月の裏側
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#64 [我輩は匿名である]
あげてくれて、ありがとうございます。

なかなか更新できなくてすみません

⏰:08/08/07 14:42 📱:PC 🆔:q6sdS6E6


#65 [我輩は匿名である]
・・・

「みっちゃん、今日ウチ来る〜?」

「行くぅー!」

「じゃあ放課後にね」

「うん」

偽スマイルの俺に手を振って走り去っていく唯。

今日の相手。

朝からSEXのお誘いなんて…唯も溜まってんのかな?

楽しみ〜

「おい、変態」

せっかくのウキウキ気分も背後からの美しい声でクールダウン

⏰:08/08/07 14:43 📱:PC 🆔:q6sdS6E6


#66 [我輩は匿名である]
「なんでしょうか、松本様」

「朝っぱらからウザイ会話してんじゃねーよ」

「百合ちゃん、口悪いよ〜。もうちょっと可愛い喋り方しなよ」

「ミナトには関係ない」

「そんなんだから彼氏に振られんじゃん?」

俺は冗談で言ったつもりだった。

なのに百合は

「…そうだよね」

泣きそうな顔でそう言ったんだ

⏰:08/08/07 14:43 📱:PC 🆔:q6sdS6E6


#67 [我輩は匿名である]
寂しそうな顔で俺から離れていった百合。

いつもなら怒ってくんしゃん

殴ってくんじゃん

どしたの?

なんか…寂しいじゃん

⏰:08/08/07 14:44 📱:PC 🆔:q6sdS6E6


#68 [我輩は匿名である]
俺は百合を追いかけた

「百合ちゃん、ごめん」

「いいよ…ミナトの言うとおりだし」

「まだ彼氏のこと忘れてないの?」

「ううん、忘れた。もうあんな最低な人…忘れたよ」

忘れてないくせに

悲しんでる百合を、とてつもなく抱きしめたくなった

顔面パンチされるかな…

やめとこ。

これ以上、百合に嫌われたくない

⏰:08/08/07 14:44 📱:PC 🆔:q6sdS6E6


#69 [我輩は匿名である]
結局1日中、まともに話してくれなかった

悲しい顔をしたまま放課後を迎える

「ミナト」

「ん?」

やっと百合が話しかけてきた

⏰:08/08/07 14:45 📱:PC 🆔:q6sdS6E6


#70 [我輩は匿名である]
「今日は掃除サボんないでね」

「えー、約束あるし」

「今日、うちらの班、私とミナトと井上だけなんだよ。他の奴ら休んでるから…ミナト来ないと私と井上2人っきりになるじゃん」

「2人っきりのほうがいいんじゃねーの?」

「…ウザイ」

百合が笑った

よかった

この笑顔が好きなんだよ、俺は

このときは俺も素直に笑えていたと思う

⏰:08/08/07 14:46 📱:PC 🆔:q6sdS6E6


#71 [我輩は匿名である]
音楽室の掃除。

めんどくさい

移動しなきゃじゃん

そう思い教室を出た途端、唯が走ってきた

「みっちゃーん」

「おぉ、唯。ごめん、俺掃除だからちょっと遅れるわ」

「そのことなんだけどー、唯もごめん」

「え?」

⏰:08/08/07 14:46 📱:PC 🆔:q6sdS6E6


#72 [我輩は匿名である]
「生理なっちゃったぁ〜。だからまた今度ね」

「あ…そう。それはそれは…」

「ごめんね」

「あー、うん」

一気にテンションが下がった

放課後の楽しみがないのに、何で掃除なんかしねーといけないわけ?

⏰:08/08/07 14:46 📱:PC 🆔:q6sdS6E6


#73 [我輩は匿名である]
唯が走り去ったあと、百合が言った

「残念〜。今日はAVでも見てな」

「一緒にレンタルショップ着いてきてくれる?」

「井上と行けば?」

百合に腕を引っ張られ、俺らは音楽室に向かった

階段昇って廊下歩いて…だりぃ

音楽室に入るとすでに井上はホウキで床をはいていた

「ごめーん、井上」

百合が言った

「あ、いえ…」

井上はどこか挙動不審

変な奴

⏰:08/08/07 14:47 📱:PC 🆔:q6sdS6E6


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