僕⇒俺
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#685 [氷雨]
小宮に嫌われてしまうんじゃないか。
親友が離れていくのは嫌だ。
けれど…
小宮は俺に話してくれた。
俺も話さないと。
けれど、そう思っても本当は怖い。
早く何かを言って欲しい。言って欲しくない。
:08/06/02 21:39 :D704i :☆☆☆
#686 [氷雨]
気持ちは2つに分かれて、小宮の言葉を待つ。
そして、小宮は俺の予想を裏切るように…、
にっこり笑った。
え…………っ?
驚きを隠せなくて、俺は目を見開いた。
「陽も葉山さんが好きなんだ!!一緒だな!あれ?けど、陽、彼女いたよね?」
:08/06/02 21:51 :D704i :☆☆☆
#687 [氷雨]
明るくいつもの元気な声で、なんだか嬉しそうに小宮は言った。
「…………へ…?」
小宮のまたも予想を裏切る言葉に俺は間抜けな声が出てしまった。
しばらく、呆然と小宮のニコニコ笑った顔をボーっと見ていた。
「陽?何か言えっての!」
そんな俺に小宮はいつものようにデコピンをくらわす。
:08/06/02 22:00 :D704i :☆☆☆
#688 [氷雨]
:08/06/02 22:01 :D704i :☆☆☆
#689 [氷雨]
「え…!?あ……北原さんは友達に………、え……?」
北原さんの事を説明しようと思うのに、小宮の言葉に動揺して言葉はまとまらない。
そんな俺を見て、小宮は笑ってる。
「小宮は…怒らないの……?」
俺はついそう、口にしていた。
俺は怒るだろうと覚悟していたのに…
:08/06/03 13:29 :D704i :☆☆☆
#690 [氷雨]
笑うのを止めて、小宮は首を傾げる。
そして、キョトンとした顔で言う。
「俺が?何に怒るの??」
本当にわからないといった表情で俺を覗く。
それに俺は気が抜けてしまった。
「俺が黙ってた事とか……」
緊張の糸は完全に切れていて、脱力しながらそう言った。
:08/06/03 13:34 :D704i :☆☆☆
#691 [氷雨]
「だって、それは俺が先に言っちゃったからだろ?なら、しょうがないじゃん!」
また小宮に笑顔が戻り、俺に笑いかける。
俺は情けない気持ちになってしまう。
「小宮はでっかいな……」
そう、小宮は大きい。
俺はなんて小さかったのだろう。
:08/06/03 13:40 :D704i :☆☆☆
#692 [氷雨]
小さな事でクヨクヨしてしまう。
「陽のが、背でっかいじゃん!嫌みか!?」
小宮は頬を膨らませてプンプンと怒っている。
思わず吹き出して笑ってしまった。
それに噛み付くようにまた小宮は怒るフリをしながら、笑っていた。
:08/06/03 13:43 :D704i :☆☆☆
#693 [氷雨]
一通り笑い終えると、小宮はにっこり笑って言う。
「葉山さんも陽が好きだから、幸せにな!」
俺は固まった。
「え………」
ただそう言うしかできなくて…
小宮は言葉を繋げる。
「俺さ、我慢できなくて告白したんだ!じゃあ、好きな人がいるってさ!」
なんだか小宮はニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべている。
:08/06/03 13:49 :D704i :☆☆☆
#694 [氷雨]
俺はなにがなんだか分からなくて、頭はハテナでいっぱいになる。
「俺さ、葉山さん見てて、分かっちゃったんだ!!」
何故か嬉しそうに子供のように小宮ははしゃいでいる。
小宮の言葉を聞いても、やっぱり分からなくて首を傾げる。
「もう!陽は鈍いなぁ!葉山さん、ずっと陽の事、見てんの!!俺、ビックリしちゃって」
:08/06/05 08:18 :D704i :☆☆☆
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