その妖かし淫らにつき
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#211 [ひえぃ]
「…え?…キツネ…さ」

「桜さん!大丈夫ですか?気を失ってたみたいですが…?」

「…私……何…?」

と昨夜あった事を
思いだそうとした瞬間
脳裏には疾風の如く記憶が流れだし頭が割れそうになる。

「やっ!…やだぁ!!」

「桜さん!」

桜は耳をふさぎ込むが
音は止まない。

⏰:08/02/01 05:42 📱:SH903i 🆔:pf9pqZnw


#212 [ひえぃ]
「怖いぃ!怖いよぉ…」

止めて。
見せないで。
私知らない…この血ばかりの部屋なんか知らない…
何を見せてるの?

「桜さん…落ち着いて」

キツネは桜の押さえてる
腕をゆっくりほどき優しく話しかける。

「…ひっ……くっ…うっ……」

「何もないですよ?
ほら僕と君だけ。他には誰も何もいない」

⏰:08/02/01 05:46 📱:SH903i 🆔:pf9pqZnw


#213 [ひえぃ]
ほらっとキツネは桜を
優しく自分の腕で包みこみ胸の中に閉じ込めた。

「ね?何もないでしょ」

「…うっ……くっ…」

桜もキツネの存在を確かめるように腕を回し心音と呼吸を合わせた。


「落ち着きましたか?」

「…はっはい…ごめんなさい…」

目の下を真っ赤に腫らし
桜は徐々に自我を取り戻す。

⏰:08/02/01 05:50 📱:SH903i 🆔:pf9pqZnw


#214 [ひえぃ]
「えーと…僕としては
このままでいいんですが…ちょっとこの体勢はヒョウがヤキモチ焼いてしまうので…」

と桜は自分がキツネの背中に手を回してる事に気付き素早く離れた。

「すっすいません!!」

「いえいえ
悪い夢でも見たのかな?
夢は軽視するものではありませんしね」

夢?
いや……

ズクッと桜の腹に痛みが
小さく走る。

⏰:08/02/01 05:54 📱:SH903i 🆔:pf9pqZnw


#215 [ひえぃ]
キツネさんに昨夜のあの
夜叉と名乗った妖怪の話しをしたほうがいいの…?

それとも
オロチに……

でも
呪いは自分が死ぬか私が
森をでてけば解けると
あいつは言っていた。

所詮
オロチやキツネさんは
私を小間使いにしか思ってない。

助けてくれるのかまでは
分からない…

だったら私……

⏰:08/02/01 05:59 📱:SH903i 🆔:pf9pqZnw


#216 [P!]
更新されてる!
応援してます

⏰:08/02/01 07:18 📱:SH902i 🆔:20qXKneE


#217 [ひえぃ]
書きます(^ω^)
応援ありがとうございます

⏰:08/02/02 05:54 📱:SH903i 🆔:vp1vGvMM


#218 [ひえぃ]
荷物なんてない。
私は何も言わず小屋から
飛び出し山を下に下に進んだ。

「…はっ…はっ…はっ」

息が切れだす。
でも歩いてなんていられない。またあの街の人間や夜叉みたいな妖怪に出くわすかもしれないし…

「…夕刻までには…」

いったいいくつの刻を
歩き続けたろう。
周りは既に闇夜と溶け初めていた。

⏰:08/02/02 05:58 📱:SH903i 🆔:vp1vGvMM


#219 [ひえぃ]
「…はぁ…はぁ……まだ…全然…森があけない…」

暗闇に動くのは危険。
かといってその場でうずくまる事もできない。

「……洞窟?」

辺りを見渡すと大きな洞穴があり桜はゆっくりと入り手で間隔を掴み奥までたどりついた。

「そんなに深くないみたいね…休むのにちょうどいいかな…」

近くにあった石と落ち葉で火をおこし暖をとった。

⏰:08/02/02 06:03 📱:SH903i 🆔:vp1vGvMM


#220 [ひえぃ]
パチッパチッと火の粉が
上に昇り消える。

桜は結わいていた髪を
おろしそれを見つめる。

「…ヒョウ君…今頃心配してるよね……」

ヒョウ君になら言えばよかったかな?

…けど所詮私なんて人間だしそこまで面倒見切れないよね…

フッと溜め息を漏らすと
桜の腹がまたズッと重くなる。

⏰:08/02/02 06:08 📱:SH903i 🆔:vp1vGvMM


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