Bad Hop
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#1 [ハイハット] 08/06/29 03:19
初めましてハイハットです。
小説書くのは初めてですが頑張って見ます。
応援よろしく!!

タイトルになっている
『Bad Hop』は
イレギュラーバウンドって意味なんです

#88 [ハイハット]
業平はもう肩で息をし始めている。

ここで迎えるバッターは今日4打数4安打
2ホーマー5打点と爆発している
4番・錦織(にしこおり)。

1年ながらに名門立南海の正レギュラーであり、4番を打つ怪物。

⏰:08/09/23 03:49 📱:PC 🆔:R05HbhIM


#89 [ハイハット]
キャッチャーは錦織が打席にたつとタイムをかけ、マウンドに向かった。

おそらく勝負するか今一度確認したかったのだろう。

数秒間の相談の後、キャッチャーが定置にもどりプレイボールがかかる。

ミットの構えからどうやら勝負するようだ。

「おいおい、こんなところで勝負するとか馬鹿だろ。」

退屈そうにマサフはいう。

正直俺もまともな策とは思えない。

しかしこれは男の意地なのだと思う。

⏰:08/09/23 03:51 📱:PC 🆔:R05HbhIM


#90 [ハイハット]
さあ、まずどの球種をどこに投げる。

ピッチャーが振りかぶった時メイテルは呟いた。

「・・・まっすぐ。」

そしてその言葉通り、キャッチャーが選んだ球は外のストレート。

アキもゆうりもマサフもこれには驚いた。

⏰:08/09/23 03:52 📱:PC 🆔:R05HbhIM


#91 [ハイハット]
だいたい野球をやっていた人間であればある程度の配給は分かる。

しかしメイテルは全くの初心者。

たまたまであたったにしても驚くのは当然だ。

その後もメイテルはつぶやき続け、全ての球種をあてた。

⏰:08/09/23 03:52 📱:PC 🆔:R05HbhIM


#92 [ハイハット]
「メイテル、キャッチャーのリードが分かるのか?」

「・・・アキはわからない?」

「俺は...だいたいわかるけど」

さすがに口調には少し動揺がある。

初心者にそんなことを言われたらわからないとは言えない。

⏰:08/09/23 03:53 📱:PC 🆔:R05HbhIM


#93 [ハイハット]
「それよりどうしてお前はキャッチャーのリードがわかったんだ。お前初心者だろ。」

「・・・野球はわからない。でも見てたらわかる。」

どうやらメイテルは捕手のリードをある程度見るだけで癖や配球が分かるらしい。

なんという洞察力と解析力だろう。

こいつもしかしたら・・・。

⏰:08/09/23 03:56 📱:PC 🆔:R05HbhIM


#94 [ハイハット]
結局一試合目はあっけなく終わった。

「なあメイテル初めてみた野球はどうよ。」

「・・・スポーツでありながらそうでないって感じ。」

⏰:08/09/23 03:58 📱:PC 🆔:R05HbhIM


#95 [ハイハット]
一見投手が投げて打者が打つ単純なゲーム。

しかしこのゲームの本質はそこにはない。

研ぎすまされた洞察力と情報量がものをいう。

もし僕の要求したところに額実に投げることのできる投手がいて、ある一定量の情報さえあればどんな打者でも押さえることができる。

メイテルはそう断言した。

⏰:08/09/23 03:59 📱:PC 🆔:R05HbhIM


#96 [ハイハット]
まだ野球の「や」の字もしらないような初心者。

そんなやつがいえるようなことではない。

いや逆だろうか、初心者だからこそそんな事がいえるだろう。

⏰:08/09/23 03:59 📱:PC 🆔:R05HbhIM


#97 [ハイハット]
>>96
誤:いや逆だろうか、初心者だからこそそんな事がいえるだろう。
正:いや逆だ、初心者だからこそそんな事がいえるんだ。

⏰:08/09/23 08:06 📱:PC 🆔:R05HbhIM


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