僕⇒俺
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#171 [氷雨]
カァァァァと女の子がより真っ赤になる。
「…………?ねぇ…?真っ赤だけど…大丈夫?」
風邪かな……?手を伸ばし女の子のおでこを触る。
「ひゃっ………!」
女の子が言った。
「え…………?」
ヤバッ!もしかして…セクハラになる!!?
「ごめんね!!本当にごめん!」
:08/01/19 11:00 :D704i :☆☆☆
#172 [氷雨]
その時、俺は違和感を覚えた。
俺……葉山さんには敬語まじりなのに…?あれ……?
言葉が……?
「あの!違います!突然でドキドキして…!」
考えてると女の子が叫ぶ。
「そっか…なら良かった〜…俺、セクハラしたかな?って思っちゃった…」
ははっと笑う。
:08/01/19 11:06 :D704i :☆☆☆
#173 [氷雨]
「え〜〜〜おでこタッチくらいでセクハラなんていいませんよ〜…むしろ触ってほしいっていうか…」
女の子は最後はボソッと言ったので聞きとれなかった。
「え…?ごめん!最後なんて…?」
「へ……?なんでもないです〜!!あっ!あれですよ!自販機…!」
目の前には夢にまで見た自販機…(大袈裟)
「ありがとう〜!本当に広いね。ここ〜…」
:08/01/19 11:12 :D704i :☆☆☆
#174 [氷雨]
上も吹き抜けでお店がいっぱい。
「私も思います……それで、あの……」
ガタンッと午後ティーのホットが落ちたと同時に女の子が言う。
「アドレス教えてくれませんか…?」
顔を今まで以上に真っ赤にして下を向いている。
「へ………?俺の……?」
俺は何が起きてるのかわからなくて、こんな事初めてで…
:08/01/19 11:18 :D704i :☆☆☆
#175 [氷雨]
「えっと〜…いいけど……」
「本当ですか!?やったぁ!じゃぁ〜赤外線で〜」
………………………――
「よし!受信完了!今日!送りますね!!」
そう言って走っていってしまった。と、思ったらまた戻って来た。
「あの…今日…お1人なんですか?」
また真っ赤で、けど今度は上目遣い。
:08/01/19 11:46 :D704i :☆☆☆
#176 [氷雨]
「友達と映画見るんだ…」
「あっ…そうなんですか…!すみません!それじゃっ…!」
また走り去った。
なんか面白い子だな…なんて思いながら葉山さんの元へ戻った。
「すみません…なんか遅くなっちゃって…」
葉山さんは声をかけるとパッと顔を上げて嬉しそうに微笑んだ。
「いいよ!けど…?どこに行ってたの?」
:08/01/19 11:49 :D704i :☆☆☆
#177 [我輩は匿名である]
面白いですね
頑張ってください
:08/01/19 18:28 :F902iS :☆☆☆
#178 [氷雨]
「はい!これ!」
さっき買ったまだ熱いくらい温かい午後ティーのホットを渡す。
「え……?これ…私、大好き!」
嬉しそうに受け取る。
「うん。かなぁって思ってた」
ドリンクの前を通る時、いつも目がいってたのを俺は見てたから。
「え…?なんで〜〜!?陽、超能力使えるの?」
:08/01/19 18:31 :D704i :☆☆☆
#179 [氷雨]
冗談ぽく言って、両手でぎゅっと午後ティーを握りしめる。
「ないですよ〜〜!そんな能力〜」
「ふふ…陽、ありがとう」
なんだか午後ティーを愛しそうに見つめる。
そんな葉山さんを見てると心が暖かくなった。
「大丈夫ですか?寒くないですか?」
すごく心配で俺は葉山さんに聞く。
:08/01/19 18:52 :D704i :☆☆☆
#180 [氷雨]
「うん!全然大丈夫だよ。映画館行こっか!」
満面の笑顔で笑う。
「はい!」
そうして映画館へ足を速めた。
――――――……
「ん〜〜…陽は何見たい?」
「俺は何でもいいんですけど…泣くのは嫌です……」
俺たちはチケット売り場で立ち止まってる。
けど…1つ気になる事が……
:08/01/19 19:13 :D704i :☆☆☆
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