僕⇒俺
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#146 [氷雨]
「はい…!?」
マヌケな声が出る。
「ああ〜そのマヌケな声は陽だわ…」
どういう意味?って聞きたかったけど抑えて…
「陽だよ?昨日から何なの!?」
昨日からなんだか他人行儀で…
「陽って格好良かったのね〜…ジャニーズに入れておくべきだったかしら……」
なんてブツブツ言ってる。
:08/01/15 21:51 :D704i :☆☆☆
#147 [氷雨]
「お〜い…お母さん?大丈夫〜?」
「大丈夫よ!ああ〜もうやっぱり彩史[サイシ]の息子だったんだ〜〜」
また独り言?
あ!彩史は父さんの名前ね。
「もういいや!納得!!陽〜、三依[ミヨリ]起こして来て〜」
三依は妹です。
「いいんかい!!はいはい〜」
ある程度ツッコミも忘れずに返事をして妹を起こしに行く。
:08/01/15 22:00 :D704i :☆☆☆
#148 [氷雨]
俺…三依すっごい苦手なんだ。
起こしに行くと『何!勝手に入ってんの!?』とか『うわっ!最悪』とかいつも言われるんだよな…
はっきり言って嫌われてる…
だからここ2・3日会ってないし…
はぁ…とため息をはきながら戸をノックする。
「三依〜…?起きてる?」
:08/01/15 22:05 :D704i :☆☆☆
#149 [氷雨]
ノックしても外から声をかけても何も返ってこない。
………完璧、寝てる。
またため息をついて戸を開けた。
ベッドですやすや眠る妹…
寝てる時だけは可愛い。
普通に可愛い顔してるんだろうけど…家での性格は最悪…
「三依〜!起きろ〜〜!!」
:08/01/15 22:12 :D704i :☆☆☆
#150 [氷雨]
体を大きく揺さぶる。
1つ言っておくと…うちの起床は休日でも遅くて8時!って事になってる。
「んん…陽にぃ…?ん…んん!!?」
ガバッと急に起き上がる。
「うわっ!!」
間一髪おでこをかすっただけですんだ。
「す…す…すみません!陽兄のお友達ですか!?もう…私、こんな格好……」
:08/01/15 22:17 :D704i :☆☆☆
#151 [氷雨]
真っ赤でしかもなんだか可愛らしい…
「えっと…陽だけど…?」
なんか言いづらいなぁ…と思いながらも真実を伝える。
「また〜そんなう…そ……」
ガッと両手で顔を掴まれ正面を向かされる。
あ〜…あった……2日前にも同じような事が…
「陽兄!!?」
妹はビックリして今までにない大声で叫んでた。
:08/01/16 07:36 :D704i :☆☆☆
#152 [氷雨]
――――……
「てか…俺…そんなに変わった…?」
朝食をお母さん、俺、妹の3人で囲みながら呟く。
「変わったよ!あの陽兄が…こんな格好良かったなんて…」
なんだかいつもと態度が違いすぎる。
「彩史の息子だから〜可笑しいなぁって思ってたのよ」
お母さんはいつも通りだ。
:08/01/16 08:20 :D704i :☆☆☆
#153 [氷雨]
「いや…父さんの息子って関係ある?」
ボソッと呟く。
「「ぇ゛…?」」
「え…?」
ぇ゛…?って…2人で声合わせて言わなくても…
……………?
「な…何?」
また2人して俺をジッと見る。
:08/01/16 18:48 :D704i :☆☆☆
#154 [氷雨]
「あ!陽!?遊びに行くんじゃなかったの!!?」
「へ……?」
時計を見ると9時30分…
待ち合わせ時間は…10時!!
「やっばい!!」
俺は高速で残りの朝食を口に入れ込み、準備に走り回った。
「行ってきます!!」
待ち合わせ場所まで猛ダッシュした。
:08/01/16 21:16 :D704i :☆☆☆
#155 [氷雨]
――その頃…家――
「ああ〜…危なかった〜!彩史の本当の仕事、バレそうだったわね」
陽の母《絢菜[アヤナ]》は安堵のため息をはく。
「ねぇ〜…?なんで陽兄に父さんの仕事教えないの?」
三依が呟く。
「ん〜…?なんでだろ?なんとなく!?」
「私は知ってるよ?」
:08/01/16 21:24 :D704i :☆☆☆
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