短編小説
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#1 [あまの薫] 08/07/08 23:30
短編小説です
>>2

#40 [あまの薫]



今は寒い寒い12月。


一番、人恋しい季節。


なぜいなくなったかは、あたしにも分からない。


大学を出てOLをしながら、
毎日の何気無い友達とのランチなんかが楽しみ。


⏰:08/07/11 16:41 📱:P903i 🆔:z66FsaGM


#41 [あまの薫]



ただ一つ足りないのは、あなた。



⏰:08/07/11 16:42 📱:P903i 🆔:z66FsaGM


#42 [あまの薫]



彼氏…いや、彼氏だった人とは、結婚を約束していた。


半年前の6月、結婚にぴったりの月だなんてはしゃいでいた私は、確かにそこにいたのに。


⏰:08/07/11 16:49 📱:P903i 🆔:z66FsaGM


#43 [あまの薫]



あなただって、はしゃいでいた。


あなたの両親はもちろん、あたしの両親だって賛成してくれた。


何がいけなかったなんて分からない。


⏰:08/07/11 16:53 📱:P903i 🆔:z66FsaGM


#44 [あまの薫]


そんな風に考えていると、上司に注意された。

危ない、危ない。仕事中だったの忘れてた。

今何時…?あ、あともう少しで定時になる。


ミキはパソコンを打つ手を早めた。

⏰:08/07/11 17:00 📱:P903i 🆔:z66FsaGM


#45 [あまの薫]

───────

スーパーで買った具を煮込む。レシピには30分煮込むなんて書いてあったから、ちょっとその間は休憩。


「あ」

ふと目にとまった。ipodが目に入る。


「今日は…あの曲聴けるかな…」


ピッ、とボタンを押した。


⏰:08/07/11 17:04 📱:P903i 🆔:z66FsaGM


#46 [あまの薫]


いつも通りの朝
だけどいつも通りの君はいない

君は何処かへ行ってしまった
何をしてるのか
君しか知らない

毎日泣いているよ
君は笑っているでしょうか

⏰:08/07/18 23:49 📱:P903i 🆔:E.cNch9U


#47 [あまの薫]

信頼はなかったんだよね?
そう思っていいんだよね
そう思ってしまうよ

何も言わずに
いつもの君はいつの間にか

気持ちをぶつける場所もなく


………

⏰:08/07/18 23:51 📱:P903i 🆔:E.cNch9U


#48 [あまの薫]


ピッ

ミキは停止ボタンを押した。



また…また最後まで聴けなかった。


ふとテーブルの上の鏡を見ると、ミキの顔は大量の涙や鼻水でひどい顔になっていた。

⏰:08/07/18 23:54 📱:P903i 🆔:E.cNch9U


#49 [あまの薫]


たった4分程度のこの曲を、ミキはいつもここでとめてしまう。


去年の6月頃に、友達にこの曲を勧められてから、ずっと。


⏰:08/07/18 23:58 📱:P903i 🆔:E.cNch9U


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