ＭＯＮＯＣＲＯ

初めてです．
更新率低めで文才ないですがヨロシクです

みなさまに楽しんでもらえるとありがたです

澪はこの手の班活動が苦手だった

自分と同じ班になりたい人なんているわけないと思い、中学生の時の修学旅行は三日前までひとりぼっちだったのだ

一緒の班になっていい？

その言葉が言えないのだ

だから今回は、思い切って咲に伝える
そう思った

｢ねぇ、咲!合宿の時、一緒の部屋になろう?｣

｢当たり前じゃん！何でわざわざ聞くの?あたし普通に澪と一緒の部屋のつもりだったけど｣

｢えっ、そうだったの?ごめんね、私また馬鹿な事を・・・・｣

｢別に大丈夫だよ。それよりさ、夏休みは二人でたくさんいろんな所遊びに行こうね!｣

咲
私、咲に会えて本当に本当に嬉しい

澪は
咲に対して、ただただそう感謝せずにはいられなかった

だから

咲だけは

斉藤さんの指図は受けないでね

期末試験第一日目

この日はいつもより早めに学校に来て、自習をする

理由は様々
テスト範囲が終わらなかった
最終チェックをするため

澪もこの日は学校に早く登校した

教室のドアを開け
中を見渡すと

澪にとって信じられない光景が目に入った

鈴とゆきが笑顔でしゃべっていた

｢ねぇ、鈴ちゃん。数学の範囲どこまで終わったぁ？｣

｢全然終わってないよ。だから赤点だぁ｣

と、たわいのない会話をしている二人の姿は
澪以外のクラスメートも不思議な光景の様に感じた

あの二人仲直りしたんだぁ

でも、あたしらには関係ないね

と、周りは他人事の態度をとる

澪も
よかった、斉藤さん大森さんに謝ったんだ
と、それ以上解釈はしなかった

だが後からやってきた
紗耶香や悠紀や奈美等、ゆきの指図を受けたメンバーは何が起きたのかまったくわからなかった

そして
三日に及ぶテストは終了し、周りは夏休みモードに突入していった

｢さぁて、合宿の部屋どうすんの？一部屋五、六人なんでしょ？｣

と、休み時間に話し出したのは
クラスでは『情報源』とあだ名されてる、噂話大好きの神山詩織だった

詩織は噂話を聞くと
すぐ誰かに話してしまう癖があり、周りは｢あいつには何も話すな｣
と、ひそかに注意をしている