僕⇒俺
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#582 [氷雨]
「よっ!孝裕!!」

雅さんは明るく元気よく話しかける。

けど、俺は……

「た…孝裕さん、こん…にちは」

雰囲気に呑み込まれて引きつりながら挨拶をする。


俺の挨拶を聞くと孝裕さんはにっこり笑った。

そして、いつの間にか扉の側へ忍び足で歩く雅さんを睨みつけた。

⏰:08/04/28 00:42 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#583 [氷雨]
「雅ぁぁあ!!」


突然、予想外に叫んだ孝裕さんに俺も雅さんも肩をすくめた。

雅さんはこちらを振り向くと笑う。

苦笑いで…


孝裕さんはただ雅さんを睨んでいて、それがただ怖かった。

こんなに鋭いガン飛ばしてる人、初めてみた。

⏰:08/04/28 00:47 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#584 [氷雨]
怖いといっても孝裕さんを知っているから、この程度の怖さなんだけど…


俺は孝裕さんと雅さんを交互に見る。


先に口を開いたのは雅さんだった。


「ごめんって!!もう仲間外れにしねえからぁ」


出たのはまたも予想していなかった言葉だった。

⏰:08/04/28 00:50 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#585 [氷雨]
「へ………?」


気が抜けてしまって、つい声が零れた。


雅さんは苦笑いで頭の上で両手を合わせて、ごめんのポーズ。

孝裕さんも孝裕さんで少しだけ満足したかのようにため息をついた。


俺は目の前で何が起きてんの?って感じで呆けていた。

⏰:08/04/28 19:05 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#586 [氷雨]
「孝裕はさ、心配してんの…、こんだけ魔の空気、漂わせてるけど」


雅さんの声は呆けていた俺の耳になんなく入ってきて、優しく語る。


孝裕さんは前みたいに怒ったりせずに頷いた。

すごくすごく、嬉しくて涙が瞳に溜まる。


「陽を俺に取られて、怒ってるんだ…」

けれど、次の言葉は明らかに笑みが含まれていた。

⏰:08/04/28 19:13 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#587 [氷雨]
「え………?」

反射的に聞き返す。

言われた本人は頷いくのを止めて、フリーズ中。


俺は我が友を思い出し、禁句の言葉を言ってしまった。


「孝裕さん、あっち系なんですか!?」

あえて問題の言葉は伏せれたけれど、

孝裕さんの肩が小刻みに震える。

⏰:08/04/28 19:16 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#588 [氷雨]
ヤバい!!

つい出してしまった言葉を取り戻したかった。


しかし、そう思っても、もう遅い。


「陽?」

魔王の囁きはすぐそこまで迫っていた。


孝裕さんの怖さはドスの利いた低い声、あと威圧感、迫力。


そして何よりも【俺様】

⏰:08/04/28 19:21 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#589 [我輩は匿名である]
あげる 頑張って

⏰:08/05/03 00:20 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#590 [x]
あげ

⏰:08/05/04 12:25 📱:W54T 🆔:☆☆☆


#591 [氷雨]
長らくの放置すみません!
更新します。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「今のは俺に言ったのか?」


詰め寄られる事1メートル前。

ドスの利いた重低音は目の前で歩みを止めた。


そっと顔をあげると優しい笑顔の孝裕さん。

けれど…、笑っているけど笑ってない。

⏰:08/05/04 18:25 📱:D704i 🆔:☆☆☆


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