カスミソウ。
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#1 [みや] 08/05/05 07:59
――――白くて
ふわふわして
小さくて
みんなと一緒じゃないと
ダメな様な
そんな守ってあげたくなるような
女の子に憧れてた―――
【カスミソウ】
#29 [みや]
「おせぇよ」
私を睨みつけてくる巧次君。
そんな顔もかっこいいと思ってしまう私は相当なバカ女だと思う。
『うるさいなぁ…』
カスミソウの元に向かうと花達の向こう側に一人の女の子が立っていた。
年齢は、多分私と一緒くらい。
服装は可愛らしいとゆーか…今の子達が着ないような白いワンピース。
…………可愛い。
まるで。
カスミソウの中でも一際目立つ―…
“カスミソウ”
彼女は一瞬で私の第2の“憧れ”になった。
:08/05/05 17:09
:W53T
:☆☆☆
#30 [みや]
「おい、なの…」
巧次君も彼女に気付いたらしく、私を呼ぶ声が止まった。
私は振り返らなかったが巧次君がいつの間にか隣りにきていた。
「こんにちわ」
彼女は言った。
すごく綺麗で
それでいて優しくて
可愛くて
透き通った声だった。
彼女の名前は、“倉本 亜夏葉(クラモト アゲハ)”
これがあなが導いてくれた三つ目の出会い。
おばあさん
巧次君
あげはちゃん
…出会わせてくれてありがとう。
:08/05/06 09:04
:W53T
:☆☆☆
#31 [みや]
━━━━━━━
あげはちゃんは、22歳で少し天然の入ってる優しい子。
すぐ仲良くなって、女の子同士でお花屋さんの机でお洒落の話や、おばあさんとお茶タイムしたり恋バナしたり…
いろいろした。
ガンッ
『った!!』
「てめぇはさっさと畑戻ってこい」
おばあさんが「これこれ」と少し慌てている。
いつもの事だし、上から睨まれて怖いが怯むわけにはいかない(笑)
だって…………
:08/05/06 09:30
:W53T
:☆☆☆
#32 [みや]
『何でいっつも私ばっかなのよ!』
別にあげはちゃんに畑仕事をしてほしいと思っているわけじゃない。
むしろ私が勝手におばあさんの役に立ちたくてしている事だ。
でも…巧次君はなんか…あげはちゃんばっかりかばっている感じがする。
この間だって私が橋の所でコケてたのみて笑ってたくせに、あげはちゃんが転んだら「大丈夫か?」だって。
本当にムカつく。
それ考えてたら少し涙が出そうになったが、
涙目でも睨んでやった。
:08/05/06 09:33
:W53T
:☆☆☆
#33 [みや]
「ッ…」
少し慌てているが、相変わらず怖い顔で私を見てる。
『…』
でも…よく考えたらただの私のヤキモチだし…
『ごめん…』
「は…」
おばあさんとあげはちゃんに行ってくるねと告げて走って行った。
二人供慌ててたけど、振り返れなかった。
:08/05/06 09:36
:W53T
:☆☆☆
#34 [みや]
―巧次side―
なんなんだよ、あいつ。
今まで普通だった事をやっても、いきなり怒りだしたり。
わけわかんねぇんだよ。
うぜぇ、イライラする。
畑に走って行ったアイツを目でおっているとあげはが睨みながら言った。
「巧次君…なのか泣かしたら怒るから」
ばあさんの前でも躊躇なく言えるこいつはすごいヤツだと思う。
普段考えられない睨みだし。
俺は何も言わずに畑に歩いて行った。
:08/05/06 09:42
:W53T
:☆☆☆
#35 [みや]
:08/05/06 09:48
:W53T
:☆☆☆
#36 [みや]
*━更新━*
それから私と巧次君は何もなかったかの様に過ごした。
何回目かの土曜の午後
畑の草むしりを終えて、あげはちゃんとおばあさんの元に戻りオレンジジュースをコップにもらった。
「なのか、おつかれさま♪」
笑顔で迎えてくれるあげはちゃん、そして悪いねぇ、大変だろうと心配そうに駆け寄ってくるおばあさん
『ありがとう。大丈夫だよ、おばあさん』
笑顔で答えてあげればおばあさんはお菓子を持ってきて食べてねと言ってきた。それを一つもらうと同時に私の携帯が鳴った。
♪〜♪〜
『…』
…優哉だ。
優哉ってゆーのは…一応私の彼氏。
:08/05/13 20:42
:W53T
:☆☆☆
#37 [みや]
一応って言うのは、好きじゃないから。
好きじゃないと言うか…愛していない?
好きじゃないと言えば嘘になるかもしれない。
優しくてとても思いやりのある人。
だけど…無理なんだ。
信じる事。
この人を愛する事。
いつまでも待ってるって優しい言葉に甘えてしまっている。
ごめんなさい。
だからあまり連絡をとらないようにしている。
――――
「…?なのか?電話?」
:08/05/13 20:47
:W53T
:☆☆☆
#38 [・]
がんばってテ
:08/05/13 20:55
:W52CA
:☆☆☆
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