月の裏側
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#261 [我輩は匿名である]
「中畑って見掛けによらず純粋な奴だな!」
「そうなんだよー。俺、恋する少年だから」
「うっざい!中畑うっざい」
タツヤが嘆いた。
マコトの悩み、わからなくもないけど、俺と百合には今のところその問題はない。
:08/08/24 09:47
:PC
:cvHihT3E
#262 [我輩は匿名である]
でも…今は“今”だよな。
気の持ちようだなんて、生意気言ってさ。
未来の事なんてわかんねぇのに。
浮ついてると痛い目に遭う事だって、わかってるはずだったのに。
:08/08/24 09:48
:PC
:cvHihT3E
#263 [我輩は匿名である]
・・・
大学に入って初めての夏休み。
付き合って1年が経った。
俺と百合はたくさんデートした。
たくさん笑ったし、たくさん愛を知った。
夏休みが終わり、秋が過ぎて、冬がやってくる。
事件が起こったのは12月の半ばだった。
:08/08/29 13:27
:PC
:D.RUzQwQ
#264 [我輩は匿名である]
俺の部屋のベットに潜り、百合とのんびりとテレビを見て過ごしていた時だった。
「もうすぐ冬休みだね〜」
「私、旅行行きたいかも」
「あぁ、いいね。どこ行きたい?」
:08/08/29 13:28
:PC
:D.RUzQwQ
#265 [我輩は匿名である]
「ボードとかしたいな」
「いいね。俺、中学の時やった以来だな」
「私やった事ない。教えてくれる?」
「受講料払ってくれんならいいよ〜」
「ケチ!いいもん、妻夫木似のインストラクター探すよーだ」
:08/08/29 13:28
:PC
:D.RUzQwQ
#266 [我輩は匿名である]
「…ここにいるじゃん!妻夫木に激似のイケメン」
「鏡見たことあんの?似てないよー、バカ」
「うるせー」
「仕方ないなぁ。偽妻夫木で我慢するかぁ」
「じゃあ受講料前払いね」
そう言って百合の上に被さり、キスをした。
:08/08/29 13:30
:PC
:D.RUzQwQ
#267 [我輩は匿名である]
いつもこうやって、ふざけた話しして、笑って、我慢できなくなって、ヤッちゃうんだよな。
百合は嫌がらず、キスに答えてくれた。
今日はいける。
この前は女の子の日だから断られた。
だから溜まってるんっすよ?
手加減できないですよー。
:08/08/29 13:31
:PC
:D.RUzQwQ
#268 [我輩は匿名である]
見た事のある下着が俺の目に映る。
何度見ても緊張する。
そんな下着も簡単に床に落とされ、俺は胸に舌を這わす。
「…アッ」
甘い声が零れたところでパンツに手を伸ばした。
と、その時だった。
:08/08/29 13:31
:PC
:D.RUzQwQ
#269 [我輩は匿名である]
♪♪♪〜
しまったーーー。
マナーにするの忘れてた。
「…ミナト、電話?」
「いいよ、ほっといて」
「あ、浮気相手?出ない所が尚更怪しいぞ〜」
百合は笑った。
浮気?
んなフザケタ事、俺がするわけないって、わかっててからかってくる。
可愛く憎い奴。
:08/08/29 13:32
:PC
:D.RUzQwQ
#270 [我輩は匿名である]
「出ていいよ〜。大事な用かもしんないじゃん」
「…百合とのエッチしか大事だもん」
「変な事言ってないで早く出て」
俺はテーブルに手を伸ばし、携帯を手に取った。
未来の俺がそこにいたら、俺は携帯電話を壊してただろう。
電話に出れないように。
:08/08/29 13:32
:PC
:D.RUzQwQ
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