僕⇒俺
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#495 [氷雨]
ガバッという効果音がピッタリな我が父の抱擁。
「ちょ…っ!!苦しい、苦しい!」
俺はギブギブという風に父の背中を叩く。
父はそれに気付くと俺をやっと離し、顔を覗く。
目の前で嫌味っぽいにっこり笑顔で笑うと言った。
「三依に聞いたぞ!」
と、
:08/04/14 08:18 :D704i :☆☆☆
#496 [氷雨]
みなサン
アンカー&あげ
アリガトウ
長い間の留守
すみません
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「ふぇ………………っ!三依!!」
一瞬考えたがすぐに頭に届く。
お父さん達に言わなくてもいいじゃん!!
そう思いながらドスドスと突き進む。
:08/04/14 08:22 :D704i :☆☆☆
#497 [氷雨]
リビングの扉を開けると三依はテレビの前のソファーで大笑いしていた。
それは楽しそうに笑うものだから俺は力が抜けて、三依の隣に座った。
三依は俺に気付くと、バッと俺の肩を掴む。
「おかえり!どうして愛美と知り合った!?なんで、しかも付き合ってんの!?」
三依は俺に質問を浴びせる。
キラキラの瞳をギッと睨みつける。
:08/04/14 13:25 :D704i :☆☆☆
#498 [氷雨]
「どうしてお父さん達に言ってんの!?」
少し怒った風に言う。
ちょっと毒気抜かれてたけど、珍しくまだ完全には抜かれてない。
三依はビックリして目を見開いている。
俺は勝った!そう思ったのに…
「陽兄ーー!怒ってもイケてる!!」
なんて言って、ウインクした。
:08/04/14 13:29 :D704i :☆☆☆
#499 [氷雨]
はぁぁぁ……っ
と、おもいっきり溜め息をついてしまう程、呆れた。
「ありがと」
俺は一切、笑わずにお礼を言った。
三依に何を言ってもダメだ。そう思ったから。
「ご飯、できたよーー」
お母さんが叫ぶと俺、三依、お父さんは同時に返事してテーブルを囲った。
:08/04/14 13:34 :D704i :☆☆☆
#500 [氷雨]
―――――………
あれ?
俺、寝てた?
瞳を開くと、カーテンからうっすらと光が漏れている。
俺、いつ寝たんだろ?
そんな曖昧な記憶を辿りながら体を起こす。
:08/04/15 19:35 :D704i :☆☆☆
#501 [氷雨]
枕の隣には開かれたままの雑誌が転がっている。
この状況からすると、雑誌を見ながら寝たんだな。
そう頭で納得して、いつもより早めに学校の支度を始める。
なんだか今日は嫌な予感がする。
頭によぎり、胸にモヤモヤが残る。
:08/04/15 19:39 :D704i :☆☆☆
#502 [氷雨]
家族みんなが起きてくる。
俺はいつもよりずっと早くに家を出た。
なんだろう?
勝手に足が動くような、今すぐ学校に行かなければならないような。
そんな胸騒ぎがした。
:08/04/15 19:41 :D704i :☆☆☆
#503 [氷雨]
学校に着いても胸騒ぎは収まらない。
誰もまだいない雰囲気の中、校舎へと足を進める。
幸い、先生は来ているみたいで鍵は開いていた。
こんなに早く来るの初めて。
そう思いながら時間を見ようと携帯を取り出した。
――メール 3件――
:08/04/15 19:48 :D704i :☆☆☆
#504 [氷雨]
「あっ!!」
昨日、メールをいっさい見てない事に気付いた。
北原さんからメール来てるだろなぁ。
心の中で謝って、受信箱を開いた。
……………………ぇっ?
20:26 北原 愛美
21:48 北原 愛美
23:13 葉山 美咲
:08/04/15 20:59 :D704i :☆☆☆
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