僕⇒俺
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#732 [氷雨]
すみません

忙しすぎて来れませんでしたっ
あげ、皆さん有難う御座いますっっ

今日から少しずつですが…更新していきます。

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胸を静まれと云う風に手で押さえてインターホンへもう片方の手を伸ばす。


胸は収まる事なく速く鼓動を打つ。

⏰:08/07/03 08:12 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#733 [氷雨]
インターホンまで、後1センチ。




しかし、それは阻まれた。

ビクリと手を引き¨阻まれた正体¨を見やる。





それは【携帯】


高らかに陽の大好きな曲が機嫌良く鳴っている。

⏰:08/07/03 08:15 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#734 [氷雨]
「……………っ!!びっくりしたぁ…」


少しの脱力感が漂い携帯をポケットから抜き出す。


どうせお母さんだろう。




そう思い携帯の画面を見ると、
──着信:葉山 美咲──


そう記してあった。


………………え?

⏰:08/07/03 08:19 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#735 [氷雨]
反射的にさっきまで見ていた部屋を見上げる。


そこには不思議顔の葉山さんがいた。


カーテンから可愛らしく俺を覗いて手を振っている。



手を振り返し携帯の通話ボタンを押した。



『陽?どうしたの?』

一言目は当然それ。

⏰:08/07/03 08:26 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#736 [氷雨]
葉山さんの声を聞き、緊張感は一気に静まった。


「葉山さん、俺、葉山さんに伝えないといけない事があるんです」



勇気も何も要らなく自然と出た言葉だった。

気持ちは穏やかで、そう言いにっこりと窓越しの葉山さんに笑いかけた。



けれど、『うん、分かった。じゃあ、下りるね』葉山さんの声は小さく暗かった。

⏰:08/07/03 08:35 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#737 [氷雨]
思わず頭にはハテナが浮かぶ。

なんで………?


その時は全く分からなく首を傾げるだけで葉山さんを待った。



暫くして葉山さんは玄関を元気よく開ける。


「おまたせっ、ごめんね」

⏰:08/07/03 08:40 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#738 [氷雨]
何故か凄く可愛くて、何処かに出掛けるのかおしゃれしていた。


「すみませんっ、何処か出掛けるんだったんですか?」


タイミング悪すぎだ………

申し訳ない気持ちになり、つい謝ってしまう。


けれど、俺とは反対に葉山さんは頬を赤らめている。


「…………っ、好きな人の前だから………」

⏰:08/07/03 08:44 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#739 [氷雨]
最後の言葉は小さくて上手く聞き取れなかったけれど、判断できた。


「……………っ!」



一気に顔だけでなく体まで赤くなったような感覚になる。


2人して、真っ赤になり下を向いて沈黙が流れた。


「あのっ…………」

⏰:08/07/03 08:51 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#740 [氷雨]
勇気を出し、顔を上げた。


俺の声を聞くと葉山さんも顔を上げて目が合う。



緊張が走る。


けれど、拳をギュッと握り締め決意を決めた。



「俺は…………っ」

「無理しなくていいよ」

⏰:08/07/03 13:35 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#741 [氷雨]
「……………えっ?」


意味が分からなかった。

葉山さんはにっこりと泣きそうな笑顔で笑っている。


突然の静止にどうしたら良いのかも分からずにポカンとしていた。



どういう意味?どうして泣いてるんですか?

⏰:08/07/03 13:38 📱:D704i 🆔:☆☆☆


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