その妖かし淫らにつき
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#1 [ひえぃ]
北のオロチ山は奥へ奥へ進むたびに霧が深くなり美しいオナゴが一人歩けば二度と戻れなくなる。

噂では
世にも醜い妖怪三匹が
自分らの巣に持ち帰り
生きたまま喰らってしまうらしい。

おぉ怖や怖や。

⏰:08/01/08 00:13 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#2 [ひえぃ]
「桜(サクラ)!桜!
聞いとるのかえ!?
北の山にはけして近付いてはならぬぞ!!」

「わかってるって
もぅ382回めよ、おばぁちゃんたら心配症だなぁ」


でも
おばぁちゃんの心配が
過敏になるのは分かる
最近ますます北の山の霧は深くなり何人かの男女が
行商に山を通ったが行方が暮れてしまった。

⏰:08/01/08 00:22 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#3 [ひえぃ]
「昔は男がおれば
なんとか助かったが
今では男でさえも行方知らずになる…」

「私はもぅ16だし
大丈夫よ。あの山には近付かない安心して」

おばぁちゃんの背中を
摩り私は外の冷たい空気にあたるため庭におりた。

「…オロチ山…消えた人々はどこにいるの?…本当に妖かしが?」

星と月に照らされて
北の山は不気味に光って見える。

⏰:08/01/08 00:31 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#4 [ひえぃ]
日に日に
村は劣化していくのが分かる。街へでなければ餓死だってまぬがれない。


今日の日は
明日の畑耕しの為に早く寝て精をつける事にしよう

「…おばぁちゃん
おやすみなさい」

「おやすみ」

⏰:08/01/08 00:40 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#5 [ひえぃ]
「…ん………んぅ…」

まだ薄暗い漏れた光で
私は目を覚ました。

「…くー…今日も頑張りますか!!」

まだ冷や寒い朝の中で
外にある物置小屋の桑を
手にとり桜は畑を耕し始めた。

「…こんなんじゃ
冬も越せない…もー!
ただ街へ行くのも時間かかるつーのに何で人が消えるのよ!!」

⏰:08/01/08 00:45 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#6 [ひえぃ]
「あのぅ…桜殿…?」

「!え!?
あっ村長さん!どうも」

後ろから弱々しく
話しかけられ振り向くと
村長さんがビクビクしながら立っていた。

「精がでますね」

「えぇ…どうかなさったのですか?なにかお困りなようで…」

「いやー…」

⏰:08/01/08 00:49 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#7 [ひえぃ]
村長さんは
弱々しく笑いながら
辺りをキョロキョロ見渡す。

「桜殿ももぅ16ですか…
あなたは多分知らないでしょうが花嫁候補として
名高いのですよ?」

「え!そうなの?
…その割りには声が掛からない気が…」

「…顔は可愛いらしいが
素行が乱暴だから…」

⏰:08/01/08 00:53 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#8 [ひえぃ]
ボソッと何か小さく言われ桜の頭上に?が浮かぶ。

「いっいえ!
…ところで、おばぁさまはまだ起きていらっしゃらないようで」

「はぁ祖母は
あと数刻したら起床なさいます…それが?」

「それはそれは…
良き都合で…」

村長さんの顔が
一度歪むと急に後ろから
何かを嗅がされ私は意識がふと途切れ真っ暗になった。

⏰:08/01/08 00:59 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#9 [ひえぃ]
途切れていく意識の中で
ボソボソと何人かの会話が耳に入る。

「……しょ…ない…
村の……だ」

「ばぁさんには……
仕方が……これでオロチ様………いいが」

「はたして…いけにえ………怒りが……」



…オロチ様?

…いけにえ?

もぅ………駄目………

⏰:08/01/08 01:02 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#10 [ひえぃ]
チュンチュン
チュンチュン


…鳥の泣き声?
…緑の深い匂いがする…


まだ意識がはっきりしない…数刻の間眠ってしまったようだわ…

「………えっ…と……
私………どうして?」

村長さんと話してたら
後ろから誰かに薬を嗅がされて「いけにえ」が何とか「オロチ様」が何とか………………………

⏰:08/01/08 01:07 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#11 [ひえぃ]
「いけにえぇ!!?」

正確に目を覚まし
大声をだすと回りにいた
鳥達が一気に飛びだしていった。

めのまえには
深い森だけが広がる。

「…私…私…騙された…??……」

腕にはしっかり縄がくくりつけられ木に縛りつけられている。

「…あのクソジジイ…弱々しいふりして中々やるじゃない…それに村の連中も……」

⏰:08/01/08 01:11 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#12 [ひえぃ]
なにが花嫁候補よ!!
いい気にして隙を作ろうって作戦だったのね!

悔しい〜!!


「………はぁ
おばぁちゃん心配してるよね…村長さんたちの事殺してないでしょうね…」


少し落ち着かないと。
今私は多分あのオロチ山のど真ん中にいるはず、
噂だけれども人がいなくなってるのは確かだから
慎重にしないと。

⏰:08/01/08 01:15 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#13 [ひえぃ]
…………………
って言ってもボロ服着て
縄に繋がりながら警戒しても捕まえて下さいって言ってるようなもんか…


「………なんか霧もさっきより濃くなった気がする……嫌だな…」

辺りは次第に暗闇に
包まれ夕刻が訪れる。


体力は次第に衰え
喋ったり考える気散らし法も宛にできない。

⏰:08/01/08 01:19 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#14 [ひえぃ]
顔を下に落とし
黙っていると何やら近くで草が揺れる音に気付き
桜は目をむける。

「…人?」

カサッカササッ

「誰か来てくれた…?」


次の瞬間
そんな嬉しさや希望を
裏切るあるものが姿を見せた。

⏰:08/01/08 01:24 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#15 [ひえぃ]
「……っ!…大…蛇…」

めのまえには
この世の蛇とは思えない程の大きさをした蛇が長い舌をだしてこちらに近付いてくる。

「……はぁ……神隠しの主は…あなただったの?」

怖い…

怖くて
涙がでる…

もぅ終わり…なの?

⏰:08/01/08 01:28 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#16 [ひえぃ]
ゆっくりと渦巻いた
大蛇はこちらをジーッと見つめて大きな口を開きバッと向かってきた。

「っ!!!」

もぅ駄目だ…


「…やめろ白影(ハクエイ)…」

突然人の声が聞こえ
蛇はピタッととまり
ザッザッとそちの方向へ向かっていく。

⏰:08/01/08 01:31 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#17 [ひえぃ]
驚きながら
目をゆっくり開けると
数尺先に背の高い男が見えた。

さきほどの大蛇を
優しく撫でている。

「(………………)」

女の私よりも綺麗な顔だち…華奢だけど背は高くて
………人間ではない。

「……まだ赤子だ
無礼は遊び冗談」

男は涼しげな顔で口を開く。

⏰:08/01/08 01:38 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#18 [我輩は匿名である]
面白ぃ

⏰:08/01/08 01:39 📱:F704i 🆔:2CvaAcnk


#19 [ひえぃ]
「…近付かないで」

「…なぜ?」

「蛇を手なずけてるって事はあなたが妖かしね…
まさか北の主がこんな人間の姿をしてるとは思わなかった…」

真っ白な肌に
薄い茶色の瞳…

「…威勢がいい
女はそうではなくてな」

⏰:08/01/08 01:44 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#20 [ひえぃ]
男は一歩一歩
冷たく笑いながら近付いてくる。

「…っ!
いっ今まで隠してきた
人々は!?」

「…喰ろうた」

「!……噂は本当だったの……?」

生きたまま人を喰らう…

目の前まで男はくると
桜の顎をつかみぐっと
上にあげる。

⏰:08/01/08 01:50 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#21 [ひえぃ]
「…威勢がある女は好きだがお喋りな女は嫌いだ」

「くっ…あんたに好かれたいなんて米一粒も思わないから安心しなさいよ!」

「…………」

男は急に黙って
顎から手をひくと
桜が繋がれていた縄をたち無理矢理腕を掴む。

「いたっ!…
なっなにするのよ!」

⏰:08/01/08 01:57 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#22 [あかね]
続き気になります☆
頑張ってください

⏰:08/01/08 02:04 📱:SH703i 🆔:c5MwyHzE


#23 [ひえぃ]
ありがとうございます
(´ω`)未熟ですが
どうか見てやってください!!

⏰:08/01/08 03:26 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#24 [ひえぃ]
「気が変わった
連れていく」

嫌がる私を半ば無理矢理
担ぎ重さを感じないかのようにスタスタ森を割り歩いて行く。

「ちょっ
やだぁ!降ろしてよ!」

「……………」

気が変わったって
食べないって事…?

おばぁちゃんの話だと
妖怪は三人いるって…

⏰:08/01/08 03:31 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#25 [ひえぃ]
霧は深くなり辺りは
全く見えない。
寒さも異常に増す。

「…さっ寒い…」

肩が震え
先程まで抱かれてるのを抵抗したが今ではこの男で暖をとるしかない為黙っていた。

「…寒いのか?」

男が眉間にシワよせながら問う。

「あっ当たり前じゃなひ…なんであんたそんな薄着で平気そうなほよ?」

「…ちっ人間はだから
面倒くさい」

⏰:08/01/08 03:37 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#26 [ひえぃ]
腰に巻き付けていた
毛皮を荒々しく私に巻き付ける。

「…あっ…暖かい…」

「…チッ」


…死なれたら困るから
毛布くれたのなら…少し警戒を溶いてもいいかな…
と思った瞬間、男は立ち止まり私を地に降ろした。

「着いた」

「…?ここは…」

⏰:08/01/08 03:42 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#27 [ひえぃ]
目に飛びこんで来たのは
森の中に似合わず木でできた中々大きい家が一軒と
近くに井戸や庭まである

「…これがあんたの住家なの?」

「正確には
あんたたち、のだ」


あんたたち!?
やな予感…

「…んー?おやおやぁ
オロチが又珍しい事をしてくれましたね」

⏰:08/01/08 03:46 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#28 [ひえぃ]
家の渡り廊下から
目が細くヒョロッとした体型の男がクスクス笑いながらこちらに近付いてくる。

「話は後だ
先にこいつを風呂に入れろキツネ」

キツネ?
オロチ?

こいつらの名前なの?

「ってお風呂ぉ!?
なっなんで私が風呂に入らなきゃ…っていうか入れられなきゃいけないのよ!」

⏰:08/01/08 03:55 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#29 [ひえぃ]
「おまえの肌に染み込む人間の匂いが鼻につく」

「人間の…匂い?」

フンフンと嗅ぐが
普通に私の匂いだし変わった所はない。

「オロチは匂いに敏感だからねぇ。おいで可愛い人
風呂場に案内します」

「!一人で大丈夫だから
案内だけね!」

「分かっていますよ
命令が解けないかぎり
あなたには絶対に手をださない」

⏰:08/01/08 04:00 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#30 [ひえぃ]
命令?
いったい誰が…

多分この人も妖かしなんだろうけどさっきの奴よりは優しそうっていうか常識はありそう。

「…キツネって言うの?…名前?」

「はい。僕がキツネで
さっきの彼がオロチ。もぅ一人はまだ寝てますがヒョウって子がいます」

「…あの」

「はい?」

「出てください」

風呂場につき
キツネを追い出す桜。

⏰:08/01/08 04:06 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#31 [ひえぃ]
意外に風呂場は汚くなく
妖怪なのに中々綺麗にかたついてる。

桜は
寒いせいもあり服をぬぎすてさっさと湯につかる。

「はぁっ……
やっぱりお風呂入ると
癒される〜まさかあの噂でもちきりだった妖怪の家で湯につかるなんてね〜」

まだまだ油断はできないけど今だけは楽しんじゃぉっと〜

⏰:08/01/08 04:10 📱:SH903i 🆔:CHC2gsls


#32 [みか]
メッチャ面白いですひえぃサンのぺぇーすで書いて下さい楽しみにまってまぁすテ

⏰:08/01/08 09:24 📱:W54T 🆔:062BPEho


#33 [いちご]
早く見たいわら

⏰:08/01/08 19:35 📱:SH703i 🆔:tZa3h816


#34 [あい]
ヤバ!すっごいおもしろい!更新楽しみにしてます!頑張って下さい。

⏰:08/01/08 19:46 📱:SH902iS 🆔:8M1CI9uc


#35 [ひえぃ]
どーもです(^ω^)
夜型なんで夜に更新するのでよろしくお願いしますがんがります

⏰:08/01/09 03:27 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#36 [ひえぃ]
風呂場の窓張りからは
外が見え月が綺麗に光っていた。

「…おばぁちゃん」

私生きてるからね…
まだ分からないけど
絶対無事に帰るから…

桜は月に祈るように
目を閉じ思ったが…

「…くっ」

聞き覚えのある嫌な笑い声が後ろから聞こえ一瞬固まってしまった。

⏰:08/01/09 03:33 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#37 [ひえぃ]
「…くくくっ
月に祈りなぞまるで乙女みたいだな」

「なぁっ!!?」

思わず
バッと振り向き私は
体を湯舟に深く落とした

「なっなんでくんのよ!
普通女の子が入浴してたら入ってこないでしょ!」

「俺の勝手だ」

オロチは背を壁につけ
服はあの薄着のまま(当然!)こちらを見て笑っている。

⏰:08/01/09 03:38 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#38 [ひえぃ]
なにか…
なにか着るもの…

「ちっ近寄らないでよ!?浴槽に入ったら……入ったら……………」

「?」

「…かっ噛み付く!!」

「…阿呆が」

オロチは首を手でおさえ
軽く横に倒した。

「おまえを抱いて
俺まで人間臭くなった
身を清める」

⏰:08/01/09 03:42 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#39 [ひえぃ]
「だっ抱い!?
持ち上げたの間違いでしょ!!誤解される言い方しないでよ!!」

とメンチをきりまくるが
オロチは何もいわず
こちらに近付き服はそのまま湯舟に入ってきた。

パシャパシャ黙って
お湯を体にかけていく。


「…噛み付ないみたいだな」

またまた意地悪そうに
笑いこちらを見る。

⏰:08/01/09 03:50 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#40 [ひえぃ]
「こっちに近付いたら!
本当に怒るわよ!!」

ザバッと
距離をとるようにオロチから離れる。

「もぅ怒っている」

「キツネさん呼ぶ!!」

「あいつは俺の言う事しか聞かん」

オロチは
ゆっくりゆっくり
近付いてくる。

「やっやだって…
お願い…」

⏰:08/01/09 03:53 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#41 [ひえぃ]
「…脅してみたり震えてみたり…忙しい女」

「きゃっ!…」

オロチは桜の右腕を
掴み首もとに顔を近づけ舌でペロッと舐めた。

「…もぅ風呂は良い
さっさとあがれ」

「あっあんたが消えなきゃあがりません!」

するとオロチはさっさと
風呂場から退散してしまった。

⏰:08/01/09 12:42 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#42 [ひえぃ]
「………なんなのよ」

ズルッと力がぬけ
チャポンと湯に落ちた。

舐められた右側の首が
熱い…

手をだされるのかと思ったら無視されたり…


とりあえずキツネさんが
置いてった服に着替え
私は風呂場から出た。

⏰:08/01/09 12:45 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#43 [ひえぃ]
「おやおや
なかなか似合っていますよもともと村の物ですしね」

居間らしきものに行くと
キツネさんが何かを持って私の着ていた服を褒めてくれた。

「え?村の…」

「あっいや
お名前を伺っても?」

「桜だ」

口を開こうとした瞬間後ろから又聞き覚えのある
嫌な声が……

⏰:08/01/09 12:50 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#44 [ひえぃ]
「何であんたが知ってるのよ…?」

「村の奴らが言っていた
おまえの名だと」

「…村長さんたちの事ね…オロチ様って…あんたが何かを要求したの?」

オロチは
囲炉裏の近くで足を崩し
座りながら含み笑いで語る。

「森に最近
女の出入りがなくなってるのでな、いい女を一人差し出せばもぅ誰も襲わないと話した」

⏰:08/01/09 12:55 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#45 [ひえぃ]
「嘘ばっかし…」

「頭が良い女はもっと好きだな」

つまりは
嘘って事…こいつ
ぶん殴りたい………

「女は馬鹿ばっかりだからガッカリさせられる事が
おおいい」

居間の出口から声が
聞こえたと思うと見た目は14歳くらいの可愛い顔した男の子が囲炉裏に近付いてくる。

⏰:08/01/09 12:59 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#46 [ひえぃ]
「ヒョウ…起きたんですか?」

「うん」

「俺から言わせれば
女ばかりではなく人間は阿呆の塊だ」

オロチが嫌味たらしく
言う。

ヒョウ
キツネ
オロチ

遂に噂の三人をこの目で
みたわ…噂とは随分違っているけど…

⏰:08/01/09 13:03 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#47 [ひえぃ]
「まぁ桜さん
も朝から何も食べてないようですし粥を作りましたよどうぞ」

とキツネさんが
椀に入った粥を差し出してくれた。

「また粥〜
肉が食べたいのに〜!!
この女を使えばいいんじゃないの?」

ヒョウがジタバタしながら桜を箸で指す。

「ちょっ!恐ろしい事言わないでよ!」

⏰:08/01/09 13:07 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#48 [ひえぃ]
「そいつは小間使いとしてここに残す」


しーん……………

?今…こいつ(オロチ)
何て言った……


「…小間…使い?……」

「なんでだよ!人間嫌いのオロチが珍しい事言うなよ!人間は食うだけの生き物だろ?」

「ヒョウ言葉が過ぎますよ。」

⏰:08/01/09 13:11 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#49 [ひえぃ]
「興味本位だ
飽きたら食う、せめて俺を落胆させないよう頑張るんだな娘」

「わっ私…やらな」

「かったら…どうなるか
おまえが1番わかるんじゃねーのか?」

目もあわせないで
オロチはたんたんとモノを言う。

何か知らないけど
ヒョウって子までつまらなそうな顔してるし…

⏰:08/01/09 13:15 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#50 [ひえぃ]
脅しって訳ねー…
…負けないんだからぁ

桜は黙って
粥を食べお腹を満たし
闘う(?)万全の準備を
整える。

「桜さんの寝床は
こちらの部屋です」

キツネに案内された場所は小さな四畳半くらいの物置見たいな部屋だった。

⏰:08/01/09 19:01 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#51 [ひえぃ]
「…汚い」

「まぁ大分使ってませんしね」

ハハハとキツネは笑い
桜の肩に手を置く。

「オロチにだけは逆らわない方が身の為ですね、あれでも優しい所はあるんですよ」

「どこが!?
あたしがこんな物言う女でなければ今頃は、あいつの胃袋の中だったでしょうね!」

「…僕らは人では
ないから…自我が解ければ私でさえあなたを…」

⏰:08/01/09 19:07 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#52 [ひえぃ]
「え?なにか?」

「いやいやぁ
まぁ明日からは頑張ってもらいますよ、それでは
おやすみなさい」

一瞬キツネさんの目が
赤く見えたけど、いつも通りの穏やかな口調と笑顔でさっさと言ってしまった


「…ふぅ……
いつまでも構えていたって仕方がないから寝ようかしら…」

布団はさっき
キツネさんに貰ったし。

⏰:08/01/09 19:10 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#53 [ひえぃ]
「おぃ」

「キャッ!
びっくりしたぁ……あら
あなたはヒョウ君…?」

入口には
ヒョウが腕を組んで立っていた。

「…おまえ今宵
オロチに抱かれるぞ」

「………………はぁ?」

まさかヒョウの口から
出るとは思えない単語に
思わず桜は首を傾げる。

「素っ頓狂な声をだすな
!!だから人間は嫌いだ」

⏰:08/01/09 19:15 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#54 [ひえぃ]
「…彼が言ってたの?」

「オロチは
美しい女を喰らう前に
必ず自分の寝床まで持っていってたから…」

…あの
エロ妖怪…
こんな子供の前で…

「何故それを私に教えてくれるの?」

「……いつもとちょっと違うから……」

いつも?

⏰:08/01/09 19:18 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#55 [ひえぃ]
「…人間を嫌うオロチは間違っても女を身近におこうなんてしない…」

「…ヒョウ君?」

…もしかして…

「っ!いいか!
俺はお前を認めない!
命令は絶対だが隙があったら殺してやるからな!」

ダッと走って
ヒョウ君はいなくなってしまった。

⏰:08/01/09 19:25 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#56 [ひえぃ]
…確かに
おっかなくて残酷な妖怪なのかもしれないけど
なんか………

「あの子は憎めないなぁ……」

村にいる
小さな男の子を思いだすというか…

しかし…

オロチは油断しちゃ
駄目見たいね…

⏰:08/01/09 19:29 📱:SH903i 🆔:HLp167PA


#57 [我輩は匿名である]
面白いあげ\(≧▽≦)丿

⏰:08/01/09 20:21 📱:W54T 🆔:LsjKbVpA


#58 [亜都イ]
おもしろ―
エロ含んじって
頑張ってくださいn

⏰:08/01/09 20:44 📱:W43SA 🆔:W1D7JUpQ


#59 [のこ]
おッおもしろスギる!!
気になりスギる!!
頑張ってくださいイ

⏰:08/01/10 00:02 📱:W51H 🆔:xdIU31Zc


#60 [ひえぃ]
ありがとうです(・∀・)
なんか自分でもどんな展開になるのか緊張(笑)
頑張ります

⏰:08/01/10 01:45 📱:SH903i 🆔:FVLtzJgo


#61 [ひえぃ]
髪を解き綺麗な黒髪を
かきわけて桜は眠りについた。

「(一応カンザシを護衛用に持っていなきゃ)」


一方居間では


「ヒョウはどうやらご機嫌斜めみたいですよ。あなたの事兄のように思っているから」

キツネが
囲炉裏の日にあたり笑いながらオロチに話しかける

⏰:08/01/10 01:49 📱:SH903i 🆔:FVLtzJgo


#62 []みどり[]


主さん,
もしかして
椎名林檎ファン?
(ノ∀`●*)

⏰:08/01/10 01:50 📱:P902iS 🆔:RL9MAxVE


#63 [ひえぃ]
「何も機嫌をそこねるような事はしていない」

「あなたが人間を連れてくるなんて、ましてや生かして側に置くなんてヒョウも僕も思いませんでしたからねぇ」

オロチは
眉間にシワをよせて
俯いた。

「…あの女似ている」

「え?」

「………………」

囲炉裏に燃え盛る火を
ジッと覗き込む茶色の瞳が淡く揺らぐ。

⏰:08/01/10 01:55 📱:SH903i 🆔:FVLtzJgo


#64 [ひえぃ]
〜一方桜用寝室では〜

「……………………」

廊下の隙間からは
風がビュービュー吹き
オマケに気温が低いせいで眠れない。

眠気はかなりきているのにぃ!!ヒョウ君が言った事もあって眠れない!!

かと言って
この家を歩きまわる勇気もないしキツネさんも多分寝たと思うし…

ん?ってか妖怪って眠ったりするの?

⏰:08/01/10 02:02 📱:SH903i 🆔:FVLtzJgo


#65 [ひえぃ]
「…だっだめ…寒くて…寝てられない…」

こんな薄布団じゃ
気休めにもならないよぉ

「おぃさっきからブツブツうるさい………」

…………え?

「何をしてる?」

布団をおおいかぶさり
まるで雪ん子みたいなフザケタ格好をしてる私に
オロチが怪訝そうな顔で見る。

⏰:08/01/10 02:11 📱:SH903i 🆔:FVLtzJgo


#66 [ひえぃ]
「あっあんたには関係ないでしょ!」

「また寒いのか?」

「さっ寒くなんて…」

あっまた怪訝そうな顔で見られてる。

「…来い」

「…え?なに?」

腕を無理矢理ひっぱられ
廊下にだされてしまった。

⏰:08/01/10 02:13 📱:SH903i 🆔:FVLtzJgo


#67 [☆anon☆]
オロチと桜の今後が楽しみです主サンの小説ハマリマスねぇ頑張ってくだ彩

⏰:08/01/10 02:17 📱:SH903i 🆔:r.Ok5hC2


#68 [ひえぃ]
少し歩くと何やら
蝋燭がたくさん点され香が焚かれた広い部屋に連れていかれた。

「ちょっと痛いって……………ここは?」

「俺の部屋だ」

「………え?」

思わず固まってしまった

だって…それは…私がもっとも恐れてた……

「寒いや熱いなんて生きて600年感じた事もない」

⏰:08/01/10 02:18 📱:SH903i 🆔:FVLtzJgo


#69 [ひえぃ]
600年!?
そんな昔から生きてたの…超古代じゃない……

「…私だってそんな便利な体質に生まれたかったわよ」

「本当に思うか?」

「…そりゃ年から年中
熱さも寒さも知らずに生きられたら楽じゃない」

「炎に焼かれても剣で心の臓をつかれても体からいくら血がでても死ねない呪われた化け物でもか?」

なに…
なんか様子が…

⏰:08/01/10 02:26 📱:SH903i 🆔:FVLtzJgo


#70 [ひえぃ]
「あっあの…なんで私を
ここに…」

オロチは黙って私の前に
たち私の髪を撫でるように触る。

「…お前を見た時
村の奴らを心底憎んだが
同時に至福な気持ちも浮かんだ」

どうしよ…

なんか

怖い………

⏰:08/01/10 02:31 📱:SH903i 🆔:FVLtzJgo


#71 [ひえぃ]
「…私もぅ……」

オロチの顔は既に笑っていなくて私の髪から頬へと
手がのびる。

「俺が現世でもっとも憎みもとい愛こがれた、あの女とうりふたつだからな」

「お願い…もぅ離して」

「……何故いつも…………いつも………」


オレヲミヨウトシナイ?

⏰:08/01/10 02:36 📱:SH903i 🆔:FVLtzJgo


#72 [みみぃ]
やばぁ  
こんなに先の気になる
小説に出会えた
主サン完結するまで
ガンバってくださぃ

⏰:08/01/10 02:42 📱:N702iD 🆔:tl0FD4CI


#73 [ひえぃ]
ダンッ!
と聞こえた時には
もぅ視界は真っ暗で
上には高い天井とオロチの無表情な顔が薄暗く見えるだけだった。

私…
押し倒された…?

腕はキッチリ
押さえつけられ足も動かせない。

「…私はあなたなんて
知らない…誰を見ているの?」

「…もぅ良い
お前が誰であろう例え同じ血をつぐ者だろうが俺はお前を抱く…」

⏰:08/01/10 02:42 📱:SH903i 🆔:FVLtzJgo


#74 [ひえぃ]
今日はここまでにします書いてる途中に応援されると嬉しくなりますね
ありがとうございます
ちなみに椎名林檎は普通に好きですでも超ふぁんって訳じゃないすね(・∀・;)

⏰:08/01/10 02:50 📱:SH903i 🆔:FVLtzJgo


#75 [我輩は匿名である]
めっちゃはまった

次の更新楽しみです

⏰:08/01/10 02:55 📱:D903i 🆔:T7pt0P5I


#76 [yえりちぁンy]
メチャぉもしろいジ
一気に読ンぢぁッたぁ~
頑張ッてさいニス

⏰:08/01/10 19:18 📱:W53T 🆔:K.XYEPw6


#77 [ひえぃ]
どーもれす(・ω・)
今から書きます〜
頑張りま〜す

⏰:08/01/10 23:48 📱:SH903i 🆔:FVLtzJgo


#78 [ひえぃ]
私を見下ろしながら
オロチは力なく笑い
私は寒さとは違う震えが
体に生まれる。

「…やっやめて…」

私の話しなんて聞こえてもないのかオロチは私の首元に唇を押し当てる。

「…良い声で鳴け」

お風呂場で舐めつけたようにペロッと首筋に電気が走るように痺れる。

「…ふぁっ!」

⏰:08/01/10 23:57 📱:SH903i 🆔:FVLtzJgo


#79 [ひえぃ]
駄目
声でちゃう…

オロチは相変わらず
含み笑いで私の表情を
眺めるように見る。

すると私の上半身の
浴衣を崩し帯をとり何も着ていない状態にされてしまった。

「…やだぁ……」

「……………」

ゆっくりと手は胸元に
持って行かれ口元は口で
塞がれてしまった。

⏰:08/01/11 00:01 📱:SH903i 🆔:mR5Xg21E


#80 [ひえぃ]
「んぅっ!…んんっ…はぁっ……はぁ…」

オロチの手は
胸元から腹と徐々に下がりついに密の部分に伸ばされる。

「だめぇ!お願いだから
それだけは…やめて…」

あっ
どうしよう…
涙でてちゃぅ…

「お前…童女か?」

⏰:08/01/11 00:07 📱:SH903i 🆔:mR5Xg21E


#81 [ひえぃ]
「わからないけど…けど
こんなの初めてで…」

「……痛みは初めだけだ
後には楽になろぅ」

すると
オロチの長い指が桜に
滑りこみ上下に動かされる。

「あぁっ…んっ…だめぇ……」

「蜜は溢れている
もぅ充分だ」

⏰:08/01/11 00:12 📱:SH903i 🆔:mR5Xg21E


#82 [ひえぃ]
「…駄目
怖いわ…そんなの入る訳ない……」

「…喋るな」

オロチが腰を落とすと
桜は少し反応する。

「いっ痛い……」

「……………」

桜は目をつむり顔を真っ赤にして自分でも気付かずにオロチの背中に手をまわししっかりと押さえこむ。

⏰:08/01/11 00:17 📱:SH903i 🆔:mR5Xg21E


#83 [ひえぃ]
ズッズッと
動くたびに桜の口から
悲痛な声が聞こえるが
徐々になくなっていく。

「……んっ……ひっ……くっ……」

「…何故泣く?」

「…ひっく……」

「…俺が憎いか?」

オロチは
桜の前髪をかきあげ
額に優しく、くちづけを
落とした。

⏰:08/01/11 00:22 📱:SH903i 🆔:mR5Xg21E


#84 [ひえぃ]
「…泣いてるのは
あなたのほう…」

「…俺が泣いている?」

「ずっと泣きそうだった
…私を誰かに重ねて…」

「…黙れ」

「オロチ
何をされたの?
私を誰だと思っているの?私はあなたが望んでいる人じゃないのよ」

「黙れ!!」

⏰:08/01/11 00:27 📱:SH903i 🆔:mR5Xg21E


#85 [ひえぃ]
それから
オロチは私の中で
いった。

息ばみ鳴る心臓が
私の肌に触れ彼の心音が
聞こえてくる。

酷い事をされたけれど
彼を憎む事ができない。

だって
冷めきった目から見えた
本当の目はまるで
あのヒョウ君と同じように幼かったから…

⏰:08/01/11 00:31 📱:SH903i 🆔:mR5Xg21E


#86 [ひえぃ]
「…もぅ行け
お前は殺さない」

「…オロチ」

「…お前はやはり似ていないな…あいつは…あの女はそんな目で俺を見た事はない…」

顔をふせながら
服を来てオロチは
月夜の庭へと消えていった。

⏰:08/01/11 00:42 📱:SH903i 🆔:mR5Xg21E


#87 [ひえぃ]
額に落とされた
印が熱い…

桜は何も言えず
寝床に帰り横になった。


庭に降りたオロチは
月夜を見上げ一人考えていた。

「…押し退けても
暴れても俺を拒むと思っていた……やりにくい女」

嫌がる所か
慈愛の心で好きでもない
男を受け入れ俺を哀れんだだと?

⏰:08/01/11 00:49 📱:SH903i 🆔:mR5Xg21E


#88 [ゆめ]
オモシロイ〜〜♪
メチャはまるッ☆☆
更新頑張って下さい*^^*

⏰:08/01/11 00:59 📱:SH902iS 🆔:6ombpF1c


#89 [Rain]
おもしろいです
頑張って下さいね

⏰:08/01/11 02:49 📱:SO903i 🆔:HHOnjNiM


#90 [かの]
>>1-100

⏰:08/01/11 04:54 📱:F902i 🆔:82AkQj7o


#91 [yえりちぁンy]
あげ~

⏰:08/01/11 18:48 📱:W53T 🆔:MU/jg8Ds


#92 [ひえぃ]
頑張ります(・∀・)
今から書きます〜

⏰:08/01/12 00:48 📱:SH903i 🆔:kBP7rMVo


#93 [yえりちぁンy]
頑張れh印~
応援してマスxx

⏰:08/01/12 13:28 📱:W53T 🆔:zKIpEgvc


#94 [yえりちぁンy]
あげニシ
更新待ッてマスメy

⏰:08/01/13 00:15 📱:W53T 🆔:icGrIhaA


#95 [yえりちぁンy]
待ってマス

⏰:08/01/13 19:09 📱:W53T 🆔:icGrIhaA


#96 [我輩は匿名である]
書かないの??

⏰:08/01/13 20:54 📱:P902iS 🆔:myz.5O0c


#97 [我輩は匿名である]
早くみたーい

⏰:08/01/13 22:49 📱:SH903i 🆔:mWwnlNyA


#98 [コ]
私もファンになりました!★続きが気になります!

⏰:08/01/13 23:41 📱:W41K 🆔:xA.yAdkU


#99 [コ]
まだ書かないんですかー(''?

早く読みたいです↑↑

⏰:08/01/14 13:02 📱:W41K 🆔:1/CscsoM


#100 [Rain]
主さんのペースで頑張って下さい
更新楽しみに待ってます

⏰:08/01/14 13:10 📱:SO903i 🆔:nR3HwkCM


#101 [コ]
まぁそぉですよねヘ
作者のペースで頑張ってください★

⏰:08/01/14 13:45 📱:W41K 🆔:1/CscsoM


#102 [まる]
はまった(・ω・)
この小説すきだあイ

⏰:08/01/14 23:38 📱:W43S 🆔:YMTNTj/s


#103 [梓]
あげマステ

⏰:08/01/15 20:47 📱:W54T 🆔:IvzKXy06


#104 [☆]
続きが気になります(^^)

⏰:08/01/16 01:06 📱:W41K 🆔:glnAo87Q


#105 [ひえぃ]
すいません
ちょっと止まってしまいましたが書きます
応援ありがとうです

⏰:08/01/16 05:35 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#106 [ひえぃ]
「……600年たった今も
…違う形で憎み現れたのか…………母上」



〜翌朝〜

目覚めたのは
余りの寝心地が最悪だったから……

「…こんな煎餅じゃ
体の節々がガチガチになって仕方ないわよ」

汚らしい布団をパンパン叩き桜はブツブツ庭におりた。

⏰:08/01/16 05:50 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#107 [ひえぃ]
それに
なんか妙に腰が痛いし
ズキズキするような…


「………!!!?」


ぎゃぁぁぁぁ!!!
思いだしたぁ!!!
私昨日オロチと………

走馬灯のように昨日の
行為が頭を駆け巡る。

桜は顔を真っ赤にする。

⏰:08/01/16 05:53 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#108 [ひえぃ]
まさか初めてが
妖怪となんて……

「おばぁちゃん…
ごめんなさい………」


「やぁ桜さん誰に
謝ってるんですか?」

ガサッと庭の影から急にキツネが話しかけてきた。

「きゃぁ!
あっキツネさん……
何をしているの?」

「今日の朝ご飯に入れる
山菜を探しにね、後ヒョウが帰ってないみたいなんです」

⏰:08/01/16 05:56 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#109 [ひえぃ]
「え?ヒョウ君が?」

「はい…あっ桜さん
ヒョウの事見つけに行ってもらいませんか?遊んでばっかでご飯もちゃんと食べないんですよ」

キツネがお願いします。
と頼むものだから桜は引き受け山に向かった。

「…捜すたって
こんな深い山、一日じゃ周りきれないわよ…」

⏰:08/01/16 05:59 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#110 [ひえぃ]
また
あの大蛇がでてきたら
オロチが来るのかしら?

…それもそれで
危ない気がする……

「ヒョウくーん!
ご飯よー!でてきてー」

大声で叫び山にコダマするが鳥の泣き声や風の音だけで返答はない。

⏰:08/01/16 06:02 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#111 [ひえぃ]
「…もぅ
何処行ったのよ……?」

数尺先の草かげから
何やら足のようなものが
見え桜は近付いた。

「………?………!
ヒョウ君?!」

「……っ…お前かよ…」

座っている
ヒョウの左足は何かの捕獲罠ようの機械に挟まり
ドクドク血が流れている

「やだ!なんで!?」

⏰:08/01/16 06:06 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#112 [ひえぃ]
「…ウサギがかかり
そうで助けたらウッカリはまっちまった…なさけねぇ…」

「大丈夫!痛くない?
今はずすからね!?」

こんな血がでてるのに
痛くないはずがない…

「…無理
かかったら二度と開かない仕組みになってる…俺でも壊せない」

「いいから!」

⏰:08/01/16 06:11 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#113 [ひえぃ]
刃の間に手を入れ
必死に開こうとするが
全く動かない。

桜の白い手から鮮血が
ポタポタ流れ落ちる。

「馬鹿!やめろ!手
駄目になっちまうぞ!」

「だって
このままだったらヒョウ君死んじゃうよ!」

「…死なねーから
…手離せよ…」

どんどん顔が青ざめていくのが分かる。

⏰:08/01/16 06:14 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#114 [ひえぃ]
キツネさん呼んだ方が…
でも戻っても時間がかかりすぎて……

「…ヤベェこんな血流したの…初めてだから……
寒い……」

私は
落ち着きをなくし泣きながらヒョウ君の手を握っていると後ろから草むらが動く音が聞こえた。

「お?かかってる?」

「本当か?
これで今日の晩飯は
そろうな」

⏰:08/01/16 06:21 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#115 [ひえぃ]
キツネさんかオロチだと
思い振り返るとそこには
人間の男が二人いた。

「?…女と…ガキ?…ガキが罠にはまったのか?」

「なんだよ期待させやがって!」

…村の人達?
見かけた事はない…

「あの!早くこの機械を外して下さい!血が止まらなくて…」

「……おぃちょっと待てよこのガキ真紅の瞳してるぜ」

⏰:08/01/16 06:27 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#116 [ひえぃ]
男がもぅ一人の男に
もちかける。

「…こいつ妖怪?」

「あぁ多分な…この女もそうだろう…」

「何をしているの!?早くしないと!ヒョウ君が………!?」

気が付くと桜は
一人の男に押され地面に
倒れてしまった。

「きゃっ!…何を…」

⏰:08/01/16 06:31 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#117 [ひえぃ]
「まさか北の妖怪が
こんな良い女だとはなぁ……」

「ガキはほっとけば
死ぬだろうし、お前は俺らが可愛いがってやるよ」

一歩一歩
男らは桜に近付くと
ヒョウはボヤッとする目を無理に起こす。

「やめろ!そいつにさわんじゃねー!」

ジタバタするが
身動きがとれない。

「うるせー!死にぞこないが!」

⏰:08/01/16 06:36 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#118 [ひえぃ]
バシッとヒョウの顔を
男は殴り黙らせる。

「ヒョウ君!…ヒョウ君!!」

「桜!!」

一人の男が
桜の服に手をかけた
瞬間。



ドクンッ

⏰:08/01/16 06:39 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#119 [ひえぃ]
俯くヒョウの体が
強く振動しだす。

ドクンッ
ドクンッ
ドクンッ

「…ぐ……がぁぁ……」

痛み悶え苦しむかのようにヒョウは俯せになり爪を土に立て叫びだした。

「なっなんだ!?」
「ひっ?!」

ギロッと髪の毛の間から睨む瞳はもはやヒョウではなかった。

⏰:08/01/16 06:43 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#120 [ひえぃ]
「…そいつ…を…はな……せ…」

ブルブル震える手を
抑え自我を保とうとする
ヒョウが男達に向かって言った。

「化け物!!」
「にっ逃げるぞ!!」

ダッとクサカゲに
男達はさっさと逃げると
見えなくなってしまった

「…ヒョウ君!!」

⏰:08/01/16 06:50 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#121 [ひえぃ]
すぐに
起き上がると桜は立っているのがいっぱいいっぱいのヒョウの元に走り強く抱きしめた。

「死なないで…お願いだから……ひっ…く…」

「…死なねーって…
お前…俺が怖くねーのかよ…」

「怖くなんかない…」

桜はよりいっそう
ヒョウを強く抱きしめる

⏰:08/01/16 06:55 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#122 [yえりちぁンy]
更新されてるニ~
まぢ続き気になるジ
頑張ッてさぁい|イ

⏰:08/01/16 19:22 📱:W53T 🆔:gvNzq/F6


#123 [ひえぃ]
ありがとうです(^ω^)
がんばります

⏰:08/01/16 19:27 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#124 [ひえぃ]
桜の髪が更々とヒョウの
頬を優しく撫でると
赤く滲んだ瞳が徐々に元の形に戻っていった。

「……!お前手!?」

バッと桜の腕をとると
手の平には血が滲んで
いた。

「…ちょっと痛いけど薬草つければ大丈夫だから」

「…馬鹿すぎ」

ヒョウは少し泣きそうな 瞳で桜を見つめると目を閉じ傷口を舐めた。

⏰:08/01/16 19:34 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#125 [ひえぃ]
「…っヒョウ君大丈夫…だから…!」

「…お前みたいな人間ばかりだったら……」



呪われた血族なんて
生まれなかったのに。


「え?なに?風がうるさくて聞こえなかった…」

「まぁいいよ
腹減ったし帰ろうぜ」

ヒョウ君
…なんて??

⏰:08/01/16 19:37 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#126 [ひえぃ]
「!?え!?っていうかヒョウ君こそ大丈夫なの!?足の怪我は?!」

「平気だよ
自然に治癒される能力が普通の人間より早いから少ししたら傷口も閉じる」

と足を見せてきたが
傷口はどこにも見当たらない。

だからお前のほうが
問題とヒョウ君は私の腕を引っ張りながらキツネさんたちのいる家に向かう。

⏰:08/01/16 19:47 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#127 [ひえぃ]
「あっオロチ
桜さんとヒョウが帰ってきましたよ…手を繋いで………」

「……………遅い」

居間の窓ばりから
キツネが顔をだし二人が
こちらに向かってくるのを確認した。

「悪いキツネ!
桜が怪我しちまって帰るのに手間どってた」

ヒョウは桜の頭をバシバシ叩きチラッと合図をおくる。

「…そっそうなの
倒れそうになって掌で受け止めたら切っちゃって」

「…それはそれは
…手当はヒョウが?」

⏰:08/01/16 19:52 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#128 [ひえぃ]
「…うん!もぅ全然痛くない…だから私部屋で少し休んでくるわ!」

桜はニコッと笑うと
パタパタ自分の寝床に
走っていった。

「…しかしヒョウ
随分桜さんと仲良くなりましたね?」

「はぁ!?
そっそんなんじゃねぇよ!目細すぎて見えてないんじゃねーの!?」

キツネの頭に
静かに怒りマークが生まれる。

⏰:08/01/16 19:55 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#129 [ひえぃ]
〜一方桜の寝室では〜


「…痛い………」

血は止まり始めたけど
膿みだしてるし…剃刀みたいなものだったからズキズキする………

桜は手を抑えながら
うずくまっついた。

「…………おい」

「きゃっ!
あっ……オロチ……」

「手を見せろ」

グッと半ば無理矢理に
手をとられた。

⏰:08/01/16 19:58 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#130 [ひえぃ]
「痛っ!!」

「膿だしてるな…」

オロチは
自分の親指を少しかじり
プツと出た血を私の傷口にスッと指をなぞる。

「なっなに?」

「俺の一族の血には
治癒能力がある」

するとだんだんと
手の平の傷は消え痛みは確実に消えた。

「…すごい」

「…………………」

⏰:08/01/16 20:04 📱:SH903i 🆔:65mC/6qA


#131 [☆]
更新されてる〜メ

この話好きなので頑張って書いてください!(^^)

続きが楽しみです~

⏰:08/01/17 07:53 📱:W41K 🆔:as6RVHe6


#132 [(^^)]
続きが気になる〜↑↑

⏰:08/01/18 00:20 📱:W41K 🆔:eQqv9tgc


#133 [我輩は匿名である]
面白いです♪頑張って下さいね☆

⏰:08/01/18 20:17 📱:W54T 🆔:eF6eXFG.


#134 [yえりちぁンy]
続きが楽しみイ|
更新頑張ッてさぁいニシ

⏰:08/01/19 18:24 📱:W53T 🆔:9IZTYcPI


#135 [我輩は匿名である]
あげまーす

⏰:08/01/19 23:44 📱:P902iS 🆔:HAtLhdik


#136 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>100-200
失礼します.
この小説すごく新鮮で
おもしろいです
がんばってください

⏰:08/01/19 23:57 📱:D703i 🆔:iUY3jemY


#137 [ぁぁ]
滅多にない感じの小説ですよねー★

無理せず頑張って欲しいけど早く続きが見たいです(^^)

⏰:08/01/20 15:14 📱:W41K 🆔:AeGfqADE


#138 [`ω´]
>>50-100

⏰:08/01/20 15:46 📱:W42SA 🆔:qCVHvmG6


#139 [まき]
主さん天才

⏰:08/01/20 18:20 📱:SH903i 🆔:dSjuSZyg


#140 [我輩は匿名である]
これが天才?(笑)
まともな小説読んだことないんだな

⏰:08/01/20 22:06 📱:SH903i 🆔:FeWAiT7M


#141 [まる]
頑張ってくださいイ

⏰:08/01/20 23:05 📱:W43S 🆔:X5HekRAA


#142 [(´・ω・`)うはwW]
頑張って下さい

⏰:08/01/22 23:15 📱:SH902i 🆔:QfrLelfQ


#143 [我輩は匿名である]
あげ(>_<)頑張って!

⏰:08/01/23 01:40 📱:P902iS 🆔:xrrrqLKQ


#144 [Rain]
主さん頑張って下さい更新待ってますッ

⏰:08/01/23 01:50 📱:SO903i 🆔:i24YjJRA


#145 [くろねこ]
この小説大好きです!!!

⏰:08/01/23 04:27 📱:D904i 🆔:ph3fK3O2


#146 [ひえぃ]
かなり遅くなりましたが
書きます
がんばります応援かなりうれしいです

⏰:08/01/23 04:54 📱:SH903i 🆔:enz.Qy2o


#147 [ひえぃ]
手をとられたまま
桜をオロチは長い目で
ジーッと見つめた。

「…あの…?」

「…お前…」

スンスンと鼻をならし
動物かのように桜の左肩に顔を埋めるようにオロチは身を乗り出す。

「なっなに!?」

「…人間臭い…
…誰かとあったか?」

ドキンッ

「ないない!
全然ないって!!」

⏰:08/01/23 04:58 📱:SH903i 🆔:enz.Qy2o


#148 [ひえぃ]
「…何を慌てている?」

眉間にシワをよせ
オロチは怪訝そうな顔で
腕を組む。

「…あっ慌ててなんか…ないわよ……」

ヒョウ君も隠そうとしてたし…言わない方がいいよね……

「…………」

オロチは黙ると
急に私を抱き上げ廊下を移動し始めた。

「きゃぁっ!ちょっとまたぁ!?」

⏰:08/01/23 05:01 📱:SH903i 🆔:enz.Qy2o


#149 [ひえぃ]
「暴れるな」

「暴れるわよ!
あんな酷い事しといてぇ!私はあんたの遊び道具じゃないのよ!」

オロチが連れて来たのは
風呂場だった。

何も言わずに私を
抱き上げたまま湯舟に
入りゆっくりと下ろした

「…今まで抱いてきた
女は泣いて喚き恐怖に怯え俺をさけずんだ」

「…え?」

⏰:08/01/23 05:05 📱:SH903i 🆔:enz.Qy2o


#150 [ひえぃ]
「…お前は何故
普通でいられる?何故怯え俺を心から拒絶しない?………」

「…オロチ」

「あいつに似た顔で…笑顔で…唇で…そんな優しく俺の名をよぶな…」


ひどいことされた。
憎くも思った。
けどそれ以上に

悲痛なその顔が私の胸を
焦がしたから…

⏰:08/01/23 05:10 📱:SH903i 🆔:enz.Qy2o


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