危ナイ兄弟愛ノカタチ:)BL
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#496 [東脂ヤ転
ズルいよな。

正直そう思った。

鳴にそんな風に言われたら、俺は必ず守ってしまう、その言葉を。

それがあの時交わした"約束"だから。

しかも、圭吾をかばう言葉を聞けば聞く程、俺は胸が締め付けられた。

[分かってないな・・・鳴]


俺はお前さえ居れば、何にも要らないんだよ。

⏰:08/04/09 21:54 📱:W52P 🆔:zNcQ5QC.


#497 [東脂ヤ転
「・・・ず・・・・・・静?」

「え?」

圭吾の声に、またハッと我に返る。

顔を上げると、圭吾が不思議そうに俺を見つめていた。

「大丈夫かぁ〜?
何か今日、ボーっとし過ぎちゃう?」

確かに。
今日の俺は何か変だ。

「大丈夫じゃ・・・ないかも・・・な」

そう呟くと俺は、自分自身に苦笑した。

⏰:08/04/10 08:38 📱:W52P 🆔:yz4bbKws


#498 [東脂ヤ転
「圭吾、お前さ・・・・」

「ん〜?」

圭吾はたい焼きを頬張りながら顔をあげる。

高く結んだ長い髪が時折、圭吾の頬を掠める。

「お前さ、好き過ぎて相手を俺だけのモノにしたいって、思ったことある?」
俺は真っ直ぐ圭吾を見て、訊いた。

俺の真剣さが伝わったのか、圭吾のおちゃらけた顔も徐々に笑みが消えていった。

ここ最近、俺が考えていた事。

俺の、


歪んだ愛情の事。

⏰:08/04/11 09:36 📱:W52P 🆔:zyw.JXWs


#499 [東脂ヤ転
「お前を好きやった俺に、そんな質問するやなんて、よっぽど悩んでるみたいやなぁ〜♪」

圭吾はそう言うとイタズラっぽく笑った。

「あぁ、思った以上に重症なんだ」

俺はお茶を少し口に含むと、圭吾に力無く笑ってみせる。


いつからだろう?
言いようの無い不安が、込み上げてくるようになったのは。

ー鳴もいつかは、俺の元を去っていくのだろうか
紫穂が、そうだったように・・・・ー

⏰:08/04/11 15:15 📱:W52P 🆔:zyw.JXWs


#500 [東脂ヤ転
「そんなん何回もあるわ」
圭吾は至ってシンプルな言い方で、俺にそう言った。

「お前を好きやった時やって、紫穂がスッゴい羨ましかったし、俺だけを見てて欲しい!!って、めっちゃ思ったもん」


言い方は明るいが、その中に宿る淋し気な圭吾の声を俺には感じ取れた。
俺と圭吾は少しの間、恋人同士だったことがある。

俺が紫穂を好きになったのが理由で、圭吾とはその後別れたのだが、圭吾がいつも俺を想っていてくれたのは知っている。
だから圭吾は、昔の事を話す時少し淋し気な眼をするんだ。

⏰:08/04/11 16:19 📱:W52P 🆔:zyw.JXWs


#501 [東脂ヤ転
「こんなにさ、誰かを好きになったの久々なんだ」

俺は呟くように、自分の想いを口にする。

「だから、誰よりも幸せにしてやりたいって思うのに・・・・・誰にも渡したくないっていう気持ちの方が・・・強すぎて・・・」

鳴を想えば想う程、鳴を独占したい想いまで激しくなる。

こんな俺が側に居たら、いつか鳴をダメにするんじゃないか・・・・。

いつだって、そんな事を考えていた。

紫穂は、そうやってダメになってしまったから。

⏰:08/04/12 09:14 📱:W52P 🆔:e3B/JTSM


#502 [東脂ヤ転
「でもさぁ、そういう気持ちも、ある意味大事ちゃう?」

突然、圭吾は明るい声で俺に言った。

俺は圭吾の言った意味が分からず、その横顔を見つめる。

そんな俺を見て圭吾は、呆れたように笑った。

「だからぁ、好き過ぎて相手を傷付けてるかも、って悩むのも、苦しくなるのも、相手を想うからこその気持ちだろ?」


圭吾の言葉が、何故かいつもより温かく響く。

⏰:08/04/12 16:37 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#503 [東脂ヤ転
「静のそういう弱い部分も含めて、鳴ちゃんは静が好きやねんから、たまには鳴ちゃんに甘えてみたらええやん?」

圭吾はいつもの呑気な言い方で俺にそう言った。
何を根拠にそこまで言い切れるんだ・・・・。

何て屁理屈が出そうになったけど、圭吾のその言葉は、意外にも俺に効いた。

「大体なぁ、今俺に言った事を鳴ちゃんに言ったらええやんか〜
そういうとこ、変にカッコつけやな♪」

圭吾は嬉しそうに俺の頭を撫でる。

⏰:08/04/12 21:41 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#504 [我輩は匿名である]
>>450-550

⏰:08/04/12 22:07 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#505 [東脂ヤ転
「・・・・・・・・お前のそういうとこが馬鹿だって言うんだよ」

俺は圭吾の手を払いのけて席を立つ。

「何!?アホはえぇけど、馬鹿は傷付くわぁ〜!!」

相変わらず俺の嫌みにも動じない圭吾は、台所に立つ俺の後ろ姿に情けない声をかける。

[せっかく、礼の一つでも言ってやろうと思ったのによ・・・]

まぁそんな圭吾だから、サラッと俺が欲しい言葉をくれるんだろうな。


そう思ったら今まで以上に、自分に素直になれそうな気がした。

⏰:08/04/14 08:23 📱:W52P 🆔:☆☆☆


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