僕⇒俺
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#342 [氷雨]
「お!梨本ー!!珍しいな!遅刻なんてーー…今から出席にしとくなあ」
声が響き顔を上げるとりっちゃんだった。
小宮の奴…。全然怒ってないじゃん!!
少し恨みながらも靴を履き替え教室に向かった。
:08/02/29 22:18 :D704i :☆☆☆
#343 [氷雨]
「あ…梨本君だあーー」
着いた時間はちょうど休み時間だった。
やっぱり、学校中に知れ渡ってるみたいであちこちから声が聞こえる。
はぁ……俺、目立つの苦手なのに…
若干半べそかきながら、教室の扉を開けた。
:08/02/29 22:22 :D704i :☆☆☆
#344 [氷雨]
「あ!陽ーー!!おーーーーはよっ」
小宮のいつもの体当たり。
よけたつもりなのに何故か腹に直撃。
「んぐっ…!!こーみーやーー…毎日…毎日、痛いんだってば!」
小宮の頭を軽く叩く。
:08/02/29 22:25 :D704i :☆☆☆
#345 [氷雨]
「いてっ…今日は遅刻した罰だ!!」
へっへーと笑いながらいう。
「じゃあー…昨日はなに?」
俺も負けずに言い返す。
「昨日は日曜、遊んでくれなかった罰だ!!」
:08/02/29 22:27 :D704i :☆☆☆
#346 [氷雨]
「え……………」
思わずいってしまった。
日曜は葉山さんと……
「ご……めん」
俺は下を向いて、何て言っていいねか、どんな顔をしたらいいのか、わからなかった。
「え…?なっ…陽!俺、気にしてないってば!!」
:08/02/29 22:30 :D704i :☆☆☆
#347 [氷雨]
俺の落ち込みように小宮は焦ってた。
ごめん、小宮……。
すると、誰かが近づく。
顔を上げると葉山さんだった。
また嫌な予感がする。
「陽ーおはよします!小宮…あのさ、陽は日曜、わ………」
俺は手で葉山さんの口を塞いだ。
:08/02/29 22:34 :D704i :☆☆☆
#348 [氷雨]
「え……?どうしたの…陽…」
小宮が呟く。
俺はハッとし、手を放すと葉山さんを外へと呼んだ。
―――……
「ここだったらいいかな…」
教室の少し離れた所で止まる。
「陽?どしたの……?」
:08/02/29 22:37 :D704i :☆☆☆
#349 [氷雨]
ぎゃっ!すみません
なんか【おはよします!】になってる……意味わからん…
おはよ!です
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
葉山さんは少し不思議顔で微笑んでる。
「えっと……日曜、遊んだの内緒にしてもらえないかな…?」
俺は緊張して冷たい言い方をしてしまった。
:08/02/29 22:42 :D704i :☆☆☆
#350 [氷雨]
「えっ!?なんで…!?」
葉山さんの顔が一気に悲しみの顔に変わった。
「えっと……遊んだとかいって誤解されたら、葉山さん嫌じゃないかな?って思って……」
どういったら言いんだろう。
小宮の気持ちは絶対に言ってはダメだ。
:08/02/29 22:46 :D704i :☆☆☆
#351 [氷雨]
「私はいいよ……、陽と遊んで楽しかったもん、嫌じゃない」
なんでか葉山さんの瞳は濡れてた。
俺には濡れてた意味がわからなくて、ひどい事をいった。
「俺…、恥ずかしいから…」
葉山さんの瞳から涙が溢れた。
:08/02/29 22:50 :D704i :☆☆☆
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