あたしと君と空
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#1 [うた] 08/07/27 18:15
初めて書きますが
がんばります><!

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#440 [うた]


「……?」


何が分かるようになるのかもこの時はよくわからず、俺は黙っておばさんの笑顔を見つめていた。




━━三年後



10歳になった俺は普通の小学四年生としておばさんと一緒に暮らしていた。

⏰:11/03/07 22:40 📱:N03A 🆔:3HVzDI4.


#441 [うた]

おばさんとももう家族同然だったし、小学校の友達もたくさんいた。

毎日当たり前のようにご飯を食べて、学校へ行って……

そんな何気ないことがすごく幸せだと感じた。



――そんなある日

俺は君に出会った。


いや、

君を 見つけたんだ。

⏰:11/03/07 22:50 📱:N03A 🆔:3HVzDI4.


#442 [うた]



「じゃーなー良!」

「おう、またなー」


いつもの帰り道

友達に別れを告げた俺はテクテクと家に向かって歩いていた。



「……ん?」

ある家の大きな門の前で俺は足を止めた。

⏰:11/03/07 22:59 📱:N03A 🆔:3HVzDI4.


#443 [うた]


可愛らしい白のワンピースを着た女の子が噴水の縁にちょこんと座っている。

うつむいていて顔はよく見えないが、サラサラと髪が風になびくその姿に俺の心臓はドクンとはね上がった。


女の子の背景にはお城のような大きな家。

゛どんな人が住んでいるんだろう゛と、大きな門の前を通るたびに考えていたけれど……

⏰:11/03/07 23:07 📱:N03A 🆔:3HVzDI4.


#444 [うた]

「女の子だったんだ……」


声をかけようかと思ったけど、そんな勇気もなく……。

俺はうつむいたままの女の子をしばらくの間静かに見つめていた。


その日からというもの、俺は毎日その家の前で立ち止まり女の子の姿を探した。

そんな俺は周りから見ても怪しい奴だったと思う。

自分でもそう思った。

⏰:11/03/08 12:40 📱:N03A 🆔:1QcdmMh2


#445 [うた]


……だけど、それ以上にその女の子が気になって仕方がなかったんだ。


一目でいいからもう一度会いたい


どんな顔なんだろう?

どんな声で話すんだろう?

どんな顔で笑うんだろう?

名前は?

歳はやっぱり俺より下だろうか?

⏰:11/03/08 12:48 📱:N03A 🆔:1QcdmMh2


#446 [うた]


とにかくその子のことが知りたくて、知りたくて。

登下校の時はもちろん、休みの日もおばさんに散歩に行くと言って探しにいった。



――だけど 次に俺が女の子に会えたのは三年後、中学一年生の冬のこと。


⏰:11/03/08 13:04 📱:N03A 🆔:1QcdmMh2


#447 [うた]


俺は中学校からの帰り道を自転車でノロノロと走っていた。


小学四年生のあの日以来女の子は姿を見せることはなく

あれは夢だったんじゃないかとも思えるようになっていた。


……いや、できることなら夢であってほしかった。

声をかければよかったと後悔を繰り返しては、行き場のない気持ちだけが溢れる。

⏰:11/03/08 13:18 📱:N03A 🆔:1QcdmMh2


#448 [うた]


そんな毎日が苦しかったんだ。



会いたい。

会いたい。


もう一度だけでいい、


会いたい……。


⏰:11/03/08 13:21 📱:N03A 🆔:1QcdmMh2


#449 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age

⏰:22/10/20 21:47 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


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