危ナイ兄弟愛ノカタチ:)BL
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#502 [東脂ヤ転
「でもさぁ、そういう気持ちも、ある意味大事ちゃう?」

突然、圭吾は明るい声で俺に言った。

俺は圭吾の言った意味が分からず、その横顔を見つめる。

そんな俺を見て圭吾は、呆れたように笑った。

「だからぁ、好き過ぎて相手を傷付けてるかも、って悩むのも、苦しくなるのも、相手を想うからこその気持ちだろ?」


圭吾の言葉が、何故かいつもより温かく響く。

⏰:08/04/12 16:37 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#503 [東脂ヤ転
「静のそういう弱い部分も含めて、鳴ちゃんは静が好きやねんから、たまには鳴ちゃんに甘えてみたらええやん?」

圭吾はいつもの呑気な言い方で俺にそう言った。
何を根拠にそこまで言い切れるんだ・・・・。

何て屁理屈が出そうになったけど、圭吾のその言葉は、意外にも俺に効いた。

「大体なぁ、今俺に言った事を鳴ちゃんに言ったらええやんか〜
そういうとこ、変にカッコつけやな♪」

圭吾は嬉しそうに俺の頭を撫でる。

⏰:08/04/12 21:41 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#504 [我輩は匿名である]
>>450-550

⏰:08/04/12 22:07 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#505 [東脂ヤ転
「・・・・・・・・お前のそういうとこが馬鹿だって言うんだよ」

俺は圭吾の手を払いのけて席を立つ。

「何!?アホはえぇけど、馬鹿は傷付くわぁ〜!!」

相変わらず俺の嫌みにも動じない圭吾は、台所に立つ俺の後ろ姿に情けない声をかける。

[せっかく、礼の一つでも言ってやろうと思ったのによ・・・]

まぁそんな圭吾だから、サラッと俺が欲しい言葉をくれるんだろうな。


そう思ったら今まで以上に、自分に素直になれそうな気がした。

⏰:08/04/14 08:23 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#506 [東脂ヤ転
「・・・・・あたしは、静兄さえいてくれたら・・・他に何もいらないの・・・・・・」

さっきまで無理して作っていた笑顔は消え、今は紫穂の頬に大粒の涙が零れる。

「それじゃあダメだ紫穂。お前がツラくなるだけだって・・・」

「それでも良いの!!!
あたしは、静兄以外の人と一緒になんかなれない・・・なりたくないよ!!!」

そう言って泣き叫ぶ紫穂は、俺が好きだった紫穂とはかけ離れてしまっていた。

でもそれも、俺が紫穂を独占したいっていう"欲"を、抑えきれなかったせいだ。

紫穂は・・・・


変わってしまった。

⏰:08/04/14 08:37 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#507 [東脂ヤ転
「あのー・・・何かありましたか?」

「え?」

突然声を掛けられ、俺はまた我に返った。

さすがに紫穂のことで、何度も考え込んでしまう自分が情けなく思えた。
「どなたか、生徒のお知り合いですか?」

声のする方に振り向くと、教師らしき女性が心配そうな顔で立っていた。
[そうだ・・・・・つい校舎が懐かしくて・・・・]

俺の頭に懐かしい日々が蘇る。

⏰:08/04/14 21:37 📱:W52P 🆔:Gfyw5/6.


#508 [東脂ヤ転
「あの、弟の参観日に来たんですけど、場所がよく分からなくて・・・・」

おそらく40代半ばのその女性に、少し近付いてそう言うと女性の顔が一気に赤くなった。


「そ・・・それならッ、何年何組かしら?
案内してッ差し上げます」
何に動揺しているのか分からないが、女性は上擦った声で言うと、歩き出す。

⏰:08/04/14 21:56 📱:W52P 🆔:Gfyw5/6.


#509 [東脂ヤ転
昨日はあれから、何だかんだ言って圭吾は家に居座り続けて、結局アイツが帰ったのは7時前だった。

結局礼は言わなかったけど、何となくアイツには伝わっていたと思う。

圭吾は、そういう奴だ。

その後鳴が帰って来たのは8時過ぎ。

圭吾はクビにしないという事を伝えてやったら、嬉しそうに「良かった」って言ってた。


また俺が圭吾に嫉妬しそうになったのは、言うまでもない。

⏰:08/04/15 08:19 📱:W52P 🆔:Fu1S68JA


#510 [東脂ヤ転
そして・・・・・

『静兄ッ!!早くしないと昼休み終わっちゃうよ!』

校舎のあちこちから、紫穂との事を思い出す。

ここに来るのは約10年振りだ。

そう、鳴が今通っているこの高校は、俺等の母校でもある。

鳴の授業参観を、鳴には秘密で観に来たのだが、10年も経つと教室の場所も変わっていて、すっかり迷ってしまっていたのだ。

[それにしても・・・・]

教室の場所を除いては、何も変わらないな、この場所は。

⏰:08/04/15 08:36 📱:W52P 🆔:Fu1S68JA


#511 [東脂ヤ転
「鳴ーー!!!」

「んー?」

昼休みも終わろうとしている頃、突然大声で名前を呼ばれ、顔を上げる。

「お前ん家さぁ、今日誰か来る?」

そう言って息を切らしながら、俺の前に座ったのは北原だ。

俺のことを名前で呼ぶ唯一の友達。

「誰も来ないけど・・・何で?

今日みたいな平日に母さんが休めるワケないし、高校生にもなって参観日に人を呼ぶ気にもなれない。

だから、今日が参観日だという事は誰にも言っていなかったのだ。

⏰:08/04/15 15:37 📱:W52P 🆔:Fu1S68JA


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