月の裏側
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#4 [我輩は匿名である]
「みっちゃぁ〜ん」

来た。

放課後の暇つぶしロボット。

「さきえ!久しぶりだなー」

「みっちゃんが全然遊んでくれないんだもぉん」

「悪い悪い。今日遊ぶ?」

「うんっ!」

⏰:08/07/28 12:39 📱:PC 🆔:s5a5USoM


#5 [我輩は匿名である]
口角をつり上げて、目尻を少し下げれば、俺の偽スマイルのできあがり。

でもマクドナルドみたいに、俺の偽スマイルはタダじゃねーよ?

スマイル1つSEX1回。

高いか安いかは、女の価値観の違いじゃね?

まぁ俺の周りにいるやつは、みんな安いと思ってるらしく、よく注文してくるけどな。

⏰:08/07/28 12:40 📱:PC 🆔:s5a5USoM


#6 [我輩は匿名である]
「さきえん家行っていい?」

「みっちゃん家がいい〜」

「だめ。遠いもん。さきえん家しか近いじゃん」

「えー、掃除してないしなぁ」

放課後の教室の入り口近くでの俺とさきえの会話。

風景的には放課後らしい絵。

内容的には不健全な会話。

そんな俺の体に、あいつが鞄をぶつけてきた

⏰:08/07/28 12:40 📱:PC 🆔:s5a5USoM


#7 [我輩は匿名である]
「いてっ!」

「ミナト、サボってないで掃除しろ」

この口調の悪い女は同じクラスの百合ちゃん。

すっげーいい女だから1回ヤラせてって頼んだけど、顔面パンチされたから諦めた。

唯一のまともな女友達…かな?

でもいつか絶対食ってやんだ。

それが今の俺の目標

⏰:08/07/28 12:41 📱:PC 🆔:s5a5USoM


#8 [我輩は匿名である]
「やだー、めんどい」

「なんでこんな最低なヤリチンがモテんだろ…世の中おかしいんじゃない?」

百合ちゃんは嫌味ったらしく、俺とさきえに言葉を投げた。

⏰:08/07/28 12:41 📱:PC 🆔:s5a5USoM


#9 [我輩は匿名である]
さきえは“私のみっちゃんにひどいこと言わないで”みたいな顔で、百合ちゃんを睨んでいる。

「相変わらずひでーな、百合ちゃんは」

「あんたみたいなグータラがモテて、なんで井上みたいな奴がモテないのか不思議だよ、バカ!」

そう吐き捨てて百合ちゃんはホウキを軽く振り回しながら教室掃除を再開した

⏰:08/07/28 12:42 📱:PC 🆔:s5a5USoM


#10 [我輩は匿名である]
「なんなのー。松本さんって性格悪すぎ〜」

「百合ちゃんの悪口言うな。行くぞ」

頭を撫でてやると、さきえの笑顔は返り咲き

教室掃除を頑張っている
no study no life
なマジメでガリ勉の井上が窓ふきしてるのを横目で確認して、
俺は教室を出た。

“待ってよぉ〜”と言わんばかりにさきえが追いかけてくる

あーぁ、俺って罪な男だな。

⏰:08/07/28 12:43 📱:PC 🆔:s5a5USoM


#11 [我輩は匿名である]
「アッ…ンンゥ…みっちゃ…あっ」

なんで女ってこんな簡単に甘ったるい声が出せんだろ。

人間って不思議だな〜、なんて小学生みたいな事を考えながら、さきえの中に俺は何度も欲を打ち付けた。

⏰:08/07/28 12:43 📱:PC 🆔:s5a5USoM


#12 [我輩は匿名である]
気持ちいい。

ただ、それだけ。

幸せとか迷いとか全然ない。

彼女はいらないけど、SEXはしたい。

だからタダでヤラせてくれる女をたくさん作った。

いつかバチが当たるんじゃないかって思ってるけど…この快楽に勝るような何かが見つからないウチは、SEXが俺の趣味

⏰:08/07/28 12:44 📱:PC 🆔:s5a5USoM


#13 [我輩は匿名である]
さきえを3回もイカせた俺はというと
1回しかイケなかった。

損した気分。

さきえの家を出て、俺は違う女に電話した。

会いたいと言えば、会おっか、と言われる。

断られる事は滅多にない。

俺ってそんなにいい男か?

女が何考えてるかわかんねーし、俺も何考えてるのか自分でもよくわかんねーよ。

最近さ、俺の将来どうなんだろ、って思うんだよな。

親の金で一生楽して暮らせる俺だけど…心の奥底には、それじゃダメだっていう事がわかってるんだ

⏰:08/07/28 12:44 📱:PC 🆔:s5a5USoM


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