危ナイ兄弟愛ノカタチ:)BL
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#22 [東脂ヤ転
「全然狭くなんかないよ。ここ、座っていい?」

笑顔でそう答えると、リビングのソファーに腰掛ける。

[笑うとますます美形やなぁ・・・]

さっき静人を見た時驚いたのは、突然に来たこともそうだけど、それ以上に静人のルックスに驚いた。

モデルのような長身に、整った顔だち。
クセ毛なのか、少しウェーブがかった黒髪は似合い過ぎる程、良く似合っていた。

どちらかと言えば女顔の俺にとっては、羨ましい顔ではあった。

⏰:08/02/09 05:39 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#23 [東脂ヤ転
「あ、あの・・・今から出前とるんですけど、晩飯何がいいですか?」

新聞を読み出した静人に向かって、慣れない敬語で訊ねた。

「あーいいよ、出前なんて。俺が何か作るから」

「え!?作るって・・・晩飯を!?」

俺が驚いて言うと、静人は可笑しそうにわらって、

「晩飯ぐらい25才のおじさんになったら、誰でも作れるよ」

そう言った。

ヤバいな・・・だんだんこいつのペースに呑まれてる気がする。

⏰:08/02/09 05:54 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#24 [東脂ヤ転
「じゃあ、鳴君手伝ってくれる?」

静人は立ち上がって、台所に入る。

「あ・・はい、野菜切るぐらいなら」

俺も後に続いて台所に入る。
しばらく戸棚や冷蔵庫を見ていた静人は、パスタを取り出した。

「カルボナーラとか好き?」
「え、あぁ、何でも食べれるんで大丈夫ですよ」

「了解」と言ってまな板をすすぎだす静人。

⏰:08/02/09 06:11 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#25 [東脂ヤ転
手際よく作り出す静人に見とれていたら、「鳴君」と呼ばれて、目の前にトマトやきゅうりが置かれた。

「サラダも作るからさ、それ適当に切っといてくれる?」

それだけ言うと、包丁を手渡してきた。

[適当って・・・どういうのが適当なん!?]

何しろ俺は、全く料理をした事がないのだ。

⏰:08/02/09 06:15 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#26 [東脂ヤ転
不安な気持ちを隠して、とりあえず会話でもしてごまかそうと、

「静人さんって、料理慣れしてますよね」

なんて、言ってみた。

「お義母さんに、俺が会社経営してるって聞いてない?」

フライパンを熱しながら、俺を見て言う静人。

「その"会社"、レストラン兼バーなんだよ
ちっちゃい店なんだけどね、俺はそこのオーナーしながら料理も作ってるから」

⏰:08/02/09 06:24 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#27 [東脂ヤ転
「嫌でも慣れるんだよ」

苦笑して、さりげなくチラッと俺の手元を見る。
その目に俺はギクッとした。
[分かったよ!!切ればいいんだろ!?]

「そうなんですか・・・」

適当な相づちをうって、とりあえずきゅうりに包丁を入れてみる。

⏰:08/02/09 06:28 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#28 [東脂ヤ転
これが意外と固くて切りにくい。

料理慣れしてない俺は、思わず力任せに切ろうとした、その時、

「・・・っ!!痛っ!!」

包丁に体重をかけたせいで、勢い余って指を切ってしまった。

「おい、大丈夫か?」

静人が俺の手をとって、切れた指を見る。

⏰:08/02/09 06:35 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#29 [東脂ヤ転
血は出てるけど、深くは切れてないらしく、痛みも大したことなかった。
「すみません・・大丈夫で・・・!?」

そう答えようとした時、静人が平然と俺の指をくわえた。

「ちょ・・・っ何してんの・・・!?」

クチュッ、といわせて静人がゆっくりと口を離す。

「何って・・・消毒?」

静人の顔を見て思わずドキッとした。
さっきまでの好青年とは思えない、妖しい顔をしている。

「大丈夫?顔赤いけど」

悪戯っぽく笑う静人。

勝手に熱くなってる身体が腹立たしくて、ごまかす様に静人を睨んだ。

そんな俺を見ても、静人は余裕の笑顔だった。

⏰:08/02/09 06:50 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#30 [東脂ヤ転
不覚にも、静人の作ったパスタはプロ級に旨かった。

それでも食事中は、ほとんど喋らなかった。

そりゃそうだ。
初対面のヤツにいきなり指舐められたりしたら、誰だって喋りたくもなくなる。

でもさっきは、相手が男だと分かっていたのに、ドキドキしてしまった自分に驚いた。

[もしかしてコイツ・・・ゲイなんか!?]

思わずそんな思想を巡らせる。

静人は愉しげに、テレビを見ながらパスタを食べている。

⏰:08/02/09 07:08 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#31 [東脂ヤ転
食後ー・・・

「あの・・片付けは俺がするんで、静人さんは座ってて下さい」

俺はそう言って皿を重ねる。

「そう?じゃあお願いしようかな」

静人も小皿を重ねて、台所へと運ぶ。

カチャ・・・

皿を桶につけて、スポンジを手に取った時、皿を渡しに静人が俺に近づく。

だんだん近づくにつれて、何故か胸がドキドキしてくる。

[おいおいおい!!なんでドキドキしてんだよ俺!!!]

⏰:08/02/09 07:22 📱:W52P 🆔:☆☆☆


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