危ナイ兄弟愛ノカタチ:)BL
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#529 [東脂ヤ転
それに応えるように手を振り返してやると、彩華ちゃんは嬉しそうに笑った。

その笑顔が余りに純粋な笑顔だったから、俺は少し胸が軋んだ。

[まだ別れてないんだな・・・・鳴と・・・]

彼女がいた鳴は、俺と出逢うまでは普通の高校生だったんだ。

それを俺が、ねじ曲げたって言ってもおかしくない。

⏰:08/04/21 08:41 📱:W52P 🆔:zwEQUfTE


#530 [東脂ヤ転
[まぁ・・・言えないだろうな・・・]

突然鳴が別れようなんて言ったら、普通はただじゃ引き下がらないだろう。

多分、"理由"を聞きたがる。

その時鳴は何て言う?

『俺は兄貴が好きなんだ』

例えそう正直に言ったとしても、納得出来ないだろうな。


だってそんな理由、普通じゃ有り得ないから。

⏰:08/04/21 20:47 📱:W52P 🆔:zwEQUfTE


#531 [東脂ヤ転
この日の授業は数学。

真っ先に当てられた鳴は、目の前に並ぶ数式にさっきから頭を悩ませているようだ。

『俺は完全に文系の人間だから、数学なんか必要ねぇの!!』

いつだったか、数学の宿題を手伝ってやった時、口を尖らして文句を言っていた鳴を思い出す。

もともと理数系の俺にとって、あんなに簡単な問題に悩まされている鳴が、とても微笑ましく思えた。

⏰:08/04/21 20:53 📱:W52P 🆔:zwEQUfTE


#532 [東脂ヤ転
その時ふ、とさっきから鳴を見つめている、1人の男子生徒が目に留まった。

赤茶色の髪はワックスでほど良い感じに立てられていて、大きな瞳からはわずかに幼さを感じる。
[圭吾が好きそうな子だな・・・]

そんなことを考えながらその様子を見ていると、その子は鳴に向かって茶化すような言葉を投げかけ始めた。

⏰:08/04/21 21:02 📱:W52P 🆔:zwEQUfTE


#533 [東脂ヤ転
「それが出来なきゃ、先に進めねぇぞぉ!鳴〜!」

「北原うるせぇ!」

赤毛の子に反論する鳴の顔は赤い。
教室内では、笑いさえ起きていた。

[・・・・・"鳴"・・・?]

確かに今アイツは鳴の事を、"鳴"と呼び捨てにしていた。

鳴は自分の名前を、呼び捨てにされるのが嫌いなハズなのに。

[北原・・・]

そいつが鳴を見る目は、俺の勘違いじゃなければ・・・・・・

友達以上の想いを含んでいる目だ。

⏰:08/04/22 09:18 📱:W52P 🆔:POyYMR6U


#534 [東脂ヤ転
「ー・・・静兄ッ・・・!!!」

俺は腕を強く引かれ、現実に引き戻される。

どうやらまたボーっとしていたようだ。

腕を引っ張っているのは俺の可愛い義弟、鳴。

さっきからぐいぐいと、俺の手を引いてどこかへ連れて行っている。

⏰:08/04/22 21:34 📱:W52P 🆔:POyYMR6U


#535 [東脂ヤ転
俺が気付かないウチに、終業のチャイムは鳴っていたらしい。

廊下を早歩きで行く俺達の横を、保護者や生徒達が通り過ぎて行く。

やがて鳴は、どこかの階の隅にある男子トイレに入った。

「ハァッ・・・一体、どういうつもりだよッ!」

中に入るなり、鳴は顔を真っ赤にして俺に噛みついた。

でもそれも、俺にとっては逆効果。

乱れた髪やはだけた制服から覗く白い肌は、俺の欲望を駆り立てる。

⏰:08/04/22 21:42 📱:W52P 🆔:POyYMR6U


#536 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:08/04/23 23:03 📱:N703iD 🆔:tFkDFTrI


#537 [東脂ヤ転
>>524ー525

悪戯心にかられた俺は、指でそっと鳴の首筋をなぞる。

突然のことに驚いたのか、鳴は身体をビクッとさせて俺を睨む。

「は・・・ッ・・話聞いてた!?」
そんな鳴の反応が愉しくて、俺は小さく笑った。

「聞いてたよ。でも、義弟の学校生活を時折視察するのも、義兄の仕事だろ?」

そう茶化すような言い方をすると、鳴の顔がまた赤くなった。

⏰:08/04/24 08:36 📱:W52P 🆔:3v7GjBcE


#538 [東脂ヤ転
「それからさ・・・・・」

壁にもたれていた鳴の逃げ道をなくすように、俺は壁に手をつく。

「こんな寂しい所に連れて来たりして・・・・
そんなに俺に、学校で犯されたいの?」

「え・・・!?」

驚いて顔をあげた鳴の唇を、ゆっくりと塞いでやる。

⏰:08/04/24 12:29 📱:W52P 🆔:3v7GjBcE


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