僕⇒俺
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#212 [氷雨]
眉を少し寄せながら言う。

「うっ…とうしい……?」

「はい……まぁ、見たらわかると思うんですが…俺にベタベタ引っ付いてくるんです」


またはぁ…と、ため息をつく。

「ああ〜…陽のお父さん、そっち系なんだ……」

納得したように頷く。

⏰:08/01/23 18:01 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#213 [氷雨]
無言で首を縦に振る。

「けど…俺にはモデルって事、家では内緒にされてるんです」
実は…1年程前、友達が…

――1年前……――

「これ!!陽に似てねぇ〜?」
あれ…?父さん……?

「僕に!?そんな事ないって〜〜…」

―――――――――――以上!

⏰:08/01/23 19:13 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#214 [氷雨]
こんな事があったわけで…

「なんで内緒……?」

「わかんないんです……」

本当になんで?

「そっかぁ〜…また陽のお父さん、会ってみたいな」

ドキンと胸が跳ねる。

「え……?」

⏰:08/01/23 19:39 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#215 [氷雨]
思わず声が出てしまう。


「へ……?…………っ!ちっ!違うよっ…えっ?あれ!?」

一気にカァァァッと真っ赤になる葉山さん。


「葉…山さん……?」

顔を覗き込む。

「もう〜!そういう意味じゃなかったのに〜……!」

⏰:08/01/23 19:56 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#216 [氷雨]
よりいっそう真っ赤になる。

「クスクス…そんな慌ててる葉山さん初めて見た〜」

意地悪心が出て言ってみた。

「もう〜〜!!」

拗ねてそっぽを向く。


可愛いなぁ〜〜…なんて思ってしまった。

「クス…もう遅いですから帰りますか?持ちます」

⏰:08/01/23 20:52 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#217 [氷雨]
そう言うとはい!と、大きなぬいぐるみが俺の腕に転がりこむ。

「陽…すごい似合ってる」

クスクス笑いながら誉められる。

「それは誉めるとこじゃないですから〜!そっちはいいですか?」

もう1つのぬいぐるみを指差す。

すると、それはそれは愛しそうにギュッと抱きしめて…

⏰:08/01/23 21:14 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#218 [氷雨]
「これは私が持つの!……カップルみたいに見えるし…」

最後の言葉はボソボソと…

「え………?」

聞き返しても…

「なんでもないよ〜〜!」

って言われるし。


俺も何なんですか〜?なんて聞いてる内に…すぐに葉山さんの家についてしまった。

⏰:08/01/23 21:20 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#219 [氷雨]
「またね!陽!明日、学校で…ぁあ!!プリ!!!」

夜なので葉山さんの声が響き渡った。

俺も思い出して、プリを貰う。
「恥ずかしかったぁ…」

顔を真っ赤にしてはにかみながら言う。


「それじゃ!本当にまた明日ね〜〜」

パタンと扉が閉まる。

⏰:08/01/23 21:24 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#220 [氷雨]
「はぁ〜…楽しかったぁ…」

今日の1日を思い出しながら夜道を急いだ。


――――――…………

「た……ただいまぁ〜〜」

なるべく小さく!存在を消すように!

某ドラマで聞いた事のあるような テーマで今日、俺は家に入る。

⏰:08/01/23 21:27 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#221 [氷雨]
「はぁぁ〜〜るぅぅ〜〜」

雄叫びに似た俺を呼ぶ声が…

「はい……?」

この声〜〜〜〜〜は?


バタバタとリビングから走ってくるあれは……


「お父さん!!?」

そう鬱陶しい俺のパパです…。

⏰:08/01/24 22:21 📱:D704i 🆔:☆☆☆


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