、陽に手本でも見せてやったらどうなんだ?」


呆れた声で雅をけしかける。


「ああ〜!!それいいな!陽?少し孝裕の隣に行って俺の本気見ててくれねぇ?」

ニッと笑って、孝裕のけしかけに乗ってはりきる。

「あ!はい!!」

⏰:08/01/11 22:46 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#110 [氷雨]
見てみたい!ただただ俺は思った。雅さんの本気を…


孝裕さんの近くで邪魔にならない所で俺は雅さんの本気を見る。


「雅、集中…」

孝裕さんの力強いけれど静かな声が響いた。

雅さんは目を閉じて集中している。

カシャッとカメラの音がすると雅さんの目がスッと開かれた。

⏰:08/01/11 23:29 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#111 [氷雨]
ニッと笑って楽しそうに雅さんが舞う。


本当は舞ってなんかいないんだけど…なんだか舞ってるんだ。

目が違う。動きが違う。

惹き付けられる。


時にはかっこよく、時には妖艶に…


こんな人に追いつける訳がない。

⏰:08/01/11 23:39 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#112 [氷雨]
「すごい……」

全く違う世界。

何もかもがかっこいい…


バチッと目が合う。

なぜかカァァァァと体が熱くなった。


息をする間もない。

もっと見てたい。

憧れの世界。

⏰:08/01/11 23:47 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#113 [氷雨]
「陽、入って」

静かに俺に孝裕さんが指示する。

ハッと我に返る。魅了っていうのはこういう事…

あの光の世界に俺が入っていいのか?

「陽?大丈夫だから来い!」

雅さんが心配して俺に声をかけてくれる。

「はい!!」

俺はあの光に入りたかった。
俺もあの人みたいになりたい。

⏰:08/01/12 00:02 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#114 [氷雨]
俺は走り出して雅さんと並んだ。


自分を出したい。
この人達に認めてもらいたい。
カシャカシャと鳴る音が気持ちよかった。


「陽!もっと笑って!カメラの音を楽しめ!!」

孝裕さんの声も今では怖くない。

「はい!!」

期待を裏切りたくなかった。

⏰:08/01/12 00:07 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#115 [氷雨]
――――……

「お疲れ様」

カメラの音が止む。

「陽!お前やっぱ最高!連れて来て良かったぜ」


雅さんは俺の肩を引き寄せて俺の頭をグシャグシャ撫でる。


「狽・ぇえええ!?ちょっと!せっかくカッコ良くセットしてもらったのに〜」

ちょっと拗ねる。

「ごめんごめん!なんだか嬉しくって!!」

⏰:08/01/12 00:13 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#116 [氷雨]
だいぶ興奮気味に満面の笑みで俺に笑いかける。


「はぁ…雅、テンション高すぎ。けれど…雅に付いて来れる子がいるなんでビックリだな…、引けもとらないし」

孝裕さんが近寄り俺を誉めてくれた。(よな?)


「ああ…俺も!こんなに付いて来れるなんて思ってなかった」

「雅さん……そんな無計画で俺を連れて来たんですか?」

少し負のオーラを出す。

⏰:08/01/12 00:18 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#117 []
頑張って[

⏰:08/01/12 11:18 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#118 []
頑張ってト

⏰:08/01/12 13:03 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#119 []
頑張って

⏰:08/01/12 17:10 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#120 [我輩は匿名である]
>>117-119
しつこいです。
まだそんなに時間たってないんだから大人しく待ちましょう

⏰:08/01/12 17:14 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#121 [我輩は匿名である]
>>1-200

⏰:08/01/12 18:00 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#122 [氷雨]
骸さん
ありがとう頑張ります
我輩さん
すみませんありがとう頑張って書きます

我輩さん
ァンカーありがとう
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「だって陽が予想以上の仕事するから〜〜」

なんて俺には嬉しい言い訳をする。


「なっ!!?」

不覚にも照れてしまう。

⏰:08/01/12 19:50 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#123 []
>>120
以後気を付けます。

⏰:08/01/12 20:57 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#124 [氷雨]
「ああ…確かに、陽?今日の雑誌に使うからな!それと…本格的にモデルしないか?」


孝裕さんが真剣な顔で俺に尋ねる。


「え……?俺が………」

「今日、楽しくなかったのか?もっとフラッシュあびたくないか?」


………………

「俺……」

⏰:08/01/12 21:00 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#125 [氷雨]
楽しかった…もっともっとって思った。

けど……


「俺なんか……」

昨日、葉山さんに声かけられなかったら俺は今でも『のび太』のまま。

そんな俺に雅さんのように魅力があるなんて思えない。


今も外見を変えただけで、中身はただの『のび太』。

⏰:08/01/12 21:28 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#126 [氷雨]
何も変わらない。


「モデルはしたくない…と、とったらいいのか…?」

はっきりしない俺に怒りを抑えながら呟く。


「あ……、違うんです!孝裕さん…俺、昨日まで『のび太』だったんです」

俺としては勇気を振り絞って言ったつもりで…こんな返事が返ってくるとは…

「はぁ??『のび太』って?」

⏰:08/01/12 21:48 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#127 [氷雨]
「孝裕〜!お前〜のび太知らないのか!?」


プッと吹き出すように笑う。


「あ゛?」

「ごめんなさい」

雅さんが素早く謝る。

「俺、昔はこんなだったんです…」

少し前に携帯でふざけてとった写真を見せる。


「「え゛…………………?」」

⏰:08/01/12 22:25 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#128 []
頑張って。

⏰:08/01/13 00:05 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#129 [我輩は匿名である]
>>128
成長してください。
せかさないで。

あなた他の所でも叩かれたでしょ?

主さん
貴重な場所取ってしまってすいませんでした。

⏰:08/01/13 00:24 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#130 [氷雨]
骸さん
ありがとう

我輩さん
すみません全然大丈夫ですありがとう
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
雅さんと孝裕さんが揃えて驚きの声をあげる。

「昨日までそんなだったんですけど……」


自信がないのは当たり前。

「これ…マジでお前?」

雅さんが呟く。

「はい……」

⏰:08/01/13 20:20 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#131 [氷雨]
「髪はボサボサ…前髪なんて長すぎるし、前見えないんじゃねぇ?」

孝裕さんも複雑そうに感想を呟く。

「う……自信がなくて…髪で隠してました…」


「「え!!?」」

また驚きの声が…

「お前…普通に顔いいじゃん」
「え!?」

信じられない言葉に次は俺が驚きの声をあげる。

⏰:08/01/13 20:25 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#132 [氷雨]
「こういっちゃなんだけど…モデルって顔よくないとできないし?」

孝裕さんも雅さんの後に続く。
「それ!!」
「お前が言うな!!」

孝裕さんの素早いツッコミが入る。

「はい…すみません」

雅さんもなぜか素直に謝る。

「えっと…それはイコール…?」

「お前はモデルをする価値がある!むしろ、しろ!!」

⏰:08/01/13 20:42 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#133 [氷雨]
孝裕さんがなぜか興奮気味に熱弁する。

「えっと……」

「陽〜〜!一緒に仕事しようぜ〜!?」


雅さんが俺にピッタリ引っ付いて俺に上目遣いする。

「う……確かに楽しかったし、もっとしたい!って思いました」

俺は徐々に自分の気持ちを話す。

「こんな俺でも……できる事があるなら俺はしたい」

⏰:08/01/13 20:56 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#134 [氷雨]
「ああ」

ふん!と俺の気持ちをもう分かっていたように孝裕さんが笑う。

「よろしくお願いします!!」
俺は大きな声で叫んだ。


「よろしくな」

孝裕さんがにっこり笑う。

「陽〜〜!やった!よろしくな!!」

満面すぎる笑顔で雅さんが俺に抱きつく。

⏰:08/01/13 21:19 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#135 [氷雨]
「お前さ…打ち解けるとキャラ変わるの辞めたら?」


呆れた顔で孝裕さんが雅さんに言う。


「別にいっじゃん〜!心許した証拠だろ?陽っていい奴だし」

「でも…会って1日だろ?俺でも1週間は警戒はってたよな…?」

少し嫌みそうに言う。

「ああ〜…お前偉そうだったし?」

⏰:08/01/13 21:45 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#136 []
>>129サン
主サン
すいません。せかしてる訳ぢゃナィんですけど、マヂすいませんュ
あと、確かに他のスレで叩かれてましたホホどうしてでしょうか

⏰:08/01/13 21:52 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#137 [我輩は匿名である]
>>136
がんばれって書き込みがしつこいんですよ↓↓

⏰:08/01/13 21:56 📱:W51S 🆔:☆☆☆


#138 [氷雨]
「ぁ゛あ゛?」

雅さんを睨む。

「ほら〜〜!いっつもそんな顔してたし〜」

「お前が使えるか見てたんだよ!」

「え〜あれはそんな目じゃなかったけど〜?」

等々…を2人で言い合ってるんだけど……

「えっとぉ〜〜…あの2人って仲いいんですよね?」

いつの間にかスタッフの隣に移動して遠い所で2人を見る。

⏰:08/01/13 22:09 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#139 [氷雨]
骸さん・我輩さん
全然大丈夫ですよ気にしないでくださぃ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「うん!いっつもあんな調子!仲良すぎなんだよね」

周りの人達もうんうんと頷く。
「そうなんだぁ…、なんだかいいですね」

俺はにっこり笑った。

「けど……君、相当凄いよ?」
違うスタッフが話しかける。

「え…?」

⏰:08/01/13 22:53 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#140 [氷雨]
「雅さんに付いていけるモデルなんて、同等のトップモデルしか見た事なかった…、なのに君ってド素人だろ?ありえねぇよ…」


この人の言い方は真剣で。
冗談とかじゃないのはすぐ分かった。

「え……?そうなんですか?」
「うん!君凄すぎ!!しかも2人共認めてるみたいだし!」

また違うスタッフが言う。

「わぁぁ…!もう皆さん誉めすぎですよ!!」

⏰:08/01/13 23:04 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#141 [氷雨]
もうすっごく楽しくて、こんなに笑ったの久しぶりでなんだかすごく仲良くなれた。

「陽君って楽しいね!これからも来てくれるんだよね?」

「はい!よろしくです」

なんだか歓迎してくれててすごく嬉しかった。


――――――………

「ああ〜疲れた〜〜けど、すっげ楽しかった!陽!これからもよろしくな!」

⏰:08/01/13 23:27 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#142 [氷雨]
雅さんが伸びをしながら聞く。

「はい!」

それに元気よく返事する。

「それでさ、明日予定有り?」
俺の顔を覗き込みながら尋ねる。

けど…その時、俺にメールが届いた。

⏰:08/01/13 23:35 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#143 [氷雨]
《FROM 葉山 美咲》――――
撮影お疲れ様
どうだった陽なら絶対成功してるよね

明日も買い物しない
返事待ってます
――――――――――――――
「あ〜…何か葉山さんと計画の続きがあるみたいです」

少し残念だけど、葉山さんのメールがすごく嬉しくてすぐに返事する。

「そっかぁ〜…また誘う!!んで家どこ?」

今は雅さんに車で送ってもらってる途中で…

⏰:08/01/13 23:40 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#144 [氷雨]
「え…?ぁあ〜!そこ右だったんですけど……」

次の瞬間チョップが飛んできた。

「言うの遅せぇし!」

「すみませ〜ん…」

家に着いたのは夜の11時頃。
帰ってきた俺に両親はなぜか倒れそうになるし、挨拶に来た雅さんには絶叫するしで意味の分からない日になった。

また明日、絶叫した訳聞いてみよ…そう思いながら目を閉じ眠りについた。

⏰:08/01/13 23:48 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#145 [氷雨]
――朝――……

「おふぁよ〜〜」

欠伸をしながら階段を降りる。
「おはよ……」

お母さんはなんだか変な顔をして見上げてること。


……………?

「お母さん?何…?そんなジロジロ見て…」

思わず声にでてしまう。

「本当に…陽なのよね?」

一言目にでたのはこの言葉。

⏰:08/01/15 21:46 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#146 [氷雨]
「はい…!?」

マヌケな声が出る。

「ああ〜そのマヌケな声は陽だわ…」

どういう意味?って聞きたかったけど抑えて…

「陽だよ?昨日から何なの!?」

昨日からなんだか他人行儀で…
「陽って格好良かったのね〜…ジャニーズに入れておくべきだったかしら……」

なんてブツブツ言ってる。

⏰:08/01/15 21:51 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#147 [氷雨]
「お〜い…お母さん?大丈夫〜?」

「大丈夫よ!ああ〜もうやっぱり彩史[サイシ]の息子だったんだ〜〜」

また独り言?

あ!彩史は父さんの名前ね。

「もういいや!納得!!陽〜、三依[ミヨリ]起こして来て〜」

三依は妹です。

「いいんかい!!はいはい〜」
ある程度ツッコミも忘れずに返事をして妹を起こしに行く。

⏰:08/01/15 22:00 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#148 [氷雨]
俺…三依すっごい苦手なんだ。

起こしに行くと『何!勝手に入ってんの!?』とか『うわっ!最悪』とかいつも言われるんだよな…

はっきり言って嫌われてる…

だからここ2・3日会ってないし…

はぁ…とため息をはきながら戸をノックする。


「三依〜…?起きてる?」

⏰:08/01/15 22:05 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#149 [氷雨]
ノックしても外から声をかけても何も返ってこない。

………完璧、寝てる。


またため息をついて戸を開けた。

ベッドですやすや眠る妹…

寝てる時だけは可愛い。

普通に可愛い顔してるんだろうけど…家での性格は最悪…


「三依〜!起きろ〜〜!!」

⏰:08/01/15 22:12 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#150 [氷雨]
体を大きく揺さぶる。

1つ言っておくと…うちの起床は休日でも遅くて8時!って事になってる。


「んん…陽にぃ…?ん…んん!!?」

ガバッと急に起き上がる。

「うわっ!!」

間一髪おでこをかすっただけですんだ。

「す…す…すみません!陽兄のお友達ですか!?もう…私、こんな格好……」

⏰:08/01/15 22:17 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#151 [氷雨]
真っ赤でしかもなんだか可愛らしい…

「えっと…陽だけど…?」

なんか言いづらいなぁ…と思いながらも真実を伝える。


「また〜そんなう…そ……」

ガッと両手で顔を掴まれ正面を向かされる。

あ〜…あった……2日前にも同じような事が…

「陽兄!!?」

妹はビックリして今までにない大声で叫んでた。

⏰:08/01/16 07:36 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#152 [氷雨]
――――……

「てか…俺…そんなに変わった…?」

朝食をお母さん、俺、妹の3人で囲みながら呟く。

「変わったよ!あの陽兄が…こんな格好良かったなんて…」

なんだかいつもと態度が違いすぎる。

「彩史の息子だから〜可笑しいなぁって思ってたのよ」

お母さんはいつも通りだ。

⏰:08/01/16 08:20 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#153 [氷雨]
「いや…父さんの息子って関係ある?」

ボソッと呟く。

「「ぇ゛…?」」

「え…?」

ぇ゛…?って…2人で声合わせて言わなくても…


……………?

「な…何?」
また2人して俺をジッと見る。

⏰:08/01/16 18:48 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#154 [氷雨]
「あ!陽!?遊びに行くんじゃなかったの!!?」

「へ……?」


時計を見ると9時30分…

待ち合わせ時間は…10時!!
「やっばい!!」

俺は高速で残りの朝食を口に入れ込み、準備に走り回った。


「行ってきます!!」

待ち合わせ場所まで猛ダッシュした。

⏰:08/01/16 21:16 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#155 [氷雨]
――その頃…家――

「ああ〜…危なかった〜!彩史の本当の仕事、バレそうだったわね」

陽の母《絢菜[アヤナ]》は安堵のため息をはく。


「ねぇ〜…?なんで陽兄に父さんの仕事教えないの?」

三依が呟く。

「ん〜…?なんでだろ?なんとなく!?」

「私は知ってるよ?」

⏰:08/01/16 21:24 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#156 [氷雨]
「あんたは雑誌とか見るから当然!」

三依にデコピンしながら言う。

「イタッ…!もう〜〜…けどさ…やっぱ陽兄も父さんの息子だったんだね」

「当たり前よ〜〜!なんだか急にカッコ良くなって〜………………………………ああ!!」


母が急に大きな声で叫ぶ。

「秤スなに!!?ビックリしたぁ〜…」

⏰:08/01/16 21:28 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#157 [氷雨]
「昨日ね…陽…車で送ってもらったんだ……」

母はゆっくり話す。

「うん。で………?」


「その人…パリコレの推薦貰ってる…鷹岡 雅[タカオカ ミヤ]だったんだよ…?」


……………………………

2人の間で沈黙が流れる。

「ぇぇぇえええええ!!?」

三依が割れるような大きな声が近所に木霊した。

⏰:08/01/16 21:36 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#158 [氷雨]
誰か見てるかな

⏰:08/01/16 21:37 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#159 [スマイル]
毎回更新される度に楽しく読んでます
頑張ってください

⏰:08/01/16 21:44 📱:N905i 🆔:☆☆☆


#160 [知己]
見てます
おもしろいので
好きです('Ч')
頑張って下さい!


<BR>

⏰:08/01/16 22:35 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#161 [氷雨]
スマイルさん 知己さん
ありがとうございます
ょかったです
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「すみません〜…ちょっと遅れました…よね?」


伺うように目を見る。


「え…?だ…大丈夫だよ!………クシュン…」

小さく可愛く、くしゃみをする。

「ちょっ…!」

手をギュッと握る。

⏰:08/01/17 20:54 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#162 [かなみ]
更新されてるー
とても楽しみです



感想板作った方がいいと思います

⏰:08/01/17 21:34 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#163 [かなみ]
あげます

⏰:08/01/19 00:02 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#164 [水色]
主サンのペースで...

陰ながら見てます!

⏰:08/01/19 04:43 📱:D903iTV 🆔:☆☆☆


#165 [氷雨]
かなみさん水色さん

いつもありがとう
感想板ちょっと作ってみました

よかったら来てくださぃ

たくさん待ってます

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3244/

⏰:08/01/19 10:22 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#166 [氷雨]
「ふぇ………?」

葉山さんは俺みたいな間の抜けた声をだし、カァァァと赤くなった。

「くしゃみ!!寒い証拠じゃないですか!俺の前で我慢しないでくださいね?ごめん…俺が遅れたから……」


スタスタ葉山さんの手を握って暖かい暖房がかかっているだろうお店へ入った。

「あっ…!ちょっと…陽?あのね…私、はりきって早く来ちゃっただけだから陽は悪くないよ?」

⏰:08/01/19 10:32 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#167 [氷雨]
鼻を真っ赤にして、それでも俺を庇ってくれる。

お店に入り、後ろを振り向く。
ドクンッと心臓が波打った。


真っ赤な鼻、少し潤んだ瞳、そして何よりも優しい心。


何かが俺を襲った。


「陽………?」

名前を呼ばれハッと我に返った。

⏰:08/01/19 10:38 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#168 [氷雨]
「あ…すみません…なんだかぼうっとしてた…」


俺は何を考えてた?


「陽…?今日ね!陽と映画見たいなぁって思ってたんだ!映画…好き?」


なんだかいつもの葉山さんじゃないような…

「はい!大好きです!!暖まったら移動しましょう。ちょっと待ってて下さい」

⏰:08/01/19 10:44 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#169 [氷雨]
繋いでた手を離す。

「あ………」

と、悲しそうな声が聞こえた。

「え………?」

思わず振り返る。

「ごめん!なんでもないよ!いってらっしゃい」

そう言ってニッコリ笑う。

「うん……いってきます」

俺もニッコリ笑いかえした。

⏰:08/01/19 10:47 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#170 [氷雨]
自販機〜…自販機〜…心の中で呟きながら自販機を探す。

俺達が入ったのは大きなお店で自販機を探すのも一苦労。


「あの…何か探してるんですか?」

見知らぬ女の子が顔を真っ赤にして、俺に声をかける。

「へ……?ああ〜自販機?暖かいもの飲みたくて…」

そんなに探してるの目立ってた!?恥ずかしい…!と、思いへへっと照れる。

⏰:08/01/19 10:55 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#171 [氷雨]
カァァァァと女の子がより真っ赤になる。

「…………?ねぇ…?真っ赤だけど…大丈夫?」

風邪かな……?手を伸ばし女の子のおでこを触る。

「ひゃっ………!」

女の子が言った。

「え…………?」

ヤバッ!もしかして…セクハラになる!!?

「ごめんね!!本当にごめん!」

⏰:08/01/19 11:00 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#172 [氷雨]
その時、俺は違和感を覚えた。
俺……葉山さんには敬語まじりなのに…?あれ……?


言葉が……?


「あの!違います!突然でドキドキして…!」

考えてると女の子が叫ぶ。


「そっか…なら良かった〜…俺、セクハラしたかな?って思っちゃった…」

ははっと笑う。

⏰:08/01/19 11:06 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#173 [氷雨]
「え〜〜〜おでこタッチくらいでセクハラなんていいませんよ〜…むしろ触ってほしいっていうか…」

女の子は最後はボソッと言ったので聞きとれなかった。

「え…?ごめん!最後なんて…?」

「へ……?なんでもないです〜!!あっ!あれですよ!自販機…!」

目の前には夢にまで見た自販機…(大袈裟)

「ありがとう〜!本当に広いね。ここ〜…」

⏰:08/01/19 11:12 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#174 [氷雨]
上も吹き抜けでお店がいっぱい。

「私も思います……それで、あの……」

ガタンッと午後ティーのホットが落ちたと同時に女の子が言う。

「アドレス教えてくれませんか…?」

顔を今まで以上に真っ赤にして下を向いている。

「へ………?俺の……?」

俺は何が起きてるのかわからなくて、こんな事初めてで…

⏰:08/01/19 11:18 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#175 [氷雨]
「えっと〜…いいけど……」


「本当ですか!?やったぁ!じゃぁ〜赤外線で〜」


………………………――

「よし!受信完了!今日!送りますね!!」

そう言って走っていってしまった。と、思ったらまた戻って来た。


「あの…今日…お1人なんですか?」

また真っ赤で、けど今度は上目遣い。

⏰:08/01/19 11:46 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#176 [氷雨]
「友達と映画見るんだ…」

「あっ…そうなんですか…!すみません!それじゃっ…!」

また走り去った。

なんか面白い子だな…なんて思いながら葉山さんの元へ戻った。


「すみません…なんか遅くなっちゃって…」

葉山さんは声をかけるとパッと顔を上げて嬉しそうに微笑んだ。

「いいよ!けど…?どこに行ってたの?」

⏰:08/01/19 11:49 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#177 [我輩は匿名である]
面白いですね
頑張ってください

⏰:08/01/19 18:28 📱:F902iS 🆔:☆☆☆


#178 [氷雨]
「はい!これ!」

さっき買ったまだ熱いくらい温かい午後ティーのホットを渡す。


「え……?これ…私、大好き!」

嬉しそうに受け取る。

「うん。かなぁって思ってた」
ドリンクの前を通る時、いつも目がいってたのを俺は見てたから。

「え…?なんで〜〜!?陽、超能力使えるの?」

⏰:08/01/19 18:31 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#179 [氷雨]
冗談ぽく言って、両手でぎゅっと午後ティーを握りしめる。

「ないですよ〜〜!そんな能力〜」

「ふふ…陽、ありがとう」

なんだか午後ティーを愛しそうに見つめる。

そんな葉山さんを見てると心が暖かくなった。


「大丈夫ですか?寒くないですか?」

すごく心配で俺は葉山さんに聞く。

⏰:08/01/19 18:52 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#180 [氷雨]
「うん!全然大丈夫だよ。映画館行こっか!」

満面の笑顔で笑う。

「はい!」

そうして映画館へ足を速めた。
――――――……

「ん〜〜…陽は何見たい?」

「俺は何でもいいんですけど…泣くのは嫌です……」

俺たちはチケット売り場で立ち止まってる。

けど…1つ気になる事が……

⏰:08/01/19 19:13 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#181 [氷雨]
ずっと手を繋いでる事…

お店を出る時に葉山さんが俺の手を急かすように引っ張って繋いだんだけど…


正直…すごい照れる!!


「陽〜涙もろそうだもんね」

へへっと意地悪っぽく可愛く笑う。

「う……そうだけど〜…言わないでください!」

男なのに……っていつも思うから…

⏰:08/01/19 19:20 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#182 [氷雨]
「私〜…そういう男の子、好きだよ?」


「え…………!?」

なんだかすごく嬉しい言葉だったような…


「1回しか言いません!」

照れてまた悪戯っぽく笑った。

結局映画はアクション系になったんだけど………


―――――……

⏰:08/01/19 19:23 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#183 [氷雨]
―3時間後……―

「最近の映画!!ほとんど涙モノなんだけど〜〜…!」

瞳をウルウルさせた男が1人。
名前は……

「陽って最高〜〜!!」

俺……です…………

アクション系で泣きました。

「最高じゃないです!あそこでなんでジャンが死なないといけないんですか!?」

まだ映画の世界から抜け出せないでいた。

⏰:08/01/19 19:30 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#184 [氷雨]
「ジャン……あそこは私も泣いたけど〜…陽、泣きすぎ!!」

葉山さんはクスクス笑ってる。

「もう!けど…すごく面白かったぁぁぁ!」

俺が叫ぶ。

「うん!だね!!最高傑作!」
映画の話をしながら俺たちは映画館の中にあるレストランへと入った。

「よし!今から映画について語ろう会ね!!」

⏰:08/01/19 19:35 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#185 [氷雨]
席について俺と葉山さんは映画から学校の話へ家族の話、色々な話をした。


時間を忘れて気がつくと外は暗くなりかけてて…


「あ!うっそ!時間たつの早すぎ!!」

「本当だ!全然気がつきませんでしたね……」

店の迷惑になるから出る事になって席を立とうとしたら携帯が鳴った。

⏰:08/01/19 19:43 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#186 [氷雨]
――ami.・・・@docomo.ne.jp――
携帯に知らないアドレスが表示された。


「あれ…?誰だろ………?」

不思議に思ってメールを開く。
――――――――――――――こんばんは

北原 愛美[キタハラ アミ]です

昼間は突然話しかけちゃってすみません
――――――――――――――
自販機の場所を教えてくれた女の子からだった。

⏰:08/01/19 19:49 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#187 [氷雨]
「あ……」

思わず声が出た。

「ん…?どうしたの…?」

葉山さんが顔を覗く。

「あ!なんでもないです!」


こんな事、相談しても、何も思ってくれないのかな……

心がズキッと傷む。

なんで……?

「そっかぁ……あのね?私はまだ遊べるんだけど…陽は?」

⏰:08/01/19 22:03 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#188 [氷雨]
「あ!僕も遊べますよ!」

自分が思ってた事を先に言われて慌てて答える。


「やった!ゲーセン行きたい!それと〜…僕に戻ってるよ!陽!!」

ルンルンな声で注意される。

「あ……!」

クスクス笑ってまた俺の手を引いてゲームセンターへと向かった。

⏰:08/01/19 22:12 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#189 [氷雨]
向かう間に北原さんへ返事を返す。

――――――――――――――全然大丈夫だよ

俺こそ、ありがとう

すごく助かった
――――――――――――――
女の子とメールなんてあまりした事ないからどんなメールを送ったらいいのかもわからないし【送信】を押すのも躊躇った。

「はぁ……葉山さんの時も緊張しまくりなんだよな〜…」

自己嫌悪する。

⏰:08/01/19 22:27 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#190 [氷雨]
「なにか言った〜!?」


隣でルンルンで歩いてる葉山さんがルンルンな声で尋ねる。


「なんでもないです!!」

「変な陽〜〜!」

お酒でも飲んだ?というくらいハイテンションでクスクス笑う。

「あ!あそこだよ!!」

⏰:08/01/19 22:34 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#191 [氷雨]
煌びやかな光、うるさいくらいの音が扉が開くたびに漏れる。

「ゲーセンって久しぶりだなぁ〜…」

確か…2年ぶり…くらい?

「そうなんだ〜…あ!あれ可愛い!!」

ゲーセンに入ってすぐに目に入る大きなディズニーのぬいぐるみ。

「これ〜…いいなぁ…よし!やってみるね!!」

⏰:08/01/19 23:10 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#192 [氷雨]
お金を取り出し500円を入れる。

……………………

葉山さんはすごく集中してて、俺はゴクリと喉を鳴らす。

キャッチャーが動く奇妙な音が響き、ぬいぐるみは3回中2回とも取れなかった。

「う〜〜…ふぇ……取れない〜……陽…得意?」

瞳に涙を溜めて振り向く。

「わかりません。けど…やってみます」

⏰:08/01/20 08:48 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#193 [氷雨]
ウィィィン…とキャッチャーが動く。

「あ!すごい!持ち上がった!!」

俺より葉山さんが大興奮で実況してた。


「もうちょっと!!あ……!ぁぁぁぁあああ………」


ぬいぐるみはゴール手前で無惨にも落ちた。

「はぁ………」

俺は無意識に息を止めていたらしく大きく息を吸う。

⏰:08/01/20 08:53 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#194 [氷雨]
「残念だったね〜……もうちょっとだったのに!」

悔しそうにぷんぷんと機械に怒る。

「クスクス…葉山さん!そんな機械に怒らなくても〜…」

怒っている姿が可愛くて顔が笑ってしまう。


「だって〜〜…あ!ねぇ!プリ撮ろうよ!記念記念!」

また俺の手を引っ張る。

「いいけど…俺…プリ初めてですよ?」

⏰:08/01/20 08:58 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#195 [氷雨]
使い方が……なんて言ってると…

「私に任せて!」

と、葉山さんが言うので任せました。

『次はこのポーズ!!3・2・1』

プリってけっこう注文が多い…
普通に無視して自分のしたいポーズだけど…

「陽!次は昨日のモデルポーズね!」

ってリクエストしてくれるから…

⏰:08/01/20 09:03 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#196 [氷雨]
「はい!」

モデルポーズって恥ずかしい!
葉山さんも隣でクスクス笑ってる。

『最後の1枚だよ〜!3・2・1!』

次の瞬間、葉山さんの唇が俺の唇に当たる。

「あれ…?ぁぁぁああ!?ほっぺにする予定だったんだけど…キスになっちゃった……」

葉山さんの顔が一気に真っ赤になる。

⏰:08/01/20 09:08 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#197 [氷雨]
俺は何が起きたのかわからなくて、思考停止。

『落書きは〜ピンクの落書きコーナーでしてね〜〜バイバーイ』

と、機械が話す。

「陽〜〜…?」

心配して葉山さんが顔を覗く。
「はい!大丈夫です!」

すごく片言で言葉が出てくる。
「落書き頑張るから!陽はゲーセンの中ウロウロしてて!プリはお楽しみだよ!」

⏰:08/01/20 09:13 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#198 [氷雨]
「わかりました」

まだ少し放心のままゲーセンの中をウロウロする。

目の前にはさっきのUFOキャッチャーがある。

「次は取ってやる!」

もう意識もはっきりして、俄然やる気で500円を入れた…

………………――

…………――

「陽〜〜プリできた……よ……きゃぁぁぁ!可愛い〜〜!」

⏰:08/01/20 09:17 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#199 [氷雨]
俺は奇跡的に2回成功して2つの大きなぬいぐるみを抱えてた。

「クスクス…葉山さん!俺、今日も昨日もすごく今までで1番楽しかった!ぬいぐるみ2つプレゼント!」

にっこり笑って渡す。

「陽……すっごい嬉しい……」
キャッキャッと嬉しそうにぬいぐるみを抱えて涙も溜めてた。
「もう〜…忙しい人ですね〜」
冗談でこんな事を言えるくらい仲良くなっていた。

⏰:08/01/20 09:23 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#200 [氷雨]
↑見にくいすみません
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄「だって〜…陽が悪いんだからね!」

「なんで俺が〜〜!」

2人でクスクス大笑いした。

「あのね…陽……私、実は…」
なんだか急に真剣な顔で向き直る。

「ちょっ!あれ…新人モデルの……」

………………?

⏰:08/01/20 09:29 📱:D704i 🆔:☆☆☆


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