月の裏側
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#464 [我輩は匿名である]
ヨースケは続けた
「百合、もうお前ミナトんとこ帰れよ。俺が迷惑」
「…帰れない」
「なんで」
「ヨースケが夢に出てくるからだよ」
「っ。意味わかんねー」
:08/09/23 18:06
:PC
:a.07ms/M
#465 [我輩は匿名である]
確かにヨースケの言うとおり
意味がわからない
どうして俺が好きなのに、帰って来ないんだ
どうしてヨースケの夢を見るから、帰って来れないんだ
「俺ら男だから、女のそーゆーのよくわかんねぇんだけど…元彼の夢を見るって浮気なの?」
ヨースケが聞いた
:08/09/23 18:08
:PC
:a.07ms/M
#466 [我輩は匿名である]
「浮気より最低だよ」
百合の答えにまた首をかしげる男2人
「俺らさ、百合も知ってると思うけど…昔っから女にはだらしなくてさ。ミナトは百合のおかげで更正したけど俺は今でも昔のまんま。だから、そうやって忘れられない人…みたいなのがいないから、気持ちがわかんねーんだよ」
:08/09/23 18:15
:PC
:a.07ms/M
#467 [我輩は匿名である]
百合は言った
「ミナトが好きなの。でも、心の底にはヨースケがいる。嫌いだけど、存在してんの。好きなのはミナトだよ。でもね、初めて本気で愛した人がヨースケ。そういう特別な人を、簡単には忘れられなかった私の弱さに原因があるんだってわかってる」
「なぁ百合」
「ん?」
「なんで言ってくんなかったの」
:08/09/23 18:15
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#468 [我輩は匿名である]
俺は続けて言った。
「ヨースケがどっか心の隅っこに残ってる、ってなんで言ってくんなかった?俺には全て隠し事ないって言ってたよな。何で?俺を悲しませたくなかった?だとしたら検討違い。今、こうやって知った事のほうが悲しい」
強い口調でまた百合を責めてしまった
だけど押さえられない
:08/09/23 18:16
:PC
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#469 [我輩は匿名である]
「その弱さも何もかも、何で俺に頼ってくんなかったの。百合に不満なんてなかった。だけど、今はそれが不満。こんなに想ってたのに、なんで伝わらなかったかな」
美優とママに大きな声は出さないと、百合がいなくなった朝、約束したはずなのにな…。
俺ももう壊れそう。
俯いて溜め息を零し、頭をかきむしってる俺にヨースケが背中にドンッと拳をぶつけてくれた。
そしてヨースケは言う
:08/09/23 18:17
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#470 [我輩は匿名である]
「百合、その心の中にいる俺、美化しすぎてるんだよきっと。だから早く忘れなよ、そんな最低な男。こんなに想ってくれてる男、他にいないって」
「…」
「なぁ。百合が逃げ出したのって、俺以外に理由あるっしょ?」
「…は?」
何を言い出すかと思ったら…意味のわかんねーことを。
:08/09/23 18:18
:PC
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#471 [我輩は匿名である]
「俺、久しぶりに百合見て思ったんだわ。つーか俺じゃなくてもわかんだろ。悩みの種は俺と…ミナトだろ?」
ヨースケは百合の目を見て言った
なんで?
俺が悪かったのか?
俺に悪いところがあったなら、治してるよ。
なんで、百合じゃなくてヨースケに指摘されなきゃなんねーんだよ
:08/09/23 18:21
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#472 [我輩は匿名である]
「ミナトに悩みがあんなら言ったら?ミナトもわかんねーの?百合の悩みは俺とお前だったって」
「え、何それ…俺に原因あんの?」
「客観的に見てればわかんじゃん。百合が悩んでる原因は旦那にもあるってさ。なぁ百合、そうだろ?」
:08/09/23 18:21
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#473 [我輩は匿名である]
百合は何も言わず俯いていた。
「何が?確かに家事も育児も任せっきりだったけど…え、意味わかんねーわ」
パニック状態なくらい焦った
ずっとヨースケばかりを恨んでいたから
「百合、言えば?」
ヨースケが促す。
「百合、言ってよ」
俺も促す
:08/09/23 18:25
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