月の裏側
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#308 [我輩は匿名である]
次の日の朝。
百合は名残惜しみながら自分の家に帰った。
「もしもし、ミナト?」
電話口のヨースケの声はいつもと変わらない
「今どこ」
「家にいる」
「行くから待ってろ」
徒歩5分圏内にあるヨースケの家に、返しそびれたCDを持って向かう。
:08/09/05 14:00
:PC
:CbnYZWUc
#309 [我輩は匿名である]
ヨースケの部屋に入り、腰を下ろした。
「おいおい、何で本格的にくつろいでんだよ」
「ん?だって今日ひまだしー」
「変な奴」
ヨースケの顔は腫れたりしてなかった。
いつもの顔。
なんかちょっとムカつく。
もう少し強く殴っとくんだった。
:08/09/05 14:00
:PC
:CbnYZWUc
#310 [我輩は匿名である]
CDをケースに直し、煙草を吸い始めたヨースケ。
「あ、俺も」
ついでに俺の火も付けてもらう。
「ミナト」
「ん?」
「何なの、これ」
:08/09/05 14:01
:PC
:CbnYZWUc
#311 [我輩は匿名である]
「あ?」
「昨日の今日だっつーのに、いつもと変わんねーし。新手の嫌がらせか?」
苦笑いしたヨースケ。
「別に。百合の元カレなのはウゼーけど、もう関係ないんだろ?」
「…ん」
「お前は二度と百合にちょっかい出さないって誓うか?」
「…うん、誓う誓う」
「じゃあもういい。俺らはこれからも変わらないウザイ幼なじみってやつだ」
「…あぁ」
:08/09/05 14:01
:PC
:CbnYZWUc
#312 [我輩は匿名である]
ヨースケは誓ったんだ。
二度と百合に手を出さないって。
だから信じた。
もう、心配なんていらない。
だから俺らはこれからも変わらず、友達であるんだ。
そう思った冬。
もうすぐクリスマスだ。
:08/09/05 14:02
:PC
:CbnYZWUc
#313 [我輩は匿名である]
待ちわびたクリスマス。
俺らはドライブや食事をして楽しんだ。
年が明けた1月。
冬休みが終わる前に旅行をしようと言うことで、ボードをするために北海道に行った。
楽しくて幸せで、とてもいい思い出だ。
:08/09/05 14:02
:PC
:CbnYZWUc
#314 [我輩は匿名である]
それからの俺たちは、喧嘩だってした。
だけどそのたび絆は深まっていた。
何も問題なんてなかった。
俺らは、問題なんてない。
そう思わずにいられない関係だった。
:08/09/05 14:03
:PC
:CbnYZWUc
#315 [オ]
頑張って下さいx!
:08/09/06 22:50
:W43H
:S0fIkIms
#316 [N]
続き読みたいです!
:08/09/11 13:34
:W43H
:TwPo2VoU
#317 [我輩は匿名である]
遅くなってすみません;
今から更新します
:08/09/14 20:54
:PC
:kf/llK9E
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