グリモア(ファンタジー)
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#1 [リナ] 08/01/24 16:39
神がまだ存在する世界。
魔もまた存在する世界。
神と魔が混在し、人は魔法を使い剣を握るだろう。
グリモア
――それは魔導書を意味する言葉。
>>2-3アンカー
>>4感想板
#119 [リナ]
あたしが何を言っても何を聞いても相手にされなかった。
……ミューレイ。
きょろきょろ周りを見渡しながらおとなしく後ろを歩くこと数分。
あたしたちは分厚く頑丈な扉の前、そう、地下牢に着いたのだ。
:08/05/28 22:05 :N905i :☆☆☆
#120 [リナ]
「どーぞ、あなたのお部屋ですよ?ティスカ」
重そうな扉をやすやすと開け見下すような笑顔でおじぎをすると中へ入れと手で誘導してきた。
その態度にはイラッとしたが、今ミューレイに攻撃するわけにはいかない。
村長の娘を助けだしたら覚えてろよ!
あたしは心の中で悪態をついた。
:08/05/28 22:07 :N905i :☆☆☆
#121 [リナ]
見たところこの部屋全体が地下牢として機能しているみたいだ。
扉も一枚で、頑丈な作りのわりに取り付けてあるのは粗末な鍵一つ。
もしかしたらこの中に村長の娘さんが居るかもしれない。
あたしはミューレイにうながされるまま地下牢へと足を踏み入れ
――――ガチャリ
後方で鍵の閉まる音を聞いた。
:08/05/28 22:08 :N905i :☆☆☆
#122 [リナ]
地下牢の中にも光りごけが繁殖していて魔法の明かりを灯す必要はなさそうだ。
通路とは違い電球がないので足元がうっすら見えるくらいの明るさだが問題はない。
うーん……。
この部屋に入った時から向けられている視線は殺気ではなく警戒?
:08/05/29 07:34 :N905i :☆☆☆
#123 [リナ]
あたしが敵か味方か解らないと言った感じのもの。
視線の主は部屋の奥にいてはっきりと顔は見えないが雰囲気からして女性。
「あたしも捕まったのよ」
両手をひらひらと頭上にあげ敵でないことを示してから気配のする方にゆっくり歩いた。
:08/05/30 00:34 :N905i :☆☆☆
#124 [リナ]
「あなたはいつからここに?」
………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………な、長い沈黙。
あたしは相手の答えを待ちつつ部屋を見て回る。
:08/06/02 17:01 :N905i :☆☆☆
#125 [リナ]
コンコンと至るところの壁を叩いてみた。
床と左右の壁は向こうに音が響くことはなく、この部屋が完全に土に覆われてることがわかった。
出入口まで戻り扉を開けようと押してみるが扉はきっちり閉められていて開く気配はない。
やっぱ出られないか。
:08/06/02 17:10 :N905i :☆☆☆
#126 [リナ]
だがこれくらいの扉ならどーにか出来ないことはない。
乱暴だとか言うなかれ。
攻撃魔法一発だ。
これぞ乙女のたしなみ黒魔術!
出口は確保。
あとは奥にいる相手を確かめねば。
:08/06/02 17:12 :N905i :☆☆☆
#127 [リナ]
「ねえ、どーやったら出られると思う?」
あたしは奥にいる相手と距離を置き背を壁にもたれ床に座り聞いた。
きっと今回も相手の反応は無いだろう。
「で、出られませんよ」
おっ?
オドオドとした口調だけど少しは心を開いてくれたみたいね。
:08/06/15 12:15 :N905i :☆☆☆
#128 [リナ]
あたしは立ち上がり奥を見て
「あたしの名前はティスカ。
あなたの名前は?」
満面の笑みで自己紹介をした。
満面の笑みと言っても光りごけの薄暗い明かりじゃニマリ、と気味悪い笑顔に見えなかったかもしれないけど……。
ようは気持ちが肝心よね?ねっ?
:08/06/20 17:14 :N905i :☆☆☆
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